Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「オデッセィ」

2016年03月07日 | 映画


「火星に一人取り残された男のサバイバル物語」という
知識だけを持って観て来ました。
「エイリアン」「グラディエーター」「ハンニバル」の巨匠リドリー・スコット監督。
火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・ディモン)。
船長はワトニーが死んだと判断、火星を去るが、彼は生きていた。
空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で
彼はどうやって生き延びるのか?

どう考えても厳しい状況なのですが、これが、明るいのです。
植物学者であるマークは、酸素や水素などから水を、そして
乗組員や自分の排泄物からジャガイモを作ろうと試みる。
何度も失敗もするのですが、彼はめげなかった。
マーズ・パスファインダーを見つけ、その通信機能を回復させて地球との通話に成功する。
NASAも、彼を助けるために国を挙げてのプロジェクトを立ち上げる。



その全編を彩るのが、なんと70年代のディスコ・ミュージック!
これは、マークに言わせると趣味の悪い船長の置き土産のCD、ということになるのですが
ドナ・サマーのホット・スタッフ、グロリア・ゲイナーの「恋のサバイバル」
デビッド・ボウィのスターマン、オージェイズのラブ・トレイン、
いやもう、ノリノリ!
この作品が、ゴールデン・グローブ賞のコメディ&ミュージカル部門で
受賞したというのも、分かるような気がします。



結局、「こんなところでくたばってたまるか!絶対生き延びてやる!」という
究極のポジティブ思考とこの音楽が、作品をこうも明るくしているのか。
生存へ導くのは、信仰ではなく、知恵と努力とジョーク。
救出を慌てるあまりに失敗したNASAを助けてくれたのがあの国だったというのは
媚が見え見えで情けないものでしたが…
巨大な中国マーケットを、今はハリウッドも無視はできないのね。
昨夏行ったヒューストンやNYのタイムズスクエアが何度も出てきて、懐かしい。

「Martian」(火星人)という原題を、どうして「オデッセィ」という邦題に
したのか不思議だったのですが
英語「Odyssey」には、長期の放浪という意味があるのですね。
「2001年宇宙の旅」の原題は「2001 A Space Odyssey」だった。
しかしこれ、余程の映画通じゃないと分からないと思うのですが…

公式HP http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする