ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

人のために生きるのはやっぱり苦しいのです

2020-05-29 08:48:04 | 読書

『おらおらでひとりいぐも』より

「んだども自分の前になんぼ好きでも人がいる。
その人に合わせて羽をおりただみその人に合わせて羽を動かす。
苦しくなくてなんだべか」

愛する人と三十と一年一緒に暮らしたという思いだけで十分幸せだと思う。
けれどなお苦しさに気づく。

お互い様であろうけど
その人もまた自分に合わせてくれていると感じられること
多ければ気持ちは安らぐのだろうか。
と思うのは、私の現在のありよう。

自分の内側の声に耳を傾ける桃子さん。
私にはこういう文は書けそうにない。
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読む力が育っていない

2020-05-19 07:46:19 | 子どもと学ぶ


孫を含めて小学校3年から5年の子どもたち4人を週に2回預かっています。

昼ごはんは、みんなで作っていたが、だんだん飽きてきて、
先日からふたりずつの当番制に。
その日は牛丼でした。

このごろ、お天気の良い日は水着に着かえてプール遊び。
先日はあまり気温が高くなく、1時間ぐらいで寒いとプールからあがって
さっさとお風呂に入っていました。

LINEで親たちにその様子を知らせると
「ご飯も食べて、お風呂に入って、まるで旅館みたい」と。
「なんなら宿泊もできますよ」と私。
「でっちも番頭も(同一人物ですが)女将もいます」と夫。

夕方、母親がむかえにきたとき、夫が見送りに出てこなかったので
「番頭さんは出てこないね」
というと子どもたちは
「番頭さんってなに?」
「旅館の人」
「ここは旅館じゃない。学校だよ」
「じゃあ、カズさんは校長先生だね」
なんて話していました。

ところで、学校のプリントが前の学年の漢字や計算の復習から
新しい学年の内容になったのはいいのですが、
これが子どもたち自力でできません。
読む力が決定的に無い、と感じます。

プリントはスモールステップを踏んで、
前の問いで考えたことを使って次へという工夫はしてあるのですが、
子どもの頭の中では、前の問いと次が結びつかない。
そういった文脈をとらえて、読んでいく力がついていない。

国語の読みも同じです。
場面と場面のつながりや、書かれた文から情景や心情をくみとることができないので
問いに対して、トンチンカンな答えをする。
想像力が乏しい。
説明文になると、語彙力と想像力と好奇心の少なさから、とても難しいと感じるようです。

ここで助けになるのが、子どもたちの話し合いです。
それぞれの子どもが自分の考えたことを話し、
それを大人が整理したり、新たに問いかけたりしているうちに
想像できなかったことが想像出来て
自分の考えも生まれる。

話し合うこととと自学をすすめることと。
その両輪が必要。
イエナプランのように。

子ども向けの90分の映画を集中してみることができる子とできない子。
この差はずっと小さいころ、言葉に関する力、そして考える力、想像する力にすでに差がついている気がします。

なので、新しいことを学ぶプリントになってから、夫と私はひとりにつききりに。
するとたのふたりは集中できず、すぐ遊んでしまう。

これまで先生が垂れ流しすることになれている子どもに
急に自分で学習せよと言っても、その方法が分からないのです。
しかも、学校からもらってくるプリントは、自分で進めていけるようなものになっていません。
できないときにどうするかが、示されていないのです。

こんな無駄で効率の悪い学校のプリントをするぐらいなら
eboardをさせたいけれど、
子どもたちは
「〇日に提出だから」と
学校のプリントが終わらないと他のことができないのです。
そして学校のプリントは結局
締め切りぎりぎりまでかかるか、間に合わないか、なのです。

学校教育が子どもに読んで考える力をつけているとは思えない。
力をつけている子は、家庭やそれ以外の環境のおかげです。
「学校だけでは不安」と塾へやる親の気持ちが分かりました。
子どもの貴重な時間を「勉強」で縛り付ける塾には賛成できませんが…。

コロナによって、いろいろなことがあぶりだされてきます。
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惣菜の熟練?

2020-05-16 08:49:51 | お仕事


たまにはミスもするが、最近はほとんど失敗しなくなった。

しかも、以前には考えられないくらい仕事が早い。

例えば、
朝7時20分に作業場へ入る。
まずは手洗い。
冷凍庫から準備された焼き鳥を出す。
オーブン予熱。
フライパンの電源を入れる。

余熱の時間を見計らってタイマーを設置。
そのタイマーをもって売り場へ。
チルドの陳列。
まず、日付の確認。昨日の日付のものは除く。
今日の日付のもので割引が貼られていないものもチェック。

タイマーが鳴ったら、オーブンのところに戻って焼き鳥をオーブンに入れる。
以前は時間の見積もりがうまくできず、オーブンの前で待つこともあったが、今はそんな時間ロスもない。
またタイマーをセットして、売り場へ。

サラダから陳列。
タイマーが鳴ったら、焼き鳥を出しに行く。
もう一人は逆の端のその他の惣菜を陳列していて、どこかで出会うことになる。
この日の相方は仕事が早く、陳列が早く終わる。
陳列が終わる時間が、仕事終了の時間を大きく影響する。
私の勤務日は、陳列する品数が多い。
日曜日は分かるけれど、水曜日はなぜなんだろう。

8時10分。
その日の作業内容を確認。
毎日のギョーザとだし巻き卵以外に、チキンステーキ、ベーコンポテトのマヨネーズ焼き。
今日は少ない。
オーブンを予熱。
この間に、チキンステーキを焼けるように準備。
オーブンにチキンステーキを入れる。
焼けるまでの10分の間に、今日の準備。

必要な器具や材料を揃える。
チキンステーキをオーブンから取り出し、上下をひっくり返してまたオーブンへ。
5分。
この間にベーコンポテトのために揚げられたポテトを計量して紙の容器に入れる。
これはいったん棚に入れておく。
チキンステーキをオーブンから取り出し、照り焼きのたれで化粧し
「チキンステーキ、できました」と盛り付け係に引き継ぐ。

次はギョーザ。
フライパンに並べてフタ。
焼けるまでの約6分の間に、だし巻き卵のだしの用意。
ギョーザをアルコール消毒したバットに取り出し、
「ギョーザ、焼けました」と盛り付け係に。

卵30個を5個のボールに6個ずつ割る。
だしを入れて撹拌。
巻きすに紙を敷いて台の上に用意。
次々にだし巻きを焼く。
5本の出し増し巻きが焼きあがると
9時20分ぐらいになった。

作業はだいたい手袋をつけてする。
作業が変わるたびに、手袋を換える。
けれど、卵を割るときに手袋をはめていると、卵が滑るのでとても効率が悪い。
それで卵は素手で割るのだが、
そのために卵を割る前には必ず手を洗ってアルコール消毒する。

焼いた卵を冷まさないといけない。これを放熱作業という。
なのでこの間にベーコンポテトのポテトに冷凍ベーコンをのせ、冷凍ブロッコリーを飾る。
秤で計りながらこれに焼きチーズソースを30グラム乗せる。
その間に、またオーブンを予熱。
8個分に材料を乗せ終わったときに予熱完了が理想だけれど、もし予熱できていなければ、次の卵を割り始める。

オーブンにベーコンポテトを入れて焼く。
8分。
この間に、次の卵を焼く準備。
「ベーコンポテト、焼けました」

次の卵を割ってだしを入れたら、前に焼いたものを盛り付け。
容器にマスターシートを敷いて用意。
まな板、包丁をアルコール消毒し、
だし巻き卵を切って、容器に盛り付ける。
値付けをして、売り場に並べる。

まただし巻き卵を焼く。
放熱が十分でない場合、盛り付けの前に焼くこともある。
巻きすが5枚しかないので、先に焼くときは巻きすを外した状態で放熱しておく。

2回目の放熱の時に、丼のお手伝い。
この日はビビンバ丼の盛り付け、値付け、品出し。
3回目のだし巻きの用意。
この日は、ギョーザも焼く。

3回目のだし巻きを焼く。
この日は、3回目の焼きが11時10分に完了。
メニューが少なかったことや、朝の陳列が早く終わったから。
こんなに早くできたのは初めて。

放熱の間に、塩焼きそばの盛り付け、値付け、品出しをお手つだい。
それが終われば、片付けに入る。
使ったものを洗う。
足りないものを翌日のために用意する。
ギョーザが良く売れているので、もう一度ギョーザを焼く。
だし巻きのフライパンを洗浄する。

だし巻きとギョーザは焼く温度が違うので、
フライパンは別。

他の部署の洗い物も今日は多くなく、
仕事から上がったのが12時30分ぐらい。

なかなかたくさんの仕事をこなして、
この時刻に終わるとは!
10本のだし巻きでも11時半に終わらなかった以前と比べて、すごく進歩。
人間って、いくつになっても成長するものですね。

ただ、効率最優先で、いい加減になっていることもあるかも?
卵の撹拌が十分でなくて、白身がドットになっていることも。
以前は割ってから撹拌し、だしを入れてから撹拌し、焼く前に撹拌していたが
今は割ってだしを入れて撹拌し、焼く前に撹拌する。
これでずいぶん時間が違ってくる。たとえ1回20秒でも、15本で5分。

朝に必要なものをすべて準備しておくことで、
材料や器具を取りに行く時間をずいぶん節約している。
また、畳3畳ぐらいの冷凍庫にぎっしり入った材料の中で、
自分の必要なものがどこにあるか分かるようになったことも時間節約になる。
以前は、しょっちゅう置き場が変わって、
探しまくって結局仕入れをしている人に聞くというパターンが多かった。
職場としても落ち着いてきたということだろう。

今は、けがで休んでいる人の代わりに、週に3日入っている。
週に3日は、私にはきついと分かった。
もう少し人を増やしてほしいが、それは採算があわないそうな。
お総菜部門って、そもそも採算が合わない気がするけれど。

うちでつくったほうが、より良い材料で、より安く、よりおいしくできる(出来立てが食べられる)。
お総菜をつくりながら、つくづく思う。
でも、だし巻き卵は、本当においしい。
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休校中の学習のあり方って?

2020-05-10 15:38:19 | 子どもと学ぶ

子どもたちと塗り絵


孫たちが学校からのプリントでますます学習意欲を失くしていくのを見るのは悲しい。
親が我が子をおちこぼれさせるまいと、「プリントはやった?」とうるさく言うので余計に苦行になっているようにも思う。
言うだけでなく、子どもの横にちょっと座ってあげると、子どももやる気になるのだけれど、親は親で余裕がない。

先生から届くプリントは、ワクワクと楽しくなるような工夫がほしい。
何より先生の直の声の届くような、先生の存在が感じられるものであってほしい。

孫や従姉妹たち4人のプリントを見ていると、学校からのプリントはほとんどが漢字や計算。
いやいややっている。
一方で、新しいことを説明を読んで自分でやることは難しいみたい。

なんでかしらね。
ようするに計算は機械的にやっているだけで、意味を分かってやっているわけではないということだろうか。

うちに来たときは、午前中にみんなで一緒に学ぶ時間を少しとっている。
算数の問題を考えたりするけれど、これはあまり好きではないみたい。
だれかが国語の教科書の読みたいところを読んで、みんなで分からなかったことや思ったことを話す。これは楽しいみたい。

そのあと、午前中はそれぞれのプリント。
Kちゃんは、わからないところを訊かないで、もらった答えを見て自分で答え合わせをしている。
「えらいなあ」と思っていたけれど、どこで間違ったかまったく考えないで答えを直しているだった。だからまた同じ間違いをする。
「訊いてね」というけれど、Kちゃんは訊かない。そういう性格なのね。

逆にSちゃんは、説明問題がまったくお手上げ。
問題の意味が分からないからしょっちゅう訊く。
横についていないと、まったく進まない。
ついてなくてもできるのは単純な計算問題、漢字、アルファベットを書くなど。
だから学校の先生は、そんなプリントばかりつくるのだろうか。
でも、それは違うと思う。

休校中に学ばなかければならないことって、なんだろう。

ご飯をつくったり、身の回りを片付けたり、生活の中で学ぶことが大事じゃないだろうか。
最近は、昼ごはんにかかったお金を小遣い帳に書くこともしている。

あいかわらず、お昼ご飯は、子どもたちと一緒につくる。
買い物は一緒に行けなくなったので、私か夫が代表で。

お昼ごはんが済むと、私と夫はちょっとゆっくりするのだけれど、
子どもたちは遊ぶ。
工作したり、ダンスしたり、町内を走ったり、好きなことをして遊びまくっている。
すぐに動き出すそのエネルギーに圧倒される。
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