
(カピバラの湯)
我家の駄犬タロウは、犬が苦手なのです。
散歩中に犬に出会うと、私の足元に尻尾を巻いて逃げ込む。
ドッグランに連れて行っても、元気に走り回る他の犬たちを尻目に
私の膝の上で震えていて、一歩も動けない始末。
そんなタロウを犬連れ可のペンションに連れて行っても
結果は見えているようなものなのですが…

ベタベタに可愛がる割には散歩にろくに連れて行ったことがない夫は
どうもその辺が分かっていない。
経験値を積めば、或いは自分が一緒に行けば
何とかなるのじゃないかと思ったらしい。
子育てに行き詰って悩んだ時など、そういった目線の違いが
時に救いになることもあったのですが。

(尻尾が完全になくなっているタロウ)
伊豆高原の小さなペンション「マーフィ」は、4組のゲスト全員が犬連れ。
宿にも4匹のトイ・プードルがいる。
南欧風の白いダイニング・ルームは、さながら犬の楽園のようでした。
タロウはやはり、他の犬とはまったく遊べませんでしたが
宿の主人や優しいゲストにたっぷり可愛がってもらって
それなりに楽しかったようです。

犬というものは、他の犬たちと楽しく群れ遊ぶものだと思っていたのですが
人間の子どもと同じく個性があり、中々思うようにはいかないものです。
犬嫌いでもなんでも、タロウが可愛いことには変わりはないのですけど。
写真はシャボテン公園にて