
昨日、渋谷で映画を観た後、西武百貨店で開催中の写真展に寄りました。
写真家アリ・セス・コーエン氏が、ロサンゼルスやミラノ、ロンドン、ブエノスアイレス、東京など
世界の街角で撮影した60~100歳の女性たちの写真200点を展示したというもの。
まあ、そのお洒落なことといったら。

この車椅子のピンクのスーツの女性の写真には
「My first dress was made by Madame Chanel herself」
(私の初めてのドレスは、シャネル本人に作って頂いたの)
というキャプションが。

この素敵なマダムの写真には
「If you don't make your life a bit grandiose, who will do it for you?」
(自分で人生を大げさにしなきゃ誰がしてくれるの?)と。

これは全身、バーバリーおばあちゃん。

こんな純白のドレスに、犬を抱くなんて!

散歩姿もこんなに素敵!

ただただ見惚れます。
歳を重ねることを“老いる”ではなく“成熟する”と捉えるのは
なんて素敵なことだろう。
若いというだけでもてはやされる日本と違って欧米では、
一定以上の年齢の女性が「マダム」と呼ばれて尊重される風潮があるということを
本や映画で伺い知って、常々羨ましく思っていました。
私ですら、向こうのホテルやレストランではマダムと呼ばれます。
しかし、この写真展の女性たちは凄すぎる。
ただ歳を取ればいいというものではなく、お洒落なマダムになるには
持って生まれた容姿、ファッションにつぎ込むお金、体型をキープする努力、
そして多分、自立する覚悟といったものが必要なのだろうと改めて思ったのでした。
実際問題、加齢するということは、体力の衰退、容姿の劣化、病気の併発、
そういったものを普通は避けられないのだから。
しかし、東京のマダムの写真を見逃すとは、惜しいことをしました。
世界のマダムのおしゃれスナップ展
http://www.asahi.com/and_w/gallery/0309/advanced_style/