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国慶節

2019-10-02 22:02:00 | 政治
10月1日は中国の国慶節だった。1949年、70年前のこの日、天安門広場において毛沢東が中華人民共和国の成立を高らかに宣言した。

昨日、過去最大規模の軍事パレードと西側初披露のミサイルなど最新鋭兵器を誇示して、「中国を揺るがす勢力はない」と習近平は演説した。


右が江沢民、左が胡錦涛。習近平だけが人民服。毛沢東を意識して、神格化と人民服がつながっているように思える。

その一方、人口700万人の香港で200万人規模の反中国デモが起き、昨日は学生の一人が警官隊から発砲されて、意識不明の重症となっている。

デモ隊に過酷な弾圧をして世界中から非難されている香港警察だが、その署長を習近平は国慶節に招待して、これまた批判されている。

今日、久しぶりに在日台湾人の知人にばったり会って、ちょっと面白い情報を聞いた。歴代中国トップは国威発揚の機会として国慶節に各国首脳を招いてきたわけだが、実際に参加した各国首脳の数が以下だという。

79年 トウ小平 100か国
99  江沢民 70
09  胡錦涛 40
19  習近平 0

だんだん減って、なんと今年の習近平は0である。「プーチンでさえ来なかったんですよ!」と興奮している在日台湾人の知人はもちろん反中の人。「香港で起きていること、僕たちみんな注視しているよ。各国のトップもだから来ないのよ」。

その気持ちはわかるのだが、(いくらなんでも0はないだろ)と先ほど検索してみたのだが、そんな記事はヒットしないのだ。台湾の新聞や雑誌記事からの情報なのか、立ち話だったので出典を聞き漏らした。

事実とすれば、「何ものも怖れるに足りず」という習近平演説の解釈も、空疎な強がりからアメリカに代わる世界覇権国宣言まで、さまざまに考えられる。

(止め)
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