
「カラーパープル」
実父に虐待されて妊娠、望まぬ結婚を強いられた黒人女性が、型破りな生き方の女性たちとの交流を通して目覚め、自らの人生を切り開いていくという話。
スティーブン・スピルバーグが1985年に手がけた名作映画「カラーパープル」をミュージカル映画としてリメイク、今回の制作にもスピルバーグを始め、オリジナル版に出演したオプラ・ウィンフリー、オリジナル版の音楽を手がけたクインシー・ジョーンズが名を連ねているということですが…
不思議なほどに私には響きませんでした。
テーマが黒人差別ではなく(大きな意味ではそうですが)、黒人女性の受けたDVに絞ったのが、裏目に出たのか。
歌声とダンスはパワフルで素晴らしかったのですが…
スティーブン・スピルバーグが1985年に手がけた名作映画「カラーパープル」をミュージカル映画としてリメイク、今回の制作にもスピルバーグを始め、オリジナル版に出演したオプラ・ウィンフリー、オリジナル版の音楽を手がけたクインシー・ジョーンズが名を連ねているということですが…
不思議なほどに私には響きませんでした。
テーマが黒人差別ではなく(大きな意味ではそうですが)、黒人女性の受けたDVに絞ったのが、裏目に出たのか。
歌声とダンスはパワフルで素晴らしかったのですが…

「まいまいつぶろ」
第九代将軍徳川家重は、生まれながらにして口が廻らず、身体が不自由だった。歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から「まいまいつぶろ」と呼ばれ馬鹿にされた君主。家重の言葉を唯一聞き分け、彼の“口”となり生涯付き従った大岡忠光。 廃嫡を噂される若君と後ろ盾のない小姓、二人の生涯を描いた物語。
なんといっても終章、年老いて死期を悟った忠光が江戸城を去る場面での家重の言葉「もう一度生まれても、私はこの身体でよい。忠光に会えるのならば」、これがこの小説のすべてを表しています。
Wikiによれば、家重は実際「小便公家」と陰で呼ばれ、脳性麻痺による言語障害だったとする説があるということです。
第12回日本歴史時代作家協会賞作品賞、第13回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。