ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

夏のセミナー:セクシャルマイノリティをテーマに

2017-07-27 11:12:59 | 研究会報告
先日、夏のセミナーの準備ということで、獲得研の例会に久々に参加。

例会が始まる2時間半前ぐらいに小菅さんと落ち合い、打ち合わせ。

帰ってからもメールでやりとり。

例えば、
リフレクションに60分を予定。
私からの「基本的に全員で輪になって」
という提案に対して
小菅さんから
「ワールドカフェやポストイットで書くという方法はどうか」
と返事が。

でも私は「それは違う」と思う。
なぜそう思うのか。

まず、このリフレクションで何をしたいのか。
何を大事に思っているのか。

ワールドカフェやポストイットを使ったいわゆるKJ法について、私はどういうふうに理解しているのか。

目的とその方法は合うのか。

「それは違う」という違和感から、普段は言語化せずに実行していたことの意味が自分の中ではっきりしてくるのです。

これこそ、協同学習だなあ。
そして経験年数の長い教員と若手の教員が一緒に組んで一つの授業をつくって実践することは、双方にとってすばらしい教師教育になると実感しました。

そのためには、お互いが思ったことを言える環境が必要なんですが。
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教師教育とは?

2017-07-21 12:01:16 | 授業・教育
今期の応用ドラマ教育論、受講生はとてもチャレンジ精神旺盛でした。

「約束」の授業を紹介しましたが、無縁と思える数学にドラマを応用したり、「チカン冤罪」「いじめ」など、取り上げにくいテーマに果敢にチャレンジしました。
便乗して、というかこのメンバーなら受けとめられると思い、私も「セクシュアルマイノリティ」を取り上げ、どういう授業ができるか、一緒に考えました。

教師教育に関わっていますが、私自身が確固たる哲学を持っているわけでもなく、教育学を極めているわけでもありません。少し経験があるだけです。

そんな私ができる教師教育は、自分自身の授業や授業をつくる過程を、受講生と一緒に悩むことではないか。

獲得研夏のセミナーにむけて、今、小菅さんと一緒に悩んでいます。これって、私にとっても小菅さんにとっても、すばらしい教師教育になっている気がします。
ワークショップの来られた方々と一緒に悩めたら良いなあと思っています。
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応用ドラマ教育論から道徳教育を考える

2017-07-16 13:24:02 | 授業・教育
学生が小学校高学年用の道徳教材「手品師」を使って授業をしました。
大学生に合わせて、手品師をシンガーソングライターに置き換えました。
「  」は学生のレポートより

「私たちはこの教材を『ライブに行くのか、ライブに行かずに男の子との約束を優先するのか』をドラマで表現するという題材で使いました。ですが本来、この教材では手品師が舞台の誘いを断って、男の子との約束を果たしたのはなぜかということを考えるために作られた教材でした。」

「私たちは『ライブに行くのか、男の子のほうに行くのか』の二択で想像していたのですが、実際授業をしてみるとそのような答えが全く出てこず、大学生らしい少しひねくれた回答ばかりでした。例えば、A班だと、『別の友人に頼んで子どものところに代わりに行ってもらい約束の日を1日ずらしてもらう』やD班の『武道館ライブの様子をyoutubeで生配信している様子を友人のタブレットで子どもに見せる』などがありました。」

D班のこの現代的な対応を想定しておらず、授業者は驚いたようでした。しかし、実現できそうなアイデアであり、実際にこういう問題が起こった時に『ライブに行くのか、男の子のほうに行くのか』という二者択一ではないでしょう。この「手品師」という教材が、果たして「約束を守る」という教材として適当なのかどうかも問われます。この授業を通して、授業者は「自分が大切だと思った事を正解として人に押し付ける事は違っていて、多様性を大事にしていけたら良い」という思いをもちました。

そして、ドラマの手法を用いることでより多様な考えを引き出したのではと考えています。
「『ライブに行くのか、男の子のほうに行くのか』を生徒に考えてもらうことで生徒のいろいろな意見が聞けると思ったからです。そして実際に授業を進めていくと、4つの班に分かれそれぞれの班に意見を考えてもらいました。そして実際にそれぞれ決めた意見をドラマで表現してもらうと、どの班も違うドラマで原作通りの意見は一つも出てこず、とても楽しいドラマになりました。」

「そして、ドラマを実演している中で演技している班とは別の班から『あ~、なるほど』や『それは少し違うくない?』などの声が聞こえてきたので①で設定した意見を共有するという課題は達成できたと思います。」

「また、座学の授業との変化は明らかだったと思いました。座学では出ないような生徒の盛り上がりや、いつもは発言しない人が積極的に自分の意見を言っていたのでとてもいい結果が出たと思います。」

受講生は大学生なので、「約束を守る」ということの重要性を踏まえたうえで、シンガーソングライターが自分のチャンスも活かすという方法を考えました。

小学生だと、「なぜ舞台を断ったか」を考えさせることで「約束を守ることの重要性に気づく」ほうがよいのでしょうか。その時間の目標が「約束を守る」ということであったとしても、それを押し付けないで「約束を守る」ことを考えさせる、こういう授業であってもよいのではないではないかと思ったのでした。
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応用ドラマ教育論、一人ひとりのドラマ教育論

2017-07-13 20:09:19 | 授業・教育
応用ドラマ教育論、今年度の前期クラス最後の授業。

ふ「ひとりずつ授業の感想を。そのまえに紙に書いてみよう。例えば『チャレンジがドラマの学びを深くする(ふうみん)』

書いた言葉のアイウエオ順に話しました。これも記録に残しておきたい。

や「書くより しゃべる!動く!」話して動いて分かることがある

ひ「教育はコミュニケーションだ!」コミュニケーションをとりやすくする

た「現実の問題に目を向ける」ドラマの手法が適している

あ「行動がいろんな扉を開いていく」やのいったことにも通じる

ゆ「答えがない」これまでの学びは答えがあったけれど、ここでは答えのない問いを考えた

も「自分らしさを知る」他の人についても知れたけれど、それを通して自分を知った

ゆ「主役と観客、自分のドラマ」演じているときは主役、ふりかえるときは観客、どっちも自分のドラマ

う「全員主役」まさにそういう感じ

ダ「楽しく元気にドラマ教育」ドラマ教育を始めるとき、そういうふうに始めたい

フ「ドラマ教育、十人十色のステイタス」ステイタスをやったのが印象に残っている

ア「ドラマとは湖のようなものである」自分を写す鏡のような湖、でも中をみると魚や色々なものがいる

し「ドラマ!?ドラマ!!」ドラマ教育ってなんやと思っていたけれど、本当に演劇のドラマだった。これは教育でなくても役に立ちそう

ナ「笑いあり、理解あり、奥が深い」今でも思い出して笑ってしまうこともあるし、理解を深めたこともあるし。

ふ「チャレンジがドラマの学びを深くする」このクラスは、とてもチャレンジな取り組みをしてくれた。おかげでドラマ教育について深めることができた。
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美しい部屋を保つには!

2017-07-07 12:48:52 | 日記・エッセイ・コラム
金曜日に家にいる時は、掃除、洗濯。

いつもは紙モップ。今日は床を雑巾がけ。
はいつくばって。
いかん、いかん。しかも眼鏡をかけていた。

こんなにホコリだらけだったの?
眼鏡をかけなければ、十分美しいのに。
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