ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

詩を作る

2019-06-24 14:24:55 | 子どもと学ぶ


小学2年の孫と同じ学年の従姉妹と3人で詩をつくってみた。

順番に一行ずつ書いていく。
自分の順番になった時、前の行しか見てはいけない。
それより前は折りたたんで見えないようにしておく。

そしてできたのが上の写真。

ちょうちょちょうちょ さくらにとまれ
てんとう虫 さくらにとまれ
お空の雲が みんな見ている
みんなみんな ともだち
みんなみんな なかよし
ひよこも ピーピー
うさぎが ピョッンピョッン
どうぶつみんな なかよしだ

3行めと6行めが私。

7行めはなかなか読むのが難しいけれど、
跳ねてる感じがでている。

こんな遊びで時間を忘れる。
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新しい本、校正中

2019-06-23 09:56:22 | 本・論文・雑誌

今、私の最後の著作になるであろう本を校正中。
『〈トム・ソーヤ〉を遊ぶ―楽しく創造的な学びをめざして―』というタイトルを予定。
真理子先生と一緒にやってきた7年間のプロジェクトの総決算。

実は、2018年度末、すなわち今年2019年3月に出版の予定だった。
私の退職を記念して。

ところが大学の出版助成を受けることになり、発行は2019年度ということに。

そうなると、なぜかガクッと作成スピードが落ちた。
「なぜか」と書いたけれど、理由ははっきりしている。
まずは出版社の事情。

そして大学教員は忙しすぎる。
特に真理子さんの忙しさは半端じゃない。
となると、目の前のもの優先で、締め切りが遠いものはどうしても後回しになってしまう。

ということで、原稿は昨年度中に書いたけれど、校正は今年度になってから始まった。

ところが、私の意欲が湧かない。
この本の先の私の未来が見えない。
というか、私自身がこの本の先の未来を描こうとしていない。
それとは関係のないところで生きていこうとしている自分に気づく。

となると、別のことが気にかかり、この本に取り組むのにえらいエネルギーを必要とする。
しんどい。
退職を境に、これほど急激に自分の意識が変わるとは!
過去の後始末は、エネルギーがいるのだ。
前へ進むエネルギーとは違って、絞り出すようなエネルギーが。

漸く乗ってきたところで、また次の校正まで長い時間が空くとエネルギーダウン。
これを良い本にしたいという思いはある。
だから、なんとか頑張る!
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一歳児のプライド

2019-06-23 09:42:50 | 日記・エッセイ・コラム
孫のOちゃんは、一歳児とはいってもあと2か月で2歳。

先日、みごとトイレでの排泄を果たしました。
でも、大きいほうは大人のトイレでは踏ん張れず、ママが足を支えて完了。

それを見た夫。
創作意欲を発揮して台を制作。
カーブをつけて、なかなかのデザイン。

ところがOちゃん、これに座るのを断固拒否。

「僕の足はこんなに短くない!」と思ったのか。
「バカにすんな!」って感じたのでしょうか。

Oちゃん、家でもレストランでも子ども用の椅子を拒否。

これも「僕だけ子ども扱いするな」と思っているかのよう。

なんでもお姉ちゃん(小学校2年生)の真似をするし、
お姉ちゃんのできることは自分もできると絶対の自信を持っているかのよう。

なのにママのおっぱいを欲しがるギャップがかわいいです。
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小学生の算数は難しい

2019-06-10 14:04:30 | 子どもと学ぶ


孫のAちゃんと従姉妹たちの学習会、第2弾。1回目は5月で時計でした。

今日は、親のリクエストに応えて2年生のAちゃんとSちゃんは長さ。
3年生のKちゃんは割り算。

まず3人で長さから。

床に5メートルの巻き尺を伸ばし、巻き尺に沿って各々10歩の長さを測ってみる。
Aちゃん、10歩 4m57cm。
Sちゃん、10歩 4m63cm。
ところがKちゃんは5mからはみ出してしまい、測れない。

それで私「じゃあ、Kちゃんは5歩で測ってみよう」。
Kちゃん、5歩 2m95cm

それぞれの歩数と長さを夫お手製の黒板に書く。

私「ああ、でも困ったね。誰が一番長いか比べたかったけれど、Kちゃんは5歩だから、比べられないね。比べるにはどうしたらいい?」

私の予想では、「Kちゃんは5歩だから10歩に合わせて2倍したらいい」「1歩の長さをだせばいい」てな話になると思っていたのですが、

(あとから考えると5mからはみだしたKちゃんが一番長いのは、測るまでもない。
こういう愚にもつかない質問を、お勉強だからと一生懸命考えてくれたのね。
ということは、お勉強となったとたん、思考が日常の経験から切り離されるということか?)

Kちゃん「一歩足せばいい」
私「えっ?どういうこと?」
するとAちゃんも「そう、一歩足せばいい」

さっぱりわからない私。
するとKちゃんが、巻き尺のところへ行き、スタート地点(巻き尺の0のところ)から一歩後ろに下がって、歩き出した。
Kちゃん「ほら、こうすれば越えないでしょう」

なるほど、そういうことだったのか。
私「うん、わかった! じゃあ巻き尺のこっちに一歩足してもいい?」
と聞くと「それでもいい」というので、巻き尺の先に30cmの定規をおく。

Kちゃんが10歩あるくと、5m25cmだった。
さっきより歩幅が小さいけれど。
まあいいか。

小学生の言いたいことを理解するって、難しい!

そのあと、2年生たちが定規で長さを測って比べたり、指定された長さの線を書いたりしているうちに、Kちゃんは24個のイチゴを分ける計算。
Kちゃんがイチゴを食べようとするのだけれど、そのたびに人が増えて、ひとりあたり何個になるかを計算しなおさないといけなくなる。

イチゴがないので、アラレで代用。
「ふたりで分ける」「3人で分ける」までは順調だったけれど
「4人で分ける」で7個だという。

私「あれ?本当にみんなに同じ数だけ分けた?数えてみて?」
すると5個のところと6個のところと7個のところがある。
Kちゃん「ああ!6個だ」

「ひとつずつ順序良くきちんと配っていく」ということがあんがい難しいこともあるのだと知った。分ける人数が増えると、余計に混乱する。これができないと、「一人当たり」の意味が分からないわなあ。

ところが、文章問題ではなく
24÷4=
24÷6=
24÷8=
の問題は、難なくやってのける。

いじわるで出した
24÷12=
できなかった。二桁で割るのは習っていない。
でも、さっき「24個のアラレを12人で分けるとひとり2個ずつ」をやったばかりだ。
そのとき式も書いたのに~!

私「もう一回、アラレ分けてみる?」

私は頭を抱える。
この子にとって、アラレでやったことが式と結びついていないのは明らかだが…。
なんで?

学校では、おそらく計算式の答えがそこそこ書けているので
この子のつまずきを先生は分かっていないかも。
そして、こういう子どもは多そうだ。

私は、とうてい小学校の先生はできません。
言いたいことを伝えるのも難しければ、向こうの言っていることを理解するのも相当難しい。
3人の子どもでも難しいのに、30人も40人も、無理!

2年生が測ったり、線を引いたりを終わってしまったので、割り算はここまでとなり、
あとは定規できっちり長さを測って箱をつくった。

それぞれ1辺が3cm8mm、4cm1mm、4cm4mm、4cm7mmの立方体の箱をつくる。
Sちゃん3cm8mm
わたし 4cm1mm
Kちゃん4cm4mm
Aちゃん4cm7mm
同じ長さで、何度も何度も測って、正方形が13個つながった設計図を画用紙に描いていく。
設計図ができたら、それを切って組み立てる。

Aちゃんが一番苦戦していた。
長いほど、狂いも大きくなる。

けれど最終的には4つの箱が順に入れ子になって、ちゃんと完成。
それぞれ好きな模様をつけて、素敵な箱になった。

この学習会は、楽しい。成果はあがらないかもしれないけど。
「成績をあげる」なんて責任もないし、分からなくても「考えとき~」でおしまい。
ひょっとして親は学校の宿題を期待しているかもしれないけれど、やっていません。
教材を考えているときが、一番楽しい。

相手が何歳でも、コミュニケーションが難しいのは変わらないけれど、
高校生や大学生は向こうがこっちを察してくれたりする。
楽をしていたんだなあ。
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2019獲得研夏のセミナー

2019-06-04 10:27:39 | お知らせ
今年のご案内です。
8月7日です。


およそのスケジュールと申し込みについて


ワークショップの詳細
A午前のワークショップ 10:40~12:40
①学びへのウォーミング
 アップ効果的なウォーミング・アップを通じて、心と体をときほぐす。こ
 れこそ豊かで深い学びへの近道です。様々なアクティビティを体験しなが
 ら、ウォーミング・アップのファシリテーションの実際について考えます。
  ファシリテータ:林 久博(成蹊小学校)

②教育プレゼンテーションはじめの一歩
 情報やメッセージを発表に展開していく過程で、学びがより深くなっていき
 ます。ここではプレゼンテーションの基本的な技法を実際に体験し、その意
 義について考えます。
  ファシリテータ:高尾 隆(東京学芸大学)

③学びを変えるドラマ技法入門
 ある役柄になって考えたり、身体を使って演じたりするドラマ技法の活用が、
 学びを深めるのに有効です。このワークショップでは、そのいくつかを実際
 に体験してみます。
  ファシリテータ:青木幸子(昭和女子大学)

④ドラマケ―ション入門
 「ドラマ」と「コミュニケーション」「エデュケーション」を合せた造語、
 それがドラマケーションです。数々のアクティビティを、全身を使って体験
 します。
  ファシリテータ:三嶋浩二(NPOドラマケ―ション普及センター)

B午後のワークショップ 13:30~15:30
①教育プレゼンテーション1
 手軽で分かりやすく伝えることのできるツール、それがいま注目の「KP法」
 (紙芝居プレゼン)です。主に、教室などで使う通常のKP法と思考の整理や
 少人数での伝え合いに用いるミニKP法の両方を体験します。
  ファシリテータ:藤牧 朗(目黒学院中学高校、法政大学)

②教育プレゼンテーション2
 獲得研では「ことば」「身体」「もの」という三つのモードをフル活用したプ
 レゼンを提案しています。プレゼン作りを実際に体験してその意味を考えます。
 (午前の「プレゼンテーションはじめの1歩」を、少しだけ発展させた内容にな
 ります。)
  ファシリテータ:武田富美子(元立命館大学)、吉田真理子(津田塾大学)

③授業に活かすドラマ技法1
 ドラマ技法は、ある役柄になって考えたり演じたりしながら、実感を持って学ぶ
 ためのツールです。フィクションの世界と現実の世界を往復しながら学んでいき
 ます。さまざまな教科や特別活動でドラマ技法をどう活用できるのか、体験しな
 がら考えます。(ドラマ技法1と2では内容が異なります。)
  ファシリテータ:槇野滋子(岡山大学)

④授業に活かすドラマ技法2
 ドラマ技法は、ある役柄になって考えたり演じたりしながら、実感を持って学ぶ
 ためのツールです。フィクションの世界と現実の世界を往復しながら学んでいき
 ます。さまざまな教科や特別活動でドラマ技法をどう活用できるのか、体験しな
 がら考えます。(ドラマ技法1と2では内容が異なります。)
  ファシリテータ:渡辺貴裕(東京学芸大学)


小宅先生の実践報告。
まだ教員生活数年だと思いますが、とても工夫してがんばっています。
若手の奮闘に、希望をもらいます。
さすがは渡部淳先生のお弟子さん。
楽しみです。

午前・午後のワークショップも魅力いっぱい。

午前は、どれに出ようかと迷っています。

午後は、吉田真理子先生と一緒に講座を担当するので、他の方の講座に出られない。
残念!
特に、なんだかんだとご一緒させてもらっているのに、渡辺貴裕先生のまとまったワークショップに参加したことがないので、本当に残念です。

今、真理子先生と、どういう講座にするか、メール等でやりとり真っ最中。
とにかく忙しい方なので、なかなかゆっくり打ち合わせができない。

加えて、演劇的なワークショップに関して、真理子先生はとても冒険家。
ハラハラドキドキです。

でも参加者と一緒に学ぶワークショップ。
無難なところで終わるよりも、参加者と一緒に飛躍できればと思います。
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