ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

偉大なる贋作―森村泰昌の自画像たち

2016-06-19 14:45:13 | 日記・エッセイ・コラム
先日、はるばる仙台からやってきたそのちゃんと中之島の国立国際美術館へ。

森村泰昌の「『私』と『わたし』が出会うとき」の展覧会を見てきました。

肖像画の人物になりきって写真を撮る。
なりきる。
そこにすさまじいエネルギーをかける。

そして、映画「自画像のシンポシオン」。
13人の肖像画の人が集う。

なりきってみたからこそ出てくるセリフ。
想像力。

「ラス・メニーナス」
これ、見た! 確かにどこかで。

そう!大塚国際美術館!
あれも偉大なる贋作だった。
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本能寺の変―明智光秀はなぜ事件を起こしたかを想像する

2016-06-03 15:28:53 | 授業・教育
毎年、応用ドラマ教育論はスキルやメソッドを経験してもらうことにしていました。

今年はスキルやメソッドにとらわれず、受講生との出会いや雰囲気の中で、今やりたいと思っていることを授業にしています。

昨日は、『本能寺の変』をニュースショーで表現するという授業。
昨年度、学生がやった授業のパクリです。

先週に『本能寺の変』についてのリサーチを宿題にしておいたのですが、あまりやってきている風ではなく。

私自身は、資料をつくりました。
インターネットはなんと便利なのでしょう。
数時間で、本能寺の変とそれまでの織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、明智光秀の簡単な年表をつくることができました。

最初は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の性格の違いを、セリフなしで表現。
ほととぎすの句を参考にといったのですが。

tallグループ。待ち合わせシーンで、遅れてくる人に怒る織田信長、罰金を要求する豊臣秀吉、マイペースの徳川家康。

middleグループ。敵を銃で撃ち殺す織田信長。相手に裏切り者をつくる豊臣秀吉。逃げるが勝ちの徳川家康。

shortグループ。妻と馬で駆ける織田信長。妻に叱られて謝る豊臣秀吉。三歩下がって歩く妻を従える徳川家康。

なるほどね。史実は知りませんが、ありそうな。

次に、本能寺の変の真相。ニュースショウの形式なので、今度はセリフあり。

tallグループ。本当は、織田信長は死んでなかった。戦国合戦がいやで世捨て人として生きていた。ゲストとして呼ばれた関係者Nさんが真相を語るのですが、いつの間にか号泣野●●議員キャラに。

middleグループ。ゲストとして、豊臣秀吉。実況中継で黒幕が豊臣秀吉だとばらされ、「この番組をつぶしてやる」と威嚇するも、引きずって退場させられる。

shortグループ。真相は闇の中説。ゲストはザビエル。何とも頼りなく、織田信長についてきかれても「いい人でんな」としか言わない。ザビエルは関西弁を話していたが、実際そうだったかもと思わされました。

体当たりの表現に爆笑に次ぐ爆笑で、これが授業?って感じでしたが、「だんだん一皮むけていくのが面白い」「今度は誰が?と楽しみ」と学生の弁。


私も毎回、楽しみ。いや、私が一番楽しんでいるのかも。
一緒に笑えるのは大事。笑う力は生きる力。
長生きできるかな。
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