梅原龍三郎「北京秋天」
9月19日の人民網の記事を読む。日中戦争の危機は遠のいた、そう安堵しました。それほど、対日論調が改善しています。ほとんど一方的な「反日」糾弾記事が多い朝鮮日報とは異なり、これまでも「反日」記事を盛んに掲載しながら、必ず「好日」記事を混じえて秋波を送っていた人民網ですが、以下ではまるで手を振り握手を求めているかのようです。
外交部:「今年は大規模な反日デモが未発生」との質問について
http://j.people.com.cn/94474/8404559.html
ほとんど質問の回答になっていませんが、「中日関係発展を要求」だけが云いたかったのでしょう。
保守の安倍内閣と付き合う 中日は依然協力が摩擦を上回る
http://j.people.com.cn/94474/8404397.html
尖閣問題「棚上げ」合意すらあきらめた画期的な論説です(抜粋)。
中日間の領土問題を短期間で解決することは困難だ。中日は永遠に引っ越すことのできない隣国であり、摩擦を弱める方法を探り、領土論争の存在を前提に政府、経済、文化交流を行う必要がある。
ロシアや韓国との領土紛争の存在は、日本と両国との関係に余り大きな影響を与えていない。中国との関係においてのみ、大幅な後退が生じているのだ。
。「今年中に日中海戦、空戦が起きる」との報道が日本のタブロイド紙や三流週刊誌には溢れている。だがわれわれは、中日間に戦争は起きないと確信している。
中日は共に経済大国であり、戦争という方法で領土問題を解決する可能性はほぼゼロだ。
日本のメディアや財界の力を借りて安倍政権に圧力をかけることは、今日の日本ではすでに通用しなくなっている
いかにして日本メディアの批判にさらされながら、日本国民の理解を得るかは、われわれにとって深く考える必要のある重要な問題だ。
2020年に東京五輪が開催されることから、中日間のスポーツ交流は増えるのみであり、減ることはない。ましてや1964年の五輪のように中国が欠席する事態はあり得ない。
日本が過去40-50年間に構築した国際貿易ネットワークによって、中日が共に力を出す方法で、日本製品と中国製品を国際市場に進出させることも可能だし、大きな余地がある。
領土紛争が存在するという前提の下で、中日両国の正常な関係を速やかに構築する。これはすでに一刻の猶予もならない。
日本が世界一の対外債権国に 20世紀の輝き取り戻す
http://j.people.com.cn/94476/8403915.html
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手放し礼賛のタイトルがすべてを物語っていますが、「英国とフランスはたったの10%だ」という無理矢理(英仏合計で10%ならわかるが)。党の指示で「好日」記事を書かされているのがありありですが、嬉しそうな筆致です。
9月19日の今夜は仲秋の名月が拝めそうです。中国でも<a style="font-weight:bold"><span style="font-weight:bold"><span style="color:blue">中秋節</span></span></span></a>で、月餅を食べながら一家団欒を楽しむそうです。中国から伝わった風習ですから、「中国でも」はちょっとおかしいのですが、日本人も中国人も今夜はおなじ月を愛でるわけです。あたりまえのことですが。
<span style="color:blue">月の庭 純名りさ
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