2月8日の午後8時、宿舎森の家みんみんでのオリエンテーションに始まった沖縄での学習。昨日12日の16時に修了しました。
今年の特徴は、文化・歴史に焦点を当てて事前学習から取り組んできたことでした。そういった目標を持ちながら全体学習を計画してきた実行委員会は、例年以上に質が高かったと思います。
昨日は、ひとりひとりが沖縄研修で学んだこと、感じたことをふりかえりました。教員も含めて36人、休憩をはさんで7時間。長かったです。
「自分をみつめる」をキーワードに語られたそれぞれの言葉。一人ひとりにいろいろな学びや気づき、成長があったことを実感できました。
しかし一方で、この熱に浮かされたような瞬間に語られたそれぞれの真実が、今後自分の生きていく糧として生かされる人と、一過性の懐かしい思い出として記憶される人に分かれていく予感を感じました。
同じような体験を共有しながら、それを自分の血肉としていく人と、表面的に過ごしてしまう人の差は、何から生まれるのでしょうか。
ひとつは、やはりここに来るまでに何を準備してきたかということがあると思います。
「来てみてわかることが多かった。事前に調べたことは浅かった」と言いますが、それでも何の問題意識もなく参加した人と、何かを考えながら参加した人では、同じことを体験してもその深さが異なったはずです。
沖縄研修はとてもめんどくさい学習です。自分たちで計画をたて、アポをとり、事前学習をします。環境教育施設で自炊し、大部屋で寝泊まりし、湯船もなくシャワーしかありません。普通の生活をしていると、ゴミを出しすぎと言われ、電気を使いすぎと言われます。
人間関係もめんどうです。対立や葛藤が生じます。また沖縄の多くの人たちに支えられて、この学習が成立しています。
そんな面倒な手作りの学習だからこそ、他にないものが得られるのだと思います。これを見守ることもしんどいですが、この学びが続いてくれることを願ってやみません。