コタツ評論

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音楽家は越境の民なり

2016-09-05 02:03:00 | 音楽
パキスタンの民族音楽家たちが、「国内に観客がいなければ、ジャズを演って世界で食っていこう」というわけで、サッチャル・ジャズ・アンサンブルを結成、映画「ソング・オブ・ラホール」やネットのおかげで狙いは大当たり、NYでジャズ界の大物と共演するまでになりました。映画「セッション」で音楽院の鬼教授が「一流ジャズバンドの第一奏者になることを目指せ!」としごいた、学生憧れのウィントン・マルサリス・バンドです。

まずは、おなじみのディブ・ブルーベックの「テイク5」です。

Sachal Jazz Ensemble & Wynton Marsalis in Marciac - Take 5!


ジョン・コルトレーンの「マイ・フェバレット・シングス」ですね。

John Coltrane: My Favourite Things - Sachal Jazz and Wynton Marsalis


これはタイトルからパキスタン楽曲のジャスアレンジでしょう。

Sachal Jazz Ensemble & Wynton Marsalis - Sanu Nehar Wale Pul Tay Bula Ke


伴奏に徹しているせいか、マルサリス・バンドの演奏はあまりおもしろくありませんね。たぶん、マルサリスの厳格な指導の下でパキスタンの演奏家たちも苦労したでしょうが、いったん演奏に入れば別。弦の多いギターのようなシタールやコンガに似た打楽器のタブラ、木笛などが自在の音色を奏でて気持ちがいいです。

(敬称略)

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