Zooey's Diary

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「私はモーリーン・カーニー」

2023年10月26日 | 映画

フランスの原子力会社の労働組合代表が国家的スキャンダルに巻き込まれていく姿を、実話を基に描いた社会派ドラマ。
世界最大の原子力企業アレバ社の民主労働組合代表を務めるモーリーン・カーニー(イザベル・ユペール)は、中国とのハイリスクな極秘取引を知り、会社の未来と従業員の雇用を守るため内部告発をする。
やがてモーリーンは性的暴力を受けるが、権力側は彼女の自作自演だと自白を強要する。被害者から容疑者となって厳しく追及される彼女は、一度は権力に屈服しかけるが…



映画の紹介サイトによっては、モーリーンはレイプされたとありますが、正確には違います。
彼女は、下腹部にナイフで「A」の文字を刻まれ、脚を大きく開いて縛り付けられ、局部にナイフの柄を突っ込まれたのです。
しかしそれとても、尊厳を大きく傷つけられたには違いない。
どれだけの屈辱であったことか。
そうした肉体的暴力と、それをよってたかって自作自演だと決めつける精神的暴力。
モーリーンはどうやって6年間の長きにわたって政府の閣僚や企業のトップを相手に闘い続け、無罪を勝ち取ることができたのか?



これが実話だということが信じられません。
モーリーンが襲われたのは2012年12月。
まだ10年前に、フランスでこんな恐ろしいことが起きていたなんて。
原題の「La Syndicaliste」は労組員という意味らしいが、これを「私はモーリーン・カーニー」とした人も凄い。
監督ジャン・ポール・サロメ。

「私はモーリーン・カーニー」公式HP


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