ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

こんぴら歌舞伎ーー贅沢香川旅行

2024-04-24 08:47:40 | 芸術およびコミュニケーション


高校の同級生3人で2泊3日の香川旅行
こんぴら歌舞伎が目的だった

こんぴら歌舞伎は二部仕立てで、プログラムは以下の通り

第一部 11時から
一、伊賀越道中双六 沼津
 沼津棒鼻の場
 平作住居の場
 千本松原の場
二、羽衣

第二部 15時から
一、松竹梅湯島掛額
 吉祥院お土砂の場
 四ツ木戸火の見櫓の場 浄瑠璃「伊達娘恋緋鹿子」
二、教草吉原雀

私たちは電車の都合で、先に第二部を観て、第一部は翌日だった

第二部
お土砂の場は滑稽で笑いが溢れ、浄瑠璃の人形ぶりは美しく見事
市川染五郎の若武者ぶりが美しい
教草吉原雀の舞いは、盛大な桜吹雪が美しかった

第一部
伊賀越え道中は回り舞台があり、親子共演あり
一場で笑わせつつ、最後は泣かせる場面となる
羽衣の舞いでは、宙づりがあった
江戸時代そのままの小屋と合って、回り舞台も宙づりも人力で動かしているのがすごい!

小屋が小さいので観客と役者の距離が近く、役者たちも肩の力が抜けているように思えた
役者が観客の近くを歩いたりして、おおいに湧いた
芝居は、やはりこのような小さな規模が楽しい


ついでに旅行の日程も書いておこう
一日目
 高松商店街 香川県庁東館 栗林公園 琴電で琴平へ 琴参閣泊
実は、歌舞伎のチケットを手配してくれたのは、別の同級生
彼が香川駅まで迎えに来てくれて、商店街でうどんの昼食
県庁まで同行してくれた

県庁が観光スポットで、美術や建築、お庭が楽しめるとは!

栗林公園ではボランティアガイドを予約
これがとてもよかった
深く知ることができ、また行きたいと思った

二日目
 丸亀城 こんぴら歌舞伎第二部 紅梅亭泊
実は二日目はノープランだった
チケットの彼は猪熊玄一郎現代美術館を勧めてくれた
けれど友達は現代美術に興味がないという
中津万象園という案もあったが、
丸亀城になった

ふたりとも初めてではない
前日に味をしめて、ここでもボランティアガイドをお願いした
そのガイドさんが私たちに「奥さん」を連発するので
「私たちは奥さんじゃないの。その呼び方気になる」というと
「なんて呼べば」と言われてハタと困った
しばらく「奥さん」は影を潜めたけれど、そのうち戻っていた

ガイドさんが「これは自分の考えですが」と説を披露してくれた
その後、私たちの間では「これは自分の考えですが」と断りを入れるのが流行った

丸亀城の城主が京極家だったことに親近感を覚えた
『塞王の盾』を読んでいたから
ガイドさんが京極家の城の変遷やお市の方の三姉妹の話まで
豊富な知識を披露してくれた

観光スポットのボランティアガイドさんは最高!

その後、その日から参加の友だちと琴平で落ち合って
芝居小屋へ

三日目
 善通寺 こんぴら歌舞伎第一部 帰宅
第一部の前に善通寺へ行ったために、小屋に着いたのはぎりぎりの時刻だった
スマホを切るゆとりがなく、幕が予定より少し早く開いて、
私のアラームが11時に鳴るという失態をおかしてしまった
本当に申し訳ない

おまけに「伊賀越道中」が終わったときに、
友だちがスマホを善通寺駅のトイレに忘れたことを思い出し、
舞いどころではなく探しに行った
私たちは残って舞いを観ていたのだが気がきでなく、
一緒に探しに行けば良かった、と後悔した
幸いスマホはJR職員の連携で無事琴平駅へ戻ってきた

あるとき、「贅沢と思うのはどんなこと?」と訊かれたことがある
「上げ膳、据え膳、朝風呂」と即答した
加えて2回にわたる歌舞伎
ガイド付きの観光めぐり
気のおけない友達との何気ないおしゃべり
雨の天気予報もはずれ
最高の贅沢!

「また行こうね!」
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新しい一週間

2024-04-22 08:49:02 | 子どもと学ぶ
4月から、二番目の孫Oちゃんが小学校に。
私は月・水・金の3日間、放課後のお世話をすることになった。

私の生活が一変し、なかなか忙しい。
ボランティアも相変わらず続けている。

月曜日は、午後Oちゃんの家へ。
まだ通学が危ういので、途中まで出迎えに行く。

火曜日は、月に一度、午後にボランティアがあるが、基本的にフリー。

水曜日は、午前にボランティア、午後はOちゃん。Oちゃんの英語塾にも付き合う。

木曜日は、夕方から小学生のSちゃんのお世話。

金曜日は、午後Oちゃん。Oちゃんをサッカーのスクールに送って、そのあとは小学生のSちゃん。

土曜日の午前中は、孫の従姉妹で中学生のSちゃんと英語のお勉強。

日曜日は、フリーなので、ワークショップに行ったり、観劇・コンサートなど諸々。

テュラテュラテュラテュラテュラテュララ
友だちよ、これが私の
一週間の仕事です

まあ、仕事ではないのだけれど。
子どもと一緒に居るのは、疲れるけれど面白い。
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ノエ・スーリエ ダンス『Passages』

2024-04-06 20:10:54 | 日記・エッセイ・コラム


お天気に誘われ、出かけた
蹴上で地下鉄を降り、まず桜見物。
15年前、久々に京都に居を移し、新しい仕事に不安と疲労を抱えていた時
ここの満開の桜に助けられたことを思い出す

お目当ては京都会館での野外ダンス
注目を集めるフランスの若手振付家ノエ・スーリエ
6人のダンサーが踊る

見ていて
「動く彫刻だ!」
と思った
プレイバック・シアターのあれだ

何か状況やストーリーはあるのだろう
けれどダンサーがほぼインプロで動いているのでは?
と感じる
型にはまった感じがない

お互いがコンタクトをとりながら
空間を意識して
即興で織りなすような勢いがある

うきうきと心が踊った
「楽しかった!ありがとう!」
ダンサーたちに伝えた
日本語だが伝わった(と思う)

これが無料だなんて!

さらに京都文化博物館のコスチュームジュエリー展に足を延ばす
けれどどちらかというと特別展のこちらより
総合展示の江戸時代のお雛様のほうが私には良かったかも

充実の午後
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