学校教育演習は、今年度から始まった立命館大学の教職を目指す学生にとって必須のゼミです。
1期生の授業が終了しました。最後の日、それぞれがこの1年間を振り返って話しました。私が面白いと思ったふたつを紹介。
ひとつめ。「この授業は、知識としてはまったく得ることがなかったけれど、それ以上に学ぶことが多かった」
いやあ、知識も広がったと思うよ。これまで知らなかったことをたくさん知ったはず。けれど、それはこれまでの「知識」という概念とはちょっとちがったらしい。「覚えなくちゃいけない」ことではなかったから。
ふたつめ。「5回目までは面白かった、残り25回はマンネリだった」
「コミュニケーションをとるのが苦手で、5回目ぐらいまでは苦痛だった」という人が多かった中で、そういう緊張した人間関係を見るのが面白かったそうな。ところが6回目以後は、すっかり緊張が解け・・・。
こういう話は、次の授業づくりにとても参考になります。
さて、授業を終えて、「もっと高みに行けたのでは」と思ってしまうのですが、それは高い山に登ったことがあるから。少なくとも彼らにとっては初めての高さだったらしい。1年かけてつくってきた場が、これからの人生に少しでも糧になればと思います。