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坂本龍一さん軽傷

2012-07-23 00:26:00 | 政治
「たかが電気」と坂本龍一さん警鐘を鳴らしたおかげで、坂本龍一さん軽少や坂本龍一さん軽症あつかいにしているわけだが、坂本龍一さん敬称は代々木公園を埋め尽くした7万人の坂本龍一さん景勝を見ているので、これからもその姿勢を坂本龍一さん継承していくだろう。

産経抄
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120721/trd12072103130001-n1.htm

たしか社外ライターが書く匿名コラムのはずだが、社名を冠しているのだから社論(といえるしろものではないが)に近いスタンスなのだろう。坂本龍一さんの名をあげて、これほど誹謗したのだから、筆者も名乗らなければ失礼だろう。

昨日の首相官邸周辺でのデモには鳩山由紀夫元首相も参加した。原発への恐怖心を利用して騒ぎを大きくしようと画策する左翼団体や金持ち文化人、それに選挙目当ての政治屋どもに踊らされていることに参加者はそろそろ気付かれた方がいい。

デモ参加者は、騙され踊らされている無知な人々。さっさと家に帰って、新聞やTVでも眺めていなさい。そういいたいのだろう。「世界一平和なデモ」(@天木直人)なので、ナメテイルのだろう。

たぶん筆者は、学生時代はヘルメットをかぶってデモ指揮のホイッスルくらい吹いていた、動員デモしか知らない世代なのだろう。実は、首相官邸前デモは、坂本龍一さんのような中高年を少なからず集めているのだが、「運動ですか? 学生運動以外に経験ありませんな、ガハハ」と時間と思考が止まっている彼(ら)には、市民参加は侮蔑の対象でしかないのだろう。

それなら、「されど電気」デモや集会を組織したらどうだろう。電力や電機関連メーカー労組を動員すれば、最初は数十人規模の少人数だった首相官邸前デモより、はるかに多い数千人くらいはすぐに集められるだろう。そのとき産経抄は、「東電や政治屋どもに踊らされていることに参加者はそろそろ気付かれた方がいい」と書くのだろうか。

いや、書く機会はないだろう。デモに参加した一般市民を「騙され踊らされている無知な人々」とし、デモに参加した元首相や議員を「政治屋ども」と罵る彼(ら)こそ、エジプトやシリアや中国で、デモに参加した人々に銃弾を浴びせる者たちの背景なのだ。デモを止めるために、銃弾の代わりに紙と言葉の礫(つぶて)を投げつけているわけだ。

デモの主張に反対するというより、デモする人々そのものに、その言葉と行動のすべてに、衆愚を見出して、嫌悪や怖れを抱いている。国民や市民のうちに自らを算入していない幽霊のような者たち。脚がない彼(ら)のデモはないだろう。


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