Zooey's Diary

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「アメリカに負けなかった男」

2020年02月26日 | 映画

一昨日、テレビ東京で放送された『アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~』。
吉田茂を笑福亭鶴瓶が演じるというので、コメデイかと思ってしまったくらいですが
中々面白く仕上がっていました。
吉田の娘である麻生和子(麻生財務大臣の母)が著した『父 吉田茂』が原作だそうです。


敗戦となり、焼け野原となった東京に吉田茂が娘和子と共に呆然と佇み、復興を誓うシーンから始まります。
マッカーサーが率いるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)との交渉役となって、敗戦国としての屈辱を散々味わいながら、精一杯威厳を保って折衝します。



吉田の相談役、白洲次郎を生田斗真が好演。
アメリカ人に英語を褒められて「貴君の英語も勉強すればマシになりますよ」と言ったり、
天皇からのマッカーサーへの贈り物を届け、その辺に置いといてくれと言われて、激怒してそのまま持ち帰ろうとしたなどの有名なエピソードもあちこちに。
そういえば私は若い頃、白洲の大フアンだったのですが、色々な本を読んで彼が徴兵を回避したと知って、少々冷めてしまったのでした。


吉田はGHQのことを「Go home quickly」の略だと言って周りを笑わせます。
食糧難に苦しむ国民の為にマッカーサーに450万トンの食糧援助を頼み、米国の税金でなんで日本人を助けなければいけないんだと文句を言われながら、なんとか90万トンの援助を勝ち取ります。
マッカーサーが帰国する時になって、あの450万トンの見積もりはでたらめだと言うと
吉田は「太平洋戦争だって日本の見積りでは勝つ予定だったんだ。
もし見積りが正しかったら、あんな戦争はやらないさ」と。
終盤、念願であった日本の独立のために、サンフランシスコ講和条約の調印に臨む吉田。
英語で書かれたスピーチを、白洲の一喝で大急ぎで日本語に書き直した原稿に落涙するシーンには、やはり打たれます。


(小笠原伯爵邸の玄関)

初めの方に出て来るロンドンでの日本大使館は、小笠原伯爵邸でロケされたようです。
去年、食事に行ったのですぐに分かりました。
あの円形に張り出した格子窓のスペイン風シガールームが大使室として、玄関やウエィティングルームや中庭も、そのまま使われていました。


(シガールーム)


このドラマを観損なった方のために。
3月2日までこちらで見られます。



コメント (2)
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