ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

アートを通じた学びを考える定期勉強会「スルー」でのワークショップ

2011-06-29 22:30:25 | ワークショップの報告

参加者は私も含めて15名。

まずは、お互いに名前と簡単な自己紹介。私からドラマ教育について。

次は自分の動ける範囲を体のあちこちを動かしながら確認。二人でオブジェ。三人でオブジェ。

4人の3チーム。対称な図形をつくる。元の図形を作るチームは、「複雑である」「まとまっている」「美しい」「真剣である」「独創的である」各2点の10点満点で採点される。元の図形を真似るもうひとつのチームは、対象になっていない点を10点から1点ずつ減点される。残りの1チームが採点チーム。こうして、役割を交代しながら対称な図形を作っていきました。みんな大人なだけに、「対称な図形」に求める意味が深く、単純な私はかえって面食らってしまいましたが、楽しかったです。筋肉痛をかえりみない真剣さが良かったです。

すっかりウォームアップができあがったところで、次は成績をめぐって。簡単な状況説明の後、キューピーさんに新米先生役になっていただき、私は息子のタローの成績書き換えを要求する困ったお母さんの役になってロールプレイ。

これで状況を把握してもらったのち、タロー、おかあさん、先生の役に分かれてもらう。現職の先生はできるだけ先生でない役に挑戦。それぞれの役で集まって、それぞれの役作り。

お母さん、タロー、先生(4人のところはさらにもうひとり先生)で、三者面談の場面を一グループずつ演じてもらいました。ここぞと思ったところで場面をストップして、それぞれの気持ちを聴いてみたり。上演が終ったところで、今度は別のグループで話し合い。話が尽きないのですが、今度は全体で話し合い。最後に、ドラマのことや進行についての質疑を受けて、3時間のワークショップが終了しました。

深かった。とても深い話になりました。立場が違えば、見え方が違うこと。何が正解なのかは簡単にでないこと。

成績がまるで賞罰のように捉えられ、「成績がつくのが(見るのが)恐い」と思う子どもたちが多いということも語られました。成績に関する間違った捉え方が横行しているように思えてなりません。

周りから孤立して子育てしている親は多いと思います。我が子しか見ておらず、それでいて我が子の気持ちが分からない。一方、現場の先生は、子どもや親の気持ちに寄り添うゆとりがありません。

コミュニケーションのとりにくい時代であるからこそ、コミュニケーションが大切。「このことは、相手からはどう見えるのだろうか」と考える、余裕のある人でありたいものです。現実は、なかなか・・・ですが。

ドラマは、色々な人がいるところでは、さらに面白くなる。ドイツでシュタイナー学校をでた方が参加されていました。日本との成績についての考え方の違いも面白く、演じるということでもとても自然でタローになりきっていました。小・中学生の頃にそういう経験を積んでいると、演じる世界に難なく入っていけるんだな、と思いました。

参加してくださったみなさま。ありがとう!本当に良い経験をさせていただきました。私に声をかけてくださったキューピーさん、本当にありがとう。

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児童教育とドラマのかかわり―応用ドラマ教育研究会

2011-06-17 09:15:58 | お知らせ
7/30(土)14:00~16:00
大阪教育大学附属平野中学校
入場に制限があります。参加ご希望の方は必ず連絡ください。
drama-ee☆cap.ocn.ne.jp(☆を@に変えてね)
内容は--
聖母女学院短期大学児童教育学科の渡邊慶一先生による、
ワークショップの実践報告です。
児童教育とドラマ教育の関わりなど、色々な問題提起と解決へのヒントをお話いただきます。
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息子の結婚式

2011-06-16 09:10:00 | 日記・エッセイ・コラム

次男が結婚しました。おめでとう!

ゴスペルを歌いながらの陽気な人前式。驚いたのは、友人たちの出し物で3つもビデオレター(DVD)があったこと。息子たちの生い立ちも、自分たちでDVDをつくっていました。今、とても簡単なんですね。私たちの時は、スライド投影機を使っていたなあ。

花嫁衣裳をつくったとき、サービスでミニチュアをつくってくれました。今、玄関に飾ってあります。新婚さんの次男夫婦と同居中。

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学びを深めるドラマワーク・ショップ

2011-06-15 15:21:41 | お知らせ

立命館大学での免許状更新講習(8月8日)に沖縄から上田真弓さんに来てもらいます。

わざわざ沖縄から来てくれるので、「もうひとつワークショップをしましょう」ということになり、8月7日(日)に予定を組みました。

第一部 10:30~12:30 インプロでコミュニケーション――コミュニケーションって? 私のコミュニケーションスタイルは? インプロを通して体験的に考えます。

第二部   14:00~16:00 ドラマで「フクシマ」――原発事故、脱原発をめぐって、ドラマを通して語り合うという実験的試み。

日 :2011年8月7日〔日〕

場所:アートオブライフ研究所(プレイバック・シアターでおなじみのミーシャさんのところ) http://www.all-pt.com/sansahra.html  大阪市北区天神西町4-4サンサーラビル1F

参加費:第一部、第二部、各1,000円  両方通して参加の場合は1,500円

申し込み方法:drama-ee☆cap.ocn.ne.jp まで(☆を@に変えてね)。

件名「学びを深めるドラマ申し込み」  本文にお名前と簡単なプロフィールをお願いします。

詳細は

「dramaws20110807.doc」をダウンロード

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アートを通じた学びを考える定期勉強会『スルー』

2011-06-12 08:00:25 | お知らせ

『スルー』は、『しなリレ』を主宰するキューピーさんが主催者側の一人として関わっていて、私を講師にと言ってくださいました。

キューピーさんは小学校の先生ですが、今は休職して大学院で学んでいます。

申し込みは、キューピーさん kaicook@gmail.com まで。 


【第12回スルー】

日時:6月26日(日)13時~16時
場所:山科青少年活動センター
    (http://www.jade.dti.ne.jp/~yamasei/)
参加費:700円
講師:武田富美子さん
(HP) http://www.drama-ee.net/index.htm
プロフィール:元京都府立高校教諭(理科)。その後、家族で沖縄へ移住。子どものアレルギーがきっかけで、琉球大学でダニアレルギーの研究。その一方で、心理劇に出会い、沖縄国際大学非常勤講師としてドラマ手法を用いて教員養成教育を始める。現在、立命館大学生命科学部准教授。理科教員養成の科目の他、教職関係の科目を担当。著書に『学びの即興劇―テーマを掘り下げ、人間関係を結ぶ―』(晩成書房)がある。

テーマ:「演じることを通して学ぶー学校教育に活かすドラマの手法」
内容:即興劇(ドラマ)の手法を取り入れた学び方 体験ワークショップ
     ・ウォームアップ  身体表現を通して「対照な図形づくり」について学ぼう
     ・即興劇を演じながら「成績」について考えよう
     ・ふりかえり

※当日の服装は、なるべく動きやすいものがいいと思います(ジャージでなくても、動きやすければ可)

アートを通じた学びを考える定期勉強会『スルー』 とは

関西の現職小学校教員、NPO、文化関係者が集まり、アートを活用した学びについて、「その意義や価値について考え、今後のよりよいアートを活用した学びのプログラムのあり方を考えること」、「教員がクリエイティブな活動を楽しみ、普段の授業の実践へのヒントを得ること」を目的として開催している研究会です。『スルー』という会の名称には、「アートを"通じて(through)"学ぼう、刺激を受けよう」という意味が込められています。

この会は、「NPO法人子どもとアーティストの出会い(http://www.npo-kad.com/)」、教育関係者による任意団体「教育の多様性体感プロジェクトCORE+(http://core-plus.jimdo.com/)」とが共同で立ち上げ、TOA株式会社の協賛により、2010年7月から定期的に開催しています。

なお、各回の「スルー」の様子は、ブログ「社会とともに、TOA。(http://www.toa-csr.jp/)」からご覧になれます。

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