この可愛い写真をFaceBookで見かけた時、
最初は何の赤ちゃんなんだか分かりませんでした。
例によって説明なし。
画像検索してみたら、どうもコツメカワウソの赤ちゃんらしい。
東南アジアに広く分布するというカワウソです。
ニホンカワウソは全滅したという宣言が、去年の8月に出されました。
ところが最近になって目撃情報が相次ぎ、
愛媛県が本格調査に乗り出すことになったのだそうです。
ニホンカワウソは明治時代以降、河川改修や乱獲で減少し、
1975年4月、宇和島市の離島で保護されたのが最後となり、
目撃情報も30年以上なく、遂に昨夏、絶滅種に指定されたのですと。
しかしそれ以降、愛媛県の南部や中部の海岸を中心に
「海岸を泳いでいた」「里山を歩いていた」など十数件の目撃情報が寄せられたのだそうです。
本当だとしたらこんな嬉しいことはない。
ニホンカワウソが絶滅危惧種に指定されていると聞いていた以前、
元々自分の周りで見たこともない動物だし、
正直言ってそれほどピンと来なかったのです。
でも、とうとう絶滅宣言が出た時、我々はなんと罪深いことをしたのだろうと
今更ながらに驚いたのでした。
かつて繁栄していた生物を、自分たちがこの世から消滅させてしまったなんて。
国産トキの最後の一羽が息絶えた時にも思ったことですが。
しかもFBで海外のカワウソの赤ちゃんの可愛い写真をたまに見かけて、
こんなにも可愛い生物の存在を消してしまったのかと。
絶滅してしまったらもう、誰がどう頑張ってもどんなにお金をかけても
どうにもできない。
一匹でも二匹でも生存してくれていますように…
ニホンカワウソ:十数件の目撃情報 愛媛県が本格調査
http://mainichi.jp/select/news/20130110k0000e040194000c.html