ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

地球温暖化―第11回「学びの即興劇」研究会報告

2008-03-20 10:03:38 | 研究会報告

3月19日(水)19:00-21:30 参加は私も含めて4名。

よっぴ~が進行役をしてくれる予定でしたが、つい最近就職が決まり、急に参加できなくなりました。よっぴ~、就職おめでとう!他にも、急に来れなくなった人が続出。定刻には私とさゆりの二人だけ。

「そのうち誰か来るだろうから、今日は私が今度実施する『地球温暖化』のワークショップの予行演習につきあってくれる?」ということでスタート。

そのうちに、ジョーとやよいがやってきて、最後には二人一組で「地球温暖化対策」を劇化。

私とジョーは、輸送部門の二酸化炭素を減らすということで「国内生産国内消費を促進させる」。「総理に聞く」というテレビ番組でジョーが総理、私がインタビュアー。「同じものなら国内で作ったものが安くなるように税金をかける」というものでした。

経済のグローバル化の流れの中で、現状とは逆行することなのですが。税金はともかく、国内の農林水産業を保護し、自給率を上げることは緊急に必要だろうと思います。

さゆりとやよいは、電力の節減。政府が強制的に各家庭への電力供給を止めてしまう。家庭は足漕ぎ発電機を購入。1週間後、電力供給再開。家庭では節電に努めるようになるというもの。

あれば当然のごとく湯水のように電気を使ってしまいますが、こういう体験があると変わるのかも。でも、ここまで強制されないと変われないのでしょうか?

やってみて感じたのは、「地球温暖化」を2時間でやるのは難しいということ。たった4人しかいないのに、2時間半かかりました。しかもウォームアップはとばしたのに。

地球温暖化についての基礎知識がほとんどないのに、オドロキ! 「これだけマスコミが騒いでいるのに」と思うのは、関心のある人間だからこそ、ということが良く分かりました。○×クイズは難しすぎたようで、作りなおすことにしました。予行演習ができてよかった。

帰りがけ、やよいが「毎回自分で考えることができて新鮮! いかに受身の勉強ばかりしてきたか実感します」「演じるときいつも恥ずかしいけれど、やはりこれがないと受身になってしまう」と。自分の仕事に使うという場合はもちろんだけど、日常から離れてリフレッシュしたり、日頃考えないことを考える場としても、この研究会がもっと利用されるといいなと思いました。

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フォーラムシアターつづき

2008-03-17 09:09:58 | 日記・エッセイ・コラム

下記(3月15日付け)の質問について、まっちゃんから早速お返事いただきました。関心のある方は、3月15日のコメントとまっちゃんのブログ http://karadaws.exblog.jp/d2008-03-13 を見てくださいね。

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フォーラムシアター

2008-03-15 22:11:16 | 日記・エッセイ・コラム

ドラマセラピーフェスティバル2008のオープニング。参加者がぐちゃぐちゃと好きな位置に立ちました。「目をつぶって移動しながら、全体で大きな輪になって手をつないでください。合図するまで絶対目を開けないでくださいよ」。

私はそろそろと後ずさりをしながら、誰かの手を捜しました。そして繫がれた手の間に受け入れてもらいました。「目を開けてください」の合図に目を開くと、手を繋いだ大きなひとつの輪が。短いのに、とてもステキなオープニングでした。

午前中はドラマセラピーとフォーラムシアターのワークショップが用意されていて、私はまっちゃんhttp://karadaws.exblog.jp/のフォーラムシアターに参加しました。丁寧なウォームアップのあと、用意されていたのは、「駅のホームで隣に変な人が座ってきて、じっと見つめられる」というシーンにどう対応するか。言葉なしで反応してみるものでした。じっと見つめる役をまっちゃんがやります。いろいろなひとが入れ替わり立ち代り、それぞれのアイデアを試していました。そのたびにまっちゃんは自分の心の内がどうだったのかを語ってくれました。多彩なアイデアが出て、とても面白く観ることができました。

ロールプレイにティーチャーインロールを組み合わせたような方法だなあ。これまでフォーラムシアターといわれて経験してきたものや、DIE(ドラマ・イン・エデュケーション)のジョナサン・ニーランズがStructuring Drama Workで書いているのとは少し違う。何か寸劇が演じられて、その途中で観客がいつでも介入できるというものだったから。でも、入れ替わり立ち代り、アイデアを試すという点では同じ。

この方法は、以前、尾上さんhttp://www13.plala.or.jp/dt/のワークショップにでたときに、使っていました。尾上さんがひきこもりの子どもを演じて、参加者がおかあさんとして対応してみました。子どもの「分かってもらえないつらさ」が伝わってくる演技に、圧倒されました。セリフはほとんど無かったのですが。

もともとはボワールの「被抑圧者の演劇」の手法ですが、まっちゃんは「何か社会問題を解決するというより、フォーラムシアターという手法に関心がある」と言っていました。多方面で使えそうです。SSTにもふさわしいのではないだろうか。SST自体良く知らないのだけれど。

私も手法に関心があって、その時は面白いと思って見てましたが、こうして書いているうちに、なぜ「じっと見られる」だったのか、疑問がわいてきました。あまりありそうにないし。なぜ「言葉を使わない」だったのか。面白いアイデアや表現が出てくることが目的だったのかな?まっちゃんに聞いてみよう。

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ドラマセラピーフェスティバル2008―④大局をみれば

2008-03-14 00:46:14 | ワークショップの報告

勝手なもので、日がたつにつれて、あのワークショップはとても良かったと思えてきました。

素晴らしい内容だった。とにかく参加者が良かった。おまけに応援団としていろんな方が来てくださいました。それは大きな支えになっていました。つまり、このメンバーなら「何をやっても悪くなるはずがない」。

さらに、ひょっとしたら参加者にとってとても画期的だったかもしれない。目的としてではなく、学ぶ手段としてドラマを使うということが。

テーマをあらかじめ提示して参加者を募集したわけではないので、予想もしない展開に戸惑われた方も居られたかもしれませんが。

参加者の中には、私も含めて事件当時の沖縄在住者が4名。それぞれがもう一度あの事件と向き合うことになりました。他の参加者に支えられて。

「沖縄以外の方に、多面な沖縄のなかには『軍事基地に隣接した日常生活がある』という一面も知って欲しい」という目的は、演じ、わかちあうことで十分達せられました。

おまけに、「学びの即興劇」のスタイルをちゃんと紹介できたわけだし。大局で見れば、目的を果せて、やはりとても良かったのです。

ただ、終ったときに私自身の頭の中がぐちゃぐちゃだったということは、参加者の中にもクールダウンできないままの人が居たと予想されます。それは大きな反省点。でもこういうことは、一度体験しておくと、次は大丈夫。たぶん。

だいたい、ひとつのワークショップの報告を4回も書き続けるなんて、それほど私にとって貴重な体験だったということです。ああ!ご一緒してくださったみなさんに本当に感謝!企画してくださった方も。

・・・ということで、ここで一区切り。心を落ちつけて、未来へ進むことにします。

30日に「親子で地球温暖化を考える」ワークショップを頼まれています。次はこれに向けて、ガンバルゾ!

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ドラマセラピーフェスティバル2008―③WSの内容

2008-03-13 09:11:18 | ワークショップの報告

順序が逆になってしまいましたが、「学習に使えるドラマの技法」ワークショップの概要を示します。

3月9日15:30-17:40(17:30までの予定でした)。参加者24名。

開始の挨拶

ウォームアップ

・自己紹介(名前、職業・所属、期待することがあれば)

・ノビ(身体を伸ばす。自分の緊張を解くためでもありますが)

・マップ(現住所、出身地、沖縄に関心がある・旅行が好き)

・あちらかこちらか(教師をしたことがある、お金をもらって役者をしたことがある、お金をもらってセラピーを提供したことがある) ここでドラマ経験も聞いておけば良かったかも。

・リング(沖縄に滞在した日数)→三人ずつグループ分け

・自己紹介「沖縄体験あるいは『私にとって沖縄とは』」

・2グループが一緒になる。双方のグループの紹介

ここまで30分の予定が約45分経過

劇づくり

・テーマ「米軍ヘリ墜落事件」の提示

 沖縄国際大学HPより、事件当日の記録を読む
 墜落したヘリコプターについての説明
 グループ内でそれぞれが事件目撃者になって語る
 「沖縄国際大学図書館ヘリ墜落事件関係資料コーナー開設に当たって」の文書の一部を読む

・グループでの話し合い

 事件を目撃した誰かを主人公にシーンをつくる。目撃したシーンとそれを誰かに伝えるシーンの2場面(ドラマ経験が浅い方と劇づくりをするときは、このように細かく条件をつけません)。

「全員が出なくても良い」「各シーンはできるだけ簡潔に1分ぐらいで」と言いました。これには劇を短くして欲しいという意図がありました。また、それぞれの役柄を紙に書いてもらうことで、わかちあいのときに全員になんの役だったのかを語ってもらう時間を節約できないかと、紙とマジックを用意しましたが、これはまったく不用だったようです。何を演じているのか良く分からないということは、ほとんどありませんでした。

・上演とわかちあい

 ①米軍側から見たヘリコプター追突―米軍(司令官?管制官?)の記者会見
 ②ヘリコプター墜落を学内で体験した人(学生?)―基地がなくなった未来、オバアが小学校で子どもたちに事件を伝える
 ③墜落の衝撃でガラスが粉々に砕け赤ん坊を抱いて逃げた民家の母親―直後にニュースキャスターからインタビューされ「一体どうなったのか何も分かりません」
 ④米軍がヘリを大学に誘導、大学閉鎖―子どもを連れた被害にあった母親の大学への訴えと大学側の対応

ここまでは予定を変えつつも、予想以上に順調に経過。ちょっと時間がおしてるかな?と時計を見ると!

ナント!!!!!!!!!→アタママッシロ

ということで、用意していた「気づいたこと、知りたいこと」を書き出すワークは省略。

ふりかえり

ひとことずつ感想をもらって、「SACO合意と辺野古の新基地建設」関連の資料を配り、ヤンバルの森のスダジイのどんぐりを一粒ずつ味わってもらって、「ヤンバルの高江というところにヘリパッド(ヘリコプター発着基地)が新たにつくられようとしている」という話で締めくくるつもりでしたが・・・。余裕なし。予定していたこれらをやらなかったことは覚えているのですが、何をやったんだっけ。資料だけは終ってから思い出して配りました。

セッションを終えての質疑など

終了の挨拶

ふりかえり以後は、何を言ったかやったか、内容をほとんど覚えていません。挨拶らしい挨拶もしなかったかも。ただ、「ドラマは教育を変えられるか」セミナーや沖縄での第3回ドラマ教育研究会の宣伝だけは忘れずにしていたのは記憶に残っています。

ビデオにとって下さっているので、いずれは分かるのですが。
でも、見るのは怖い。

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