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寝耳にミミズ

2018-03-07 01:05:00 | 政治
世界仰天ニュースです。どのメディアも「予想外」「びっくり」「画期的」という表現をどこかに使っています。

4月末に南北首脳会談開催で合意、韓国特使団発表
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180306-00000088-jnn-int

ポイントはいうまでもなく、以下の3点です。

1.4月末に板門店平和の家で南北首脳会談を開催することにした
2.北朝鮮は体制の安全が保障されるなら、核を保有する理由がないという点を明確にした
3.非核化と米朝関係の正常化のためにアメリカと心を開いて対話をする用意がある。また、対話が続く間は核実験や弾道ミサイル発射を凍結する。


どのメディアも有識者も、一定の?をつけながらも、「驚くべき成果」と認めているのに、日本政府の対応は以下のようなものでした。彼らのコメントから容易に読みとれることは、南北対話や米朝対話に終始反対を表明してきた日本を外し、米韓連携によって今回の合意が達成されたということです。たしかに、「日米韓連携の乱れ」が生じていますが、それは日本外交の敗北によってもたらされたものです。

<韓国特使>日本政府、日米韓連携の乱れ警戒
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180306-00000096-mai-pol

菅義偉官房長官は6日の記者会見で「北朝鮮との過去の対話が非核化につながっていないとの教訓を十分に踏まえて対応する考えは何ら変わっていない」と強調。
河野太郎外相も会見で「制裁で困っているので(北朝鮮は)必死にほほ笑み外交をやっているのだろう」と指摘した。
外務省関係者は「非核化の担保が最も重要だ。あいまいなまま、ずるずると対話に引きずり込まれてはならない」と指摘した。

森友関連文書の改ざん問題で安倍政権は追い込まれています。安倍政権が窮地に陥るとそのタイミングを見計らったように、北がミサイルを発射して政権の延命に貢献している、という陰謀論を吹聴する人が少なからずいました。4月の米韓軍事演習の際も北は核実験をしないと言明したそうですから、この陰謀論は否定されたということになります。あるいは、たがいに強硬策を競り上げながら、最後にハシゴを外した北の深慮遠謀とみるべきなのでしょうか。いずれにしろ、韓朝米が「線目」で日本を見ていることは間違いなさそうです。

(止め)

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