演劇の鑑賞団体で感想を語り合った。
一年の例会を振りかえる中で、朗読劇「星の王子様」が話題になった。
前の朗読劇「銀河鉄道の夜」については期待が大きすぎて、
私はあまり感激しなかった。
だからこれにはまったく期待もなく、
むしろ観なくてもいいぐらいだったのだが、
王子様が私の思い描いていた子とは違って、
それがかえって面白かった。
けれど、他の人の評価は厳しかった。
まず、省略しすぎで原作を損ねているという。
台本のめくり方が乱暴で、
朗読をやっている方からすれば、
本を丁寧に扱わないのは考えられないという。
朗読と朗読劇と劇との間にはっきりした区切りをつけるのは難しいし、
今回の演出はそのどちら側から観るかで見方が異なるのかもしれない。
私はむしろ演じるほうに惹かれていたので、
できれば読まないでやってほしかったと、
他の人の話を聞きながら思った。
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