参加者は私も含めて15名。
まずは、お互いに名前と簡単な自己紹介。私からドラマ教育について。
次は自分の動ける範囲を体のあちこちを動かしながら確認。二人でオブジェ。三人でオブジェ。
4人の3チーム。対称な図形をつくる。元の図形を作るチームは、「複雑である」「まとまっている」「美しい」「真剣である」「独創的である」各2点の10点満点で採点される。元の図形を真似るもうひとつのチームは、対象になっていない点を10点から1点ずつ減点される。残りの1チームが採点チーム。こうして、役割を交代しながら対称な図形を作っていきました。みんな大人なだけに、「対称な図形」に求める意味が深く、単純な私はかえって面食らってしまいましたが、楽しかったです。筋肉痛をかえりみない真剣さが良かったです。
すっかりウォームアップができあがったところで、次は成績をめぐって。簡単な状況説明の後、キューピーさんに新米先生役になっていただき、私は息子のタローの成績書き換えを要求する困ったお母さんの役になってロールプレイ。
これで状況を把握してもらったのち、タロー、おかあさん、先生の役に分かれてもらう。現職の先生はできるだけ先生でない役に挑戦。それぞれの役で集まって、それぞれの役作り。
お母さん、タロー、先生(4人のところはさらにもうひとり先生)で、三者面談の場面を一グループずつ演じてもらいました。ここぞと思ったところで場面をストップして、それぞれの気持ちを聴いてみたり。上演が終ったところで、今度は別のグループで話し合い。話が尽きないのですが、今度は全体で話し合い。最後に、ドラマのことや進行についての質疑を受けて、3時間のワークショップが終了しました。
深かった。とても深い話になりました。立場が違えば、見え方が違うこと。何が正解なのかは簡単にでないこと。
成績がまるで賞罰のように捉えられ、「成績がつくのが(見るのが)恐い」と思う子どもたちが多いということも語られました。成績に関する間違った捉え方が横行しているように思えてなりません。
周りから孤立して子育てしている親は多いと思います。我が子しか見ておらず、それでいて我が子の気持ちが分からない。一方、現場の先生は、子どもや親の気持ちに寄り添うゆとりがありません。
コミュニケーションのとりにくい時代であるからこそ、コミュニケーションが大切。「このことは、相手からはどう見えるのだろうか」と考える、余裕のある人でありたいものです。現実は、なかなか・・・ですが。
ドラマは、色々な人がいるところでは、さらに面白くなる。ドイツでシュタイナー学校をでた方が参加されていました。日本との成績についての考え方の違いも面白く、演じるということでもとても自然でタローになりきっていました。小・中学生の頃にそういう経験を積んでいると、演じる世界に難なく入っていけるんだな、と思いました。
参加してくださったみなさま。ありがとう!本当に良い経験をさせていただきました。私に声をかけてくださったキューピーさん、本当にありがとう。