階段の踊り場を写真コーナーにしました。
今日は、今年度の沖縄研修の最初の学習会。
立ち上げ隊に立候補した5名がそれぞれの持ち味を生かして運営していました。
そして、4人の実行委員が決まりました。
毎年、自ら実行委員に名乗り出てくれることに驚きと感動を覚えます。
「実行委員をすることで自らが成長した」という、もと実行委員たちの言葉が響いたのでしょう。
1週間前の土曜日、成蹊小学校の100周年記念公開授業と獲得型教育研究会例会に参加しました。
公開授業では、林先生のこみち科の授業を見せていただきました。
林先生の言葉。「4月5月にしっかりアクセル踏んで体をつかって活動すると学習がとてもやりやすくなるんです。最初からブレーキばかりだといつまでたってもクラスがうまくいかないんですね」
これは、小学校だけの話ではありません。ドラマ的な活動を体験することで学ぶ土壌が耕されるというのは、結局のところ、大学でも同じだと思いました。
獲得研例会では、立命館大学の教職沖縄研修を報告させてもらいました。
4回生のTくん、卒業生のOくんも、沖縄研修を語るために参加してくれました。
Oくんはおもしろい人で、沖縄大好き。在学中、私が沖縄にいたと知って、研究室を訪ねてきました。「沖縄で何かボランティアみたいなことをしたい」というので、知り合いの藤井さんのいる末吉公園内の環境施設「森の家みんみん」と、伝をたどって那覇市の中学校を紹介しました。翌年第一回沖縄研修の募集をしたときに、「自分たちにさせてほしい」と名乗り出てくれたのですが、実はボランティアに行ったときに、「あなたは誰?」「何をしたいの?」と周りの人に度々訊かれたことが、自分は何をしたいのか真剣に考えるきっかけになったとのこと。そのことが、学部やキャンパスをこえて交流したいという沖縄研修に繋がったようです。
そのときのO君もふくめた実行委員と熱い4回生が、今日に続く沖縄研修の土台をつくったのです。
Tくんは、彼自身も自覚しているし、周わりで見ていてもはっきり分かるほど、沖縄研修を通して変わりました。ちょうど変わる準備をしていたときに、沖縄研修があったということでしょうか。「沖縄研修の前とあとでは、世界が違って見える」「何か知っても、まだその先に何かがあると考えるようになった」「最初は自分が変わるのにこの研修を利用しようと思った」「一度目を経験して、遣り残したことがある思って二度目に参加した」「まだここで学ぶこと、やれることがあると思っているから三度目も参加するつもり」
沖縄研修には、そう思わせるものがある。Tくんのような学生がいる間は、この研修は続くでしょう。
彼らの学びを支えるために、教員の役割は?
サドベリースクールのように、「何もしない、信じて見守る」ことか。
ただ一参加者として参加すればよいのか。
今日の帰り道、同じく学習会に参加していたH先生と立ち話。
「失敗させないように、もっとよくなるようにと手出ししすぎると、かえって良くないよね。」
それはそう。
けれど、何もしないで見ているだけなのか。
「信じて見守ることが一番」と肝に銘じつつ、求められれば話を聴くこと。
ここぞというときには、問いを発すること。
そしてやはり、介入しすぎないこと。
そんなふうにうまくやれるかどうか分かりません。
少なくとも、自然体でそれができるほど、人間ができていない。
悩みつつ、今年も関わります。