ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

漫才に笑う楽しさ 

2024-12-25 07:45:54 | 芸術およびコミュニケーション
年末、フジテレビのTHE MANZAI 2024とテレビ朝日のM-1グランプリを観た

漫才や落語は大好き
必ず笑わせてくれる、あるいは泣かせてくれる落語
ドカンと笑わせてくれる漫才
気分がどん底の時、救われる

けれど漫才は面白くないものは面白くない

今年初めてTHE MANZAI を観たけれど、粒よりの漫才でどれも面白かった
「おかんが言うにはな」のミルクボーイが相変わらずの健在だった
中川家はいつ好きだ

けれど今回何と言っても抜群だったのは
NON STYLEのエアマジックだった
実はNON STYLEの漫才を観るのは初めてかもしれない
そうじゃないかもしれないけれど、そう思うほど斬新で面白かった

M-1は漫才の登竜門と言われるが、こんなにレベルが高いのかと思った
令和ロマンは名前からして結成6年に満たないのだろうけれど
予選も決勝もめちゃくちゃ笑った
すごい!としか言いようがない

そして面白かったのがバッテリィズ
エースが単にバカぶりを発するだけでなく
漫才師にはあまりない素直さぶりが
好感と楽しさをよぶ

これは「おかん」同様
どこまで新しいネタをつくれるか
楽しみだ

忙しすぎて鬱っぽかったときは
笑いを求めて漫才を観たが
最近はあまり観ていなかった
せめて年末はこれらを楽しむのもいいと思った

それにしても
テレビという制約のせいか
かつてのウーマンラッシュアワーのようなお上にたてつく笑いが薄いのは
ちょっと残念だ
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朗読劇「星の王子様」

2024-12-21 08:03:29 | 芸術およびコミュニケーション


演劇の鑑賞団体で感想を語り合った。

 一年の例会を振りかえる中で、朗読劇「星の王子様」が話題になった。
前の朗読劇「銀河鉄道の夜」については期待が大きすぎて、
私はあまり感激しなかった。
だからこれにはまったく期待もなく、
むしろ観なくてもいいぐらいだったのだが、
王子様が私の思い描いていた子とは違って、
それがかえって面白かった。

けれど、他の人の評価は厳しかった。
まず、省略しすぎで原作を損ねているという。
台本のめくり方が乱暴で、
朗読をやっている方からすれば、
本を丁寧に扱わないのは考えられないという。

朗読と朗読劇と劇との間にはっきりした区切りをつけるのは難しいし、
今回の演出はそのどちら側から観るかで見方が異なるのかもしれない。
私はむしろ演じるほうに惹かれていたので、
できれば読まないでやってほしかったと、
他の人の話を聞きながら思った。
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捨てられない!

2024-12-16 07:56:48 | 日記・エッセイ・コラム


ノマドバッグという言葉を知った
主としてA4サイズの書類が入る大きさで、パソコン他を入れて持ち歩くバッグだそうだ

ノマドといえば遊牧民と思っていたので
それがパソコンとどう結びつくのかと思ったら
パソコンとWi-Fiがあればどこでも仕事ができるので
パソコンを持ち歩いて仕事をする人をノマドワーカーというようになり
その人が持つバッグをノマドバッグというようになったそうだ

遊牧民がもつバッグというのとはイメージがかなりかけ離れている
言葉はそういう風にして、だんだん元の意味を失っていくのだろう

私は忘れ物の名人なので
バッグは基本背負うものにしている
バッグを持ち替えると
その際に何かを忘れるので
基本同じバッグを使い続ける

エコバッグは必需品だし
歯ブラシや最小限の救急用品も入っている
長時間出るときは水筒も不可欠だ
雨が降りそうなら傘も入れる

けれどふと
「いつもこんなに何もかも持ち歩く必要ないのでは?」
と思った

財布はほとんど使わない
クレジットカードと交通系のカード
あとは良く行くスーパーのプリペードカードがあれば事足りる
小銭はキーホルダーに入れてある

というわけで
スマホとハンカチ・ティッシュ、カード類が入る小ぶりのバッグを買いたいと思った

まてよ
持っているのではないか?

そう思って探すと出てきた
使い倒して、取っての付け根の片方が布で付け直してある
塗装が剥げてかなりボロッちい
でも、皮だし使えそう

そう思って、黒のクリームを塗り、磨き、磨き、磨き
仕上げに艶出しも塗り、また磨き

どうだ!
新品のように(?)蘇った

捨てられない
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『わかりあえない他者と生きる』

2024-12-11 08:10:53 | 読書


著者マルクス・ガブリエルは現代のオピニオンリーダーとされる哲学者。
真実存主義の立場をとる。

新実存主義は良く知らないし、この本のすべてに納得したわけではないけれど、他者が居るからこそ自分がいるのであって、わかりあえない他者と共に生きることをあきらめてはいけない。そのために必要なのが対話と民主主義であるということが、ストンの腑に落ちる本だった。

そして大切なのが倫理であって、この倫理というのは宗教的倫理ではなく、他者を非人間化するのでなく、人を人として認めることが根底にある倫理である。
倫理で動く社会をつくるためには、幼少のころから倫理教育が重要で、その教育は上から教えるのではなく、話し合うことで学ぶ。

これが新刊の『倫理資本主義の時代』へ繋がっていくようなので、これも読まねばな。

この人が息子たちとあまり変わらない年代であることを思うと、息子たちも社会の中枢の担い手なのだろうと思う。日々大変そうだが、無理のない範囲で助けたい。
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『その場しのぎの男たち』

2024-12-09 07:27:40 | 芸術およびコミュニケーション
笑った!大いに笑った!

何度も再演されているとのことだったが、さもありなん。

まず第一に台本が秀逸。
駐日ロシア公使シェービチによる情報遮断の状況を作りだす。その中での閣僚たちの右往左往はまったく架空なのに「さもありなん」と思える。
ぎゃはぎゃは笑いながら、「日本国のため」という大義名分で(実際は保身のため)一市民を暗殺したり、法を曲げて死刑にしたりを平気でやりかねない政治家に空恐ろしさを感じる。そして、「あんたたちそれでも政治家か」という問いに「いや、普通の人間だよ」とは。
策士の陸奥宗光(佐藤B作)、尊大な伊藤博文(石倉三郎)、存在感抜群。今年のお芝居見納めにふさわしい舞台だった。

(台詞が一部スピーカーから聞こえて、マイク装着まるわかりなのが残念でした。)

観ていて不愉快だった『サンシャインボーイズ』と何が違うのだろうと考えてしまう。
『サンシャインボーイズ』は女性の胸をのぞき込んだりお尻を触ったりで笑いを取ろうとする
そんなショー自体を笑い飛ばすという風でもないのが不愉快だった。
笑いの発想が古いというか。

でも、政治家批判を込めた笑いが古くならないのは、社会の不幸かもしれないね。
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