ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

沖縄研修をエッセーに

2014-09-27 15:42:57 | 本・論文・雑誌
一昨年度の研修について書いた論文がようやく総合人間学会の電子ジャーナルに掲載されました。
学習の当事者性をテーマに書きました。

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」
学習は、本人のやる気、主体性が一番大事。
そんな簡単なことに、この沖縄研修に関わることで気づいた、ということなのです。

http://synthetic-anthropology.org/data/Synthetic%20Anthropology%20vol8%282014%29.pdf

今は、今年の2月に一緒に参加した赤沢先生、浦島先生と論文を書いています。
話し合うことによって、なぜこの研修で学生が成長を実感できるのか、自分の中でもかなりはっきりしてきました。
一人よりも、グループのほうが良い仕事ができると実感しています。
これが掲載されるのもまた、楽しみです。
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S君のこと―教育実習をめぐって

2014-09-20 17:34:46 | 日記・エッセイ・コラム
S君は、アルバイトに明け暮れ、留年し、卒業するには余裕のない状態になってしまっていました。

こうなったからには、大学生活を無にしないために、卒業までのあと2年で教員免許状を取得しようと決意。
今は免許取得に最低でも3年かかるので無理ですが、S君の入学年度の学生はそれが可能。
親を説得。バイトもやめて、取り組み始めました。

ところが、同級生はすでに卒業してしまっているわけで、情報を逃すと、教えてくれる人がいない。
教職の授業に出てみれば、当然知らない下級生ばかり。グループ学習にちょっと気後れしてしまう。
そんなS君です。

そんな状態で、卒業した高校へ実習をお願いに行ったら、すでに申し込みを閉め切ったと言われてしまいました。
親の知り合いを通して何とか実習先を確保。そのときの面接で、「絶対、辞退は許さない」と言われました。
実習受け入れ校としては当然でしょう。いい加減な気持ちで実習に来られたら困る。生徒を相手にしてもらうわけだから。

けれど、S君はこれまでのつけで、たくさん授業をとらねばならず、そのうえでの教職の授業なので、かなりハード。
1単位も落とさず、取りきることができるかどうか。すごいプレッシャーを感じています。
失敗を恐れる。失敗したときにどうしたらよいのか分からない。

もし、単位取得に失敗して教育実習に行けなかったとしても、誰かが死ぬわけでもないのですが。
誰かに迷惑をかけるのは間違いないにしても。

今、教職をとること、とりわけ教育実習に行くことはとてもハードルが高く、学生によってはあきらめざるをえない。
でも、実際問題、教育学部だけで教員養成がまかなえるわけではなく、学部の専門の傍ら、教員免許状取得を目指すわけです。
その中には、いろんな人がいる。

S君がこの強いプレッシャーをはねのけて、来年、教育実習にいけることを願っています。
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教職実践演習という教科

2014-09-18 10:30:58 | 授業・教育
教職実践演習は今年で2年目。
もうじき後期の授業が始まるというのに、今年の授業構想が固まりません。
シラバスは、横並びの他クラス共通で、内容の多くの部分は担当者の裁量。

教職の仕上げとしての、大学生活最後の自己研鑽という内容。
けれど、現実には企業に就職が決まった人もいれば、大学院進学その他で教職につくことに迷っている人もいる。
これが、教育学部ではない開放性教職教育の実態。

その中で、教師になるにせよならないにせよ、自己研鑽として意味のある授業はなんだろう。

自己研鑽と言うからには、自己評価が大切だと思うけれど、どのような形で自己評価を求めるのか。

昨年度は、毎回の授業および授業外に取り組んだことを、ポートフォリオにするということにしましたが、4回生の後期、やっと教育実習や採用試験が終わって、卒研に打ち込み、本来なら授業はないというこの時期。そんな面倒なことを要求するのは難しかった。

いくつか提案をしながら、学生と一緒に考えてみるというのもひとつの方法かと思いながら、迷っています。
ただ、この授業を通して視野を広げるということと、お互いの意見や思いを聞きあうということはやっていきたいと思っています。
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獲得研の本、執筆中

2014-09-12 09:01:41 | 授業・教育
「応用ドラマ教育論」今年の受講生は35名でした。

いつも笑っている楽しい授業でした。
私の性格なのか、しんみりしたり、泣くほど感動したり・・・、ということはほとんどなし。
最後まで笑って授業を終えました。
学生の中には、何が残っているのでしょうか。

今年の最後の授業、獲得研の第3弾の本に執筆中。
書きながらも、楽しい!


すぅさんを迎えてのインプロ特別授業
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