NHKの教育番組に『すイエんサー』というのがあります。すイエんサーガールズと呼ばれる女子高校生が、さまざまな科学の問題にチャレンジする。
たまたま見たときに、京都大学理学部の学生とすイエんサーガールズが、競争で一つの問題に取り組むということをやっていました。
紙で作った構造物を5メートルの高さから落として、地面に着くまでの滞空時間を競う競技
”ペーパーフライ対決”
1回戦、A4版1枚の場合はすイエんサーガールズが勝利。なんと、それはただ1枚をそのまま落下させるというものでした。
2回戦は5枚で。
すイエんサーガールズたちは、制限時間(確か2時間だったと思う)の中で、19もの試作品をつくるのですが、最終的にただ紙をつなげただけのシンプルなものに。1枚の結果を活かしたのでした。
京大生たちは、1枚のシート状が有利と知りつつ、同じものにしたくないと、グライダーの推進力を持つ構造を考えました。
結果は、京大生の惨敗。
出題した京大の先生は、「勝因は、ひらめき、いさぎよさ、チームワーク」
「敗因は、愚直、こだわり。けれど、これらは科学者には必要なもの。負けたけれど彼らの挑戦を嬉しく思う」と、素敵なコメント。
どちらかといえば、「愚直、こだわり」系の私には、嬉しいコメント。そして、理科教育に携わる者として、非常に考えさせられたできごとでした。
「ひらめき、いさぎよさ」系と「愚直、こだわり」系がチームワークを組めれば、無敵なんでしょうね。そのためには、コミュニケーション・・・ということなんだけど。