コタツ評論

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小沢3秘書に有罪判決の登石裁判長が辞職

2012-01-22 23:09:00 | ノンジャンル
言葉の綾>掲示板でSさんから、小沢3秘書に有罪判決を下した登石裁判長が辞職していることを教えられた。映画それでもボクはやっていないの裁判長のように、「推認」を重ねた有罪判決だったことから、「ミスター推認」と皮肉られたものだが、辞職はまったく知らなかった。通例なのか、異例なのか、その背景情報はまだネットにも出ていないようだ。

平成24年1月16日 官報第5717号よりhttp://saibankan-jinji.seesaa.net/article/246385225.html

辞職(以上二十三年十二月三十一日)の<東京地方裁判所判事>から下に29行目の右に、「登石郁朗」の名前がある。

元秘書3人に妄想判決 あのミスター推認 登石裁判長に突きつけられた弾劾裁判請求状 (日刊ゲンダイ)http://www.asyura2.com/11/senkyo124/msg/872.html

「登石郁朗」 の検索結果 8,260 件http://match.seesaa.jp/ot_listing.pl?sid=&hid=167&c=12&tid=seesaa_hotspot&search=1&k=%E7%99%BB%E7%9F%B3%E9%83%81%E6%9C%97


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困った狸は目でわかる

2012-01-16 23:42:00 | ノンジャンル
とっくに削除されているかと思っていたが、まだ残っていたか。
山口二郎じゃあな、そりゃ負けるわな。ヒクソン・グレーシーに高田延彦が挑戦して、為すところなく惨敗したとき、アントニオ・猪木は、「よりによって、プロレス界最弱の男が行くとは!」とコメントしたものだが、山口二郎じゃあな、そりゃ負けるわな。これからの橋下徹は、いっしゅの試金石、ひとつの踏み絵になりそうな悪寒。あなたな~らどうする♪ あなたな~らどうする♪ 泣っくの歩くの 死んじゃうのー♪





(敬称略)

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天丼と卵焼き

2012-01-14 00:19:00 | ノンジャンル


出頭したオウム真理教幹部の平田信(46)と同棲していた、やはり元オウム信者の斎藤明美(49)の最近の暮らしぶりをニュースショウがレポートしていた。

勤めていた整骨院近くの弁当屋で、彼女は毎日、二人分の弁当を買っていた。きまって、唐揚げ弁当(290円)か唐揚げコロッケ弁当(390円)を注文したという。600~700円の予算だったことがわかる。

弁当屋の店員が示したレシートの記録によれば、最後に、斎藤明美が買いにきたのは1月6日、はじめて一人分だけだった。天丼(390円)、卵焼き(210円)とレシートには打ち込まれていた。

唐揚げ弁当や唐揚げコロッケ弁当などは、いかにも男が好む弁当である。たぶん、平田の好みに合わせていたのだろう。

1月6日、以前から食べたかったのか、ふと食べたくなったのか、天丼弁当を注文した。ついでに、ちょっとした贅沢のつもりだったのか、卵焼きもくわえた。

それは17年間続いた、平田と二人だけの食事を終わらせる、今日からは一人の食事のはじまりだったのかもしれない。

(敬称略)
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ロスマク炎

2012-01-11 23:11:00 | ブックオフ本


「人生には、それ自体の報酬があります」私が反撃した。「私は人々の生活の中に入り込み、また出ていくのが好きなのです。一定の場所で、一定の人間たちと生活するのに、退屈を覚えるのです」「それがあなたの真の動機じゃないわ。私には、あなたのようなタイプがよくわかるの。あなたは、正義に対するひそかな熱情を抱いている。正直に認めたらどう?」「私は慈悲に対してひそかな熱情を抱いている。しかし、人々に起きるのは、正義にもとづく報いなのです」 

『別れの顔(THE GOODBYE LOOK)』
(ロス・マクドナルド 菊池 光 訳 ハヤカワミステリ文庫 1977年)


この文庫本の解説が変わっている。解説のタイトルは、「W・ゴールドマンの『別れの顔』の書評」。1969年に、ニューヨーク・タイムズ・ブック・レビューのフロントページに掲載された書評を解説しているのだ。おまけに解説者は匿名の(S)である。『マラソン・マン』の作者で、「明日に向かって撃て」や「遠すぎた橋」の脚本化でもあるウィリアム・ゴールドマンはこう書評した。

"死体(デッドコープス DEAD CORPSE)"という言い方は二重の言い廻しではない。というのは、ロス・マクドナルドの小説では単に"死者(デシードDeathed)"というのでは足りないからだ。登場人物の誰もかれもが死んでいるか、死につつあるからである。
(中略)
そして彼らは何か怖ろしいことを行う。彼らは殺し、盗み、他人を装う。あるいはその三つを行う。彼らに働きかけるのは、荒々しい、どうしようもない推進力だ。彼らがこうしたことをする理由が、ときに金や欲望や権力にあることもないわけではない。しかし、彼がそうするのは、大部分愛のためだ。そして、彼らは結局やりとげる。あとは、静かになる。
 しかし、それはアーチャーが来るまでのことだ。
(中略)
幽霊<ゴースト>が彼のテーマである。


ここからは、匿名解説氏(S)によるゴールドマン書評の解説である。

ゴールドマンは『別れの顔』に現われたこうしたハードボイルド的要素やベッドシーンについて検討しながら、それは本質的なものではないとし、彼の最近の小説はハードボイルド小説から遠く離れていて、むしろ彼が書いているのは、幽霊<ゴースト>に憑かれた人々なのだと結論する。
(中略)
 一九六九年はフィリップ・ロスの『ポートノイの不満』が評判をとった年であった。ゴールドマンは、本屋の店頭に溢れている五十冊目のマスターベーション小説が批評家たちから”重要だ”とか”意義深い”とか”輝かしい”とか賞賛されていることを皮肉って、このような退屈な小説を書く小説家と比べて、マクドナルドは非常に慎み深い小説家だと書き、彼をどう分類してもかまわないが、マクドナルドは現在活動中の最良のアメリカ人作家のひとりである、と結んでいた。




レイモンド・チャンドラーとフィリップ・マーローは、もちろんグレイトである。リスペクトされるべきだ。だが、ロス・マクドナルドとリュウ・アーチャーは、レイモンド・チャンドラーとフィリップ・マーローより、読者からずっと愛されている気がする。ゴールドマンが、「大部分愛のためだ」と指摘したような「愛」だから、「ロスマク好きなんだよねえ」とは吹聴できない、ステロイド軟膏が必要な炎症のような「愛」ではあるが。したがって、レイモンド・チャンドラーとフィリップ・マーローのようには、ロス・マクドナルドとリュウ・アーチャーは、熱意を込めては語られない。尋ねられれば、「ちょっと陰惨だからね」と言葉少なに答えて、それ以上の話を打ち切るものなのである。「ロスマク炎」に罹ったなら。

(敬称略)

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この5本に千円は安い!

2012-01-09 00:21:00 | レンタルDVD映画
年末年始に観た、TUTAYA5本で1000円キャンペーン。



ソーシャル・ネットワーク
http://eiga.com/movie/55273/

監督は「セブン」のデビッド・フィンチャー 。「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生。封切りのときに、あちこちで「観た?」と話題になっていた。「観た?」と話題にしていたのは、アントレプレナーとか、ハーバードビジネススクールとか、グローバルマーケットとか、そういう類に熱心な男女だったので敬遠していたが、この映画は数少ない友だちと一緒に、友だちづくりを事業化したマーク・ザッカーバーグが友だちを失っていくほろ苦い物語だった。双方の弁護士をまじえた和解の席を軸とした構成が秀逸。



ギャング・マファイア 最後の銃撃
<ahref="http://d.hatena.ne.jp/mash1966/20110822/p1">http://d.hatena.ne.jp/mash1966/20110822/p1>

主演のフランク・ヴィンセントの名に覚えはなくとも、マフィア映画にはおなじみの顔なので、見ればきっと思い出すはず。老ギャング「最後の銃撃」まで、お約束通りの展開をたどるのだが、少しずつ、最後はかなり外してくる意外性が楽しい。ほかに、ステイシー・キーチ、アーマンド・アサンテ。



エリート・スクワッド
http://ameblo.jp/eigasuki/entry-11083693577.html

ブラジルの幼少年ギャングの興亡をドキュメンタリタッチで描いて衝撃を与えた「シティ・オブ・ゴッド」のジョゼ・パジーリャ監督・脚本。邦題はひどいが、第一級の警察アクション映画。麻薬組織と闘う「BOPE」(ボップ)というリオデジャネイロのエリート警察部隊の過酷な訓練と捜査治安活動を、やはりドキュメンタリタッチで追うのだが、その対極にいる一般警察の腐敗ぶりが事実と聴けば、リオに暗躍する麻薬組織や治安の悪さよりはるかに衝撃的だ。



ヒア アフター
<ahref="http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/index.html">http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/index.html

クリント・イーストウッド監督、マット・ディモン主演。イーストウッド監督ますます円熟。安心して観ていられる、津波のシーン以外は。
(敬称略)

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