1991年のクリスマス、ロイヤルファミリーが一堂に会する女王の私邸サンドリガム・ハウス。
チャールズ皇太子の不倫や王室内での孤立に悩むダイアナの、そこでの3日間に焦点を当てた物語。
冒頭、広大な敷地の中の路上に転がる雉の姿がクローズアップされます。
何台もの車が通り過ぎ、いつ轢き潰されるのかとヒヤヒヤします。
そして勝手に外に車で出かけ、道に迷い、王室メンバーが揃う食事に間に合わないダイアナ(クリステン・スチュワート)。
その後も、用意された衣服を着ない、少佐や侍女に暴言を吐く、夜中に食糧庫に忍び込み暴食する、泣きながらトイレに吐く、白い肌を傷つけて血を流す、次から次へと奇行の連続。
そんなものを緊張感ある画面の中に延々と見せられて、観ている側はウンザリするのですが…
無論そこに至るまでには様々な理由があることを、我々ですら知っている。
しかしここまで心を病んでいたとは。
王室ファミリーの中で、彼女が心を許せるのは幼い息子たちだけであった。
ダイアナは苦悩しながら、反発しながらも、王室伝統のしきたりに嫌々従って行くのですが、最終日に伝統行事の雉撃ちが始まると、決然と抗議し、息子たちを連れてサンドリガムを去ります。
そしてロンドンのケンタッキーのドライブスルーに寄り、名前は?と聞かれると「スペンサー!(彼女の旧姓)」と晴ればれと答えるのです。
観終わってから考えると、この作品に出て来た様々な具象はメタファであったのか。
あの冒頭の手負いの雉はダイアナそのものだし、サンドリガムハウスのすぐ近くの、懐かしい子供時代の思い出もあるが今は廃墟となったスペンサーの実家は、彼女の内面か。
何度も登場するアン・ブーリンの亡霊は、彼女が恐れる自分の未来か。
最後に彼女が選んだ道にはホッとしますが、その後の彼女の運命を知っているだけに…。
「実話を基にした寓話である」というクレジットが最初に出ます。
「寓話」の意味を改めて確認すると、「比喩によって人間の生活に馴染みの深いできごとを見せ、それによって諭すことを意図した物語」と(Wikipedia)。
公式HP
ここまでとはね?
夫は何の頼りにもならないし、あれだけ孤立していたとは。
やりきれなさだけが残ったのは私も一緒です~
映画の9割はダイアナ本人の奇行ばかりで、途中で観てるこちらが萎えそうになりましたよ。
アン・ブーリンじゃないけど、ある意味生贄のような生活でしたね。
ラストの開放感あふれる表情に何とか救われましたが、その数年後に事故死することを思うと
結局、やりきれなさだけが残ったワタシです。
凄~い!!
この作品は、ダイアナにも英王室にも批判的な感じが。
観てあんまり気持ちが良くなる感じはなかったですね…
女ゆうさん、似てますよね✨✨✨ご紹介ありがとうございます🍀🍀🍀
昔ダイアナファンだった、クリンより🍀(うつな内容なのか、、)