Zooey's Diary

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別人のように一丸となって

2011年03月23日 | 社会
海外在住の友人やその他、在外邦人のブログなどを読むと
世界中で東日本大震災に関するパニックが起きているようです。
余震による津波に襲われるのじゃないかとか(米国西海岸やヨーロッパまで!)
原発事故による放射能汚染が世界中に拡がるのじゃないかとか
日本は危険、汚染されているというイメージが拡がって
日本製品不買運動、日本バッシングも国によっては起きているそうです。
岩手で鉄器を作っている知人は、輸出相手から放射線安全基準証明書を
提出せよと言われたとか(そんなもの誰がどうやって出すんだ!?)。

東京にある外資系ブランドはどんどん関西方面に撤退し、
今や都心のブランドショップは軒並み営業していないとか。
それに比べたら
日本で今起きている買占めパニックくらいは、まだ可愛いものかもしれない。
まだまだ続いているとはいえ、少しずつ収まって来ているようだし。

ツィッターで話題になっているという東浩紀氏の文章の文章を紹介します。
批評家、小説家であるという氏のことを浅学の私はよく知らなかったのですが
Wikiで見たら「ソルジェニーツィン試論」「批評空間」でデビューしたのですと。
そりゃ知らない訳だ。
しかも、”小学5年生の時に受けた日能研の模試で全国3位、その後日能研渋谷校の
「特冠クラス」でほとんど最前列に座る。筑波大学付属駒場中学校では常に成績1位。”
ですと。
嫌なヤツ…(失礼!)
で、東大の博士号を取っておられるのですが
しかし、この文章は非常に優しい言葉で語られ、力づけられます。


”For a change, Proud to be Japanese" (抜粋)

”日本人は、第二次世界大戦に破れて半世紀以上、国家や政府を誇りに感じることが
ほとんどできなかった不幸な国民である。とりわけこの二〇年、バブルが崩壊し長い
不況に入ってからはそうで、首相の顔は驚くほど頻繁に変わり政策は停滞し、
日本人のあいだには政治的シニシズムが蔓延している。
実際、一六年前の阪神淡路大震災では、政府の対応はあまりに杜撰かつお粗末で、
多くの国民から強い非難を浴びた。”

”ツイッターの投稿は震災一色だ。ぼくはいままで、日本人がここまで「公」の
ことばかりを考え、話題にし続けた光景を見たことがない。
日本国民も日本政府も、ついこのあいだまでは愚痴と内ゲバばかりでまったく前に
進めない優柔不断で身勝手な人々だったのに、
いまや別人のように一丸となって大胆に国を守ろうとしている。”

”日本人はいま、めずらしく、日本人であることを誇りに感じ始めている。
自分たちの国家と政府を支えたいと感じている。”

”今回の震災、海外のメディアでは、災害に直面した日本人の冷静さや公徳心が
驚きをもって受け止められ、高く評価されていたと伝え聞く。
しかしじつはそれは、当事者の日本人にとっても驚きだったのだ。
なんだ、おれたちやればできるじゃないか、だめな国民じゃないじゃないか、
というのが、おそらくはこの数日間、日本人の多くが多少のくすぐったさとともに
味わった感情のはずなのである。
あとはその感情を、時間的にも社会的にもどこまで引き延ばすことができるのか、その成否に、今回の震災だけではない、その二〇年前から続く長い停滞と絶望からの復興がかかっている。”

http://d.hatena.ne.jp/hazuma/20110322
コメント (4)
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