応用ドラマ教育論。
昨年の学校教育演習の学生が2名来てくれ、今回は6名でした!
6名いるといいなあ。3名ずつなら2グループ、2名なら3グループつくれます。
この日は、プレイバック・シアターをすることに。
ゆりさんが、高校生とみごとにプレイバック・シアターをしていたので、刺激されました。
高校生にできるなら、大学生にも…。
キャリーバックに布と楽器を詰めて運びました。
ゲストがいるので、まずは自己紹介から。
・今の体の調子、心の調子:体は調子いいけど、眠たいという人が目立ちました。
・二人一組。自分の家族のだれか、もしくは親しい人のだれかを想定する。布か楽器からその人らしいものを選ぶ。交互に、その人と自分の関係について話す。
・聞いた話から、その人が話題にした人に何かプレゼントを贈るとしたら何が良いかを提案する。
プレゼントの相手は妹3人、姉1人、母1人、父1人でした。
・ぐるぐるカメラマン:順番にカメラマンと語り手になる。カメラマンは話を聞いて、語り手と誰かが一緒に写っている写真を他の人たちを使ってつくる。
Oさんは、受験を終えた妹と温泉旅館で写真をとりました。温泉の女将と温泉の湯煙が一緒に写りました。浴衣代わりの明るい色の布がきれいでした。姉妹の仲の良さが伝わってきました。
Eさんは、紅葉の嵐山で母娘の写真。紅葉や橋と一緒に。大学卒業にあたって、お母さんへの感謝をこめて。これも、色が美しかったようです。私は紅葉の役で見えませんでしたが。
学生にとっては、家族の話をするというのが新鮮だったようです。家族って、面と向かってなかなか自分の素直な気持ちを言いにくいですが、これを機会に少し表現できるといいですね。ゲストには、今後もぜひ来ていただきたいものです。
残念ながら、ぐるぐるカメラマンで時間切れとなってしまいました。
楽器は、本来の楽器としての出番がありませんでした。
ゆりさんの高校での授業でのこと。
終わってから雑談をしているときに、ゆりさんが「プレイバック・シアターって、なぜ布を使うのかな」と言ったのに対して、かぜのすけさんがすかさず「きれいだから」と答えていました。「そこに飾ってあるだけで、きれいでしょう」と。
それを聞いて「そうだったんだ」と改めて思いました。
なので、私も布を持っていく気になったのです。本当に、きれいでした。
プレイバック・シアターでは、リチュアルを大切にします。
それはその場が、語ってくれる人への敬意を表す場でもあり、演じ手が懸命に表現する神聖な場であるからです。
布は単なる小道具ではなく、場を特別なものにするためのもの。
かぜのすけさんの言葉はそれをシンプルに語っていました。
教室も同じこと。学ぶ神聖な場だから、きれいに清めることを意識したいです。