Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

意外性の面白さ@ラ・バリック

2012年01月13日 | グルメ
今まで私が行った名店と言われるレストランの中で
立地条件から言ったらここはワースト1なのではないか。
銀座でも青山でも白金でもない、江戸川橋。
都内あちこちに出没している私でも、降り立ったことのない駅。
なんでこんなところに?と思ったら
オーナーソムリエの坂田氏の御実家を改装して造ったお店なのだそうです。
マンションの駐車場を抜けると、築60年という古い日本家屋。
こんなところで、しかもまだできて数年だというのに
予約が中々取れないほどの人気というのだから面白い。

ここに行ってみたいと思ったのは
あの天才ピアニスト辻井伸行君の母上である辻井いつ子さんが
イタリアンならここ!と婦人画報の誌上で太鼓判を押されていたから。
余談ですが、私はこの人の子育てについての本を少しばかり読んで
全盲の伸行君の小さな頃から美術館に連れて回ったというくだりなどに感動したのでした。
赤ちゃんの時におもちゃのピアノで「キラキラ星」を弾いたという伸行氏の才能は凄いけれども
それを引き出したのは間違いなく、この母上なのだろうなあと。

「シェフお任せのコース」
ミニホットドッグ
松葉蟹の腸詰め
サーモンの巻き物
イカスミのリゾット
ビゴール豚のロースト
リンゴの冷製スープ 
小菓子、コーヒー

最初のアミューズのホットドッグは、2,3センチのミニサイズ。
蟹の腸詰は、ふんわりと海の香りが漂う面白いソーセージ。
メインのビゴール豚のローストは鮮やかなピンク色で
非常に柔らかく、甘く、コクがあって美味しい。
豚肉の塊をどうしたらこんなに生っぽく柔らかく、ジューシーに仕上げられるの?と訊いてみたら
低温のオーブンで一時間ほどかけて焼き上げたのだそうです。
リンゴのスープは、リンゴのゼリーとシナモンのジェラート添え。

店内写真は「食べログ」から

日本家屋に土足のままでと言われて最初ぎょっとしました。
和室に無機質な白のタイルを敷き詰め、さらに赤い絨毯を。
透かし彫りの欄間や床の間を残しながら、イタリア製の椅子を配置。
障子が入った窓とリチャードジノリの食器とのアンバランスさがなんとも面白い
あえて言わせて頂くなら、最初のアミューズはきっと意外性を狙ったのでしょうが
小食の私には不要だったかな。
建物から食材からメニューから、
アンバランスな組み合わせの面白さを堪能したひとときでした。

ラ・バリック http://www.labarrique.jp/top.html
コメント (10)
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