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朝日の昨日の夕刊。
「豊穣の海のクリオネ」という特集。
「流氷の天使」と呼ばれるクリオネ。
いっときCMで有名になったのでその存在は知っていましたが
一体どういうものなのか、正体は知りませんでした。
記事によると
冷たい海に生きる巻貝の仲間で
学名を直訳すると「ナメクジのような海の女神」なのだそうです。
体長は2㎝ほど。
紋別市のオホーツク流氷科学センターの円筒形の水槽には
一千匹以上のクリオネがいるのですと。
そのカラー写真が出ていましたが
青黒い水槽に無数の透き通ったクリオネが漂って
まるで美しい銀河のようです。
驚いたことに、クリオネは「究極の偏食」で
巻貝の仲間である「リマキナ」しか食べないのだそうです。
そしてその「リマキナ」は人間には中々取ることができず、
餌取り名人といわれる人でも一冬に多くて10匹しか獲れない。
だから水槽のクリオネは年中腹ペコ。
それでも代謝が極めて少ない体なので
半年から一年は生き続けるのだそうです。
凄いなあ…
一年空腹でも偏食を貫くって。
そんな女になってみたいものです。
画像を検索してみて知ったのですが
クリオネの和名って
「ハダカカメガイ」っていうのですって。
それもまた無防備な、なんだか薄ら寂しい名前だ…