ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

スクールカースト

2016-12-21 17:48:37 | 授業・教育
学生は、ほんとうにいろいろなことを教えてくれます。

最近、スクールカーストについてディスカッションする授業を学生が計画してくれました。

ほとんどの学生が、スクールカーストを経験している。
けれど、「カースト」という言葉を単なる個性の異なるグループと捉える人たちが多かった。
この人たちは、本当にそれぞれがグループをつくっても仲良くしていた場合もあるけれど、上下が歴然とあるのにカーストの上位に居て下位の人たちの気持ちに気づかなかった人も居るよう。

メジャーで強い運動部の部員やマネージャーが上位層を形成することが多いらしい。
明るく、雰囲気をつくり、発言力がある。

教員は、その人たちの発言力を利用してクラス運営をしているそうな。
だから、「スクールカーストを上手に利用してクラス運営しましょう」って。
おいおい。

発言しにくい人がいるってことが、問題じゃない?
先生やリーダーになる人は、そういう人の声を聴く工夫が必要では?
そういう声が出て、話し合いは時間切れで終わりました。

その話し合いを聞きながら、「スクールカーストを教員がつくっているんだ」と私は思いました。
顧問絶対の強い部活。
空気をよむことを教員が求める。
意に沿わなければ体罰、ハラスメント。

それを生徒は見習う。
クラスに持ち込む。
教員もそれに乗る。

こういう関係を打破して、誰もが自分の意見や気持ちを話せるクラスでなければ、
深い学習はできませんよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アクティブ・ラーニングと空間の使い方 日本学校演劇教育会関西支部のワークショップのお知らせ兼ねて

2016-12-16 09:06:04 | お知らせ
表記のワークショップ、12月27日午後、大阪で。
詳細は以下。

http://blogs.yahoo.co.jp/heiwaribon/34563371.html

facebookのある記載がきっかけで、10年程前にアメリカの小学校に入らせてもらったときのことを思い出しました。

小学校2年生でした。

午前は90の授業のあと、長い中間休みがあって、90分の授業。
前にも書いた気がしますが、先生は小さい絨毯を上手に使っていました。

子どもは20人。5人ずつ向き合うように机をならべています。
絨毯1枚に全員が立って、一緒に歌を歌います。声がぎゅっと集まる感じ。
2枚に座らせて、絵本の読み聞かせ。
4枚をバラバラに配置して、グループ毎に座ってグループ活動。
机に向かって座って、先生の話を聞く時間もあります。
机の後ろには広いスペースがあって、ダンスもします。
トイレに行きたくなったら、手を挙げて先生の許可をもらって、いつだって行けます。

いろいろな活動をしながら、飽きることなく進んでいきます。

アクティブ・ラーニングが当たり前のように定着していました。
「私たちも前はチョーク&トークでしたよ」と言っておられました。

日本でも、小学校はかなり活動的だと思うのですが、45分で機械的に休み時間が入るのは、先生にとってかえってやりにくくないでしょうか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回立命館大学理科教育研究会 授業の失敗・工夫

2016-12-10 21:07:50 | 研究会報告
今日、終わりました。

午前中は、立命館大学卒業、6年目の教員による授業。
イカの解剖、ロイロノートを使ってのまとめ。
授業終了後、イカを食べた後、授業のふりかえり。

午後はまず教材の展示から。
色々な先生の手による手作り教材や生徒のノート
生徒がポスターセッションのためにつくったポスターなどの展示。

次に3人の先生による失敗談と授業づくりについて。
教員歴6年目までの若手ばかりですが、3人が3人とも
「いかに話す時間を短くして生徒に考えさせるか」という授業づくりをしていました。

3人を囲んで3つのグループづくり。
1グループ4~5人。
それぞれのグループで、授業案をつくりました。
それをロイロノートで発表。

ひとつは脊椎動物と無脊椎動物のちがい。
昆虫の標本や実物のエビを使っての授業。

ふたつめは季節による天気の特徴。
ジグソー法で。
評価はテスト。
テストの採点は生徒同士で。
そこからまたわからないっところは出し合って次の授業へ。

みっつめは摩擦力。
簡単なホバークラフトをつくる。
ホバークラフトと車でどちらが長く止まらずに動くか、遊びながら観察。
車が早く止まる理由を考える。
ロイロノートで発表。

4回生が、自分たちが教師になるまでに学んでおきたいことを中心に企画しました。
進行がたどたどしくて「大丈夫かな?」と思う場面もありましたが、
楽しく終わりました。

私と同じく教職理科を担当している船田先生とふたりで茶話会のためのポットなどをセットしながら
「これって私たちがやることなの」とポソッとつぶやいたら
「私たちは裏方ですから」と船田先生。
そうだ。その通り。

教職のための実験室ができて
こうして先輩教員、大学生、私たち担当教員が集まることができました。
こういった環境づくりができてうれしいです。

卒業生が在学生たちのために「自分も勉強になるから」と来てくれるのも嬉しい。
特筆すべきは、非常勤で週に1度だけ来てくださっている先生方も、とても熱心に参加してくださること。
小さな会ですが、続きそうです。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする