ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

息子からの誕生日プレゼント

2024-01-20 09:11:42 | 日記・エッセイ・コラム
昔、夫が私の誕生日にプリンターのインクをプレゼントしてくれたことがある。
確かに、プリンターはインク切れだった。
助かった。
でも、誕生日のプレゼント?

私がそう言うと、夫は怒ってそれ以来誕生日のプレゼントは無い。

ふたりの息子は、いずれも私の誕生日は知らないとみえる。

東京にいる長男は、母の日に「誕生祝を兼ねて」と何か送ってくれる。
コーヒーや茶わんや、日常使うものだけれど、自分では買わない良さそげなものを。

近くに住む次男は、自分の誕生日に欲しいものがあると思い出すらしく
ぷらっとやってきて、コーヒーを飲みながら「欲しいものがあるねんな」という。
「それプレゼントするわ」というと、次には「おかんへの誕生日プレゼント」といって何かを持ってくる。
誕生日は4か月も前でしたよ。

今回それが電動歯ブラシだった。
親子やな。電動歯ブラシかい!と思ったけれど
これがなかなか、使い勝手が良い。

それで1日3回使っていたら、磨きすぎたらしく、歯茎が痛くなってきた。

次男に「それはやりすぎ。1日1回にしとき」と言われ
1回しかし10分間にする。
一応5分で電源が切れるので、それを2回。

これを続けていたら、また歯茎が痛くなってきて、どうも1回でも10分はやりすぎのようだ。
最弱モードにしているのだが。

現在、休憩中。
歯茎の痛みが治まったら、1日1回5分にしようと思う。
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ファミリーサポート Sちゃんとのてんやわんや その4

2024-01-14 18:58:19 | 子どもと学ぶ
Sちゃんに大きな声で怒ってしまった。

その日は風邪気味で調子が悪かった。
本当のところ、Sちゃんの世話という気分ではなかった。
けれど、その日の朝になって「今日はできません」と言われても、Sちゃんのお母さんは困るに決まっているし、頑張ればなんとかなるかと思って、いつも通り学童へ迎えに行った。

仲良しのNちゃんが給食袋と体操服の袋と筆箱を持ってきてくれた。
私は体操服の袋を持ち、筆箱をその袋に入れた。
Nちゃんも一緒に帰る途中、Sちゃんは反射タスキをランドセルから出してほしい、と言う。
ランドセルのフタを開けるが、どこにあるか分からない。
「どこ?」「筆箱の入っているところ」って。
筆箱は体操服の袋に入っているから、ランドセルにあるわけがない。
「自分で出して」と言ったら、ランドセルを降ろしてNちゃんのほうへ行ってしまった。
ランドセルに入っているものを取り出して、ようやくタスキを見つけて渡す。
この時点で、私はかなり頭に来ていた。
出したものを入れて、「ランドセルは自分でもって」というと
「いや!もって!」と叫ぶ。

私はその場にランドセルを置いて歩きだした。
「もって!」と叫ぶけれど無視した。
するとNちゃんが持ってくれたのだ。
「Nちゃんはやさしいな」というと
Nちゃんは「ぜんぜん重くない。平気」という。
「Nちゃんは強いな」と私。

Nちゃんと別れるときになって、またSちゃんは私に「もって!」と叫ぶ。
私は、「人にものを頼むなら、『もってください』でしょ!」と叫んでしまった。
今から思えば「もってくれますか?」だろうか、などと思う。
とにかく頭に来ていたのだ。Sちゃんに対して大声をだしたのは初めてだ。

Sちゃんが言い直したので、持つことにする。

Sちゃんはぶすっとしている。
私が大声を出したことに怒っているのか、
Nちゃんの前で私に屈服したことで、プライドが傷ついたのか。

それでも途中でお絵かき歌を歌って、機嫌を直したと思っていた。
私の家に着くと、いつもはすぐに晩ご飯だけれど、この日は椅子に座るなり寝始めた。
それで「ソファーで寝る?」というと、本当にソファーで寝始めた。
「寒い」というので毛布をかける。

結局、おかあさんがお迎えに来るまで私は声をかけなかった。
Sちゃんはずっと寝ていた。
単に眠たかったのか。ふて寝なのか。よく分からない。
よく分からないので、鬱々した気分になる。

食事をしなかったので、その日の食費はもらわないことにした。
お金のためにしているわけではない。
けれど、本人が食べなかったからと言って、食費をもらわないのは違うかも。
日頃から、おかずは3品か4品、200円では賄えない食事を用意している。
好き嫌いの多いSちゃんのために、毎回手作りしているのだ。
メニューが同じになりがちで、毎回モヤシ炒めがないと機嫌が悪いので用意するけれど、
私は連日モヤシ炒めを食べたいわけではない。
それなのに。
もやもやする。

本当は今日は預かりたくなかった。
でもそれが言えないのは、代わりの人が居ないと分かっているから。
前もって言えるときはそうするけれど。
お母さんの立場に立てば当日言われても困る。
多くの人がこの制度を知って、子どもの預かりに関与してくれると良いのだが。

学童を延長するという制度も考えられるだろうけれど、
一人っ子の多い昨今、他所のうちで自分のうちと違うことを体験するのは、
子どもにとっても良いことではないかと思う。
けれど、1対1でやりくりしなければならない大変さを今回はつくづく実感した。
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『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』

2024-01-06 15:56:40 | 読書


なんとも不思議な小説だった。
最初は翻訳本だと思った。
アメリカのハイスクールから始まる主人公たちのライフヒストリーや振る舞いのリアルさ。
アメリカのリアルなぞとんと縁がないのに、リアルというのも変だが。
その文体もなんとなく翻訳のもので、
にしては作者の名前は日本人そのもので、「あれっ!」と思ったのは事実。

ジュリアン・バトラーといい、アンソニー・アンダーソンといい、実在の人物としか思えない。
というのも、実在の人物がそこかしこに存在するために、誰が創作で誰が実在なのか、
エピソードのどれが実際でどれが創作なのか。
まったく分からず、実際にあったこととして無理なく読んでしまう。

読み終えて、好きな本ではないし、もう一度読みたい本でもない。
けれど、すごい本だとは思った。
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映画『ゴッホ 最期の手紙』

2024-01-05 09:34:06 | 芸術およびコミュニケーション


年末にDVDで観た。
昨年見た映画の中でも特筆すべき作品だったので、記録しておきたい。

以下、映画com.より

「ひまわり」「夜のカフェテラス」などで知られる印象派の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホの死の謎を、全編油絵風のアニメーションで描き、解き明かしていく異色のサスペンスドラマ。郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンは、父の友人で自殺した画家のゴッホが弟テオに宛てた手紙を託される。テオに手紙を渡すためパリへと向かったアルマンは、その過程でなぜゴッホは自殺したのか、その疑問が募っていくが……。俳優が演じた実写映像をもとに約6万5000枚におよぶ油絵が描かれ、アニメーション化するという手法で作られた。出演した俳優はダグラス・ブース、ヘレン・マックロリー、シアーシャ・ローナン、エイダン・ターナーら。

2017年製作/96分/G/イギリス・ポーランド合作
原題:Loving Vincent
配給:パルコ
劇場公開日:2017年11月3日

***

昨年は文化座の『炎の人』を観た。若い俳優たちが熱演しているのに、古さを感じてしまった。それに触発されて、DVDで滝沢修がゴッホを演じた『炎の人』も観た。この時の滝沢修は70歳ぐらいになっていたはずだが、年を感じさせなかった。脚本を書いた三好十郎は、ゴッホ像を見事に作りだしていたが、最後のナレーションはやはり当時のもので、現代ではしっくりこない気がした。

『ゴッホ 最期の手紙』は、ゴッホの死の真相を探るというストーリーと、ゴッホの絵のようなアニメが絡み合って、ゴッホを堪能した。

ゴッホの年だった。
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