カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

ルリビタキとタヌキ

2009-01-17 | 町田の谷戸
 今日も明日も出勤なので、この週末は谷戸の写真の撮影はできません。従って、この写真は先週撮ったもの。西空近くにあった雲がオレンジ色に染まっています。

 今日の仕事は一日中外での仕事。と言ってもただ立っていればよいような仕事なので、所在なく冬の日差しのなか辺りを眺めていました。幸い仕事場は近くに雑木林があり、私がいる所も大きな木が何本かある他、点々と灌木もあるので、野鳥が頻繁にやってきてくれ、あまり退屈することなく過ごすことができました。しかもいつも行っている町田の谷戸では今冬一度もお目にかかっていないルリビタキのオスが現れ、あちこちに枝移りをしながら餌を捕獲し食べるところも見られましたし、エナガの群れが近くを採餌しながら通過する場面も2回あり、そのうちの1回は十数羽の大きな群れが頭上の木を渡ってゆきました。他にもヤマガラが近くでしばらく陽気に囀っていったりと、鳥たちの歓待を受けました。そして、最後にはなんと狸が目の前に現れて数秒間の逢瀬(と言ってもメスかどうかはわかりませんが)がありました。その場面を言葉にするとお互いにこんな感じです。「んん、なんでこんなところに狸(人間)がいるの?」。きょとんとした狸の目が忘れられません。その数秒の後、狸は闇のなかに消えてゆきました。もっとも勤務先で狸を見たのは初めてではなく、20年以上前に一度見ているのですが、以後ずっと見ていないので、もういないのではないかと思っていたのでした。
 そんなわけで、いつもの町田の谷戸には行けなかったものの、すっかり自然とともにあることの歓びを味わいました。


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