ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

ストレス下の子どもと向き合う大人のためのワークショップ

2015-07-31 15:37:34 | ワークショップの報告
http://2015.nuchigusui-fest.com/

りっかりっか☆フェスタでお芝居を5本観て、ワークショップひとつに参加してきました。

お芝居もどれも良かったのですが、今日はワークショップの報告。
ワークショップは、児演協の主宰で、パレスチナから来た3人のアクターが、日ごろ子どもたちに向けて実施しているワークショップを紹介してくれました。

アクティビティそのものは、日ごろ体験しているものやそれをアレンジしたもので、特に新しいと感じるものはありませんでした。

けれど、流れがしっかり意識され、それが3人の中で共有されているようでした。

1.アイスブレイク チェック・インのことのようです。一人ひとりの自己紹介をかねて。
2.ウォーミングアップ アイスブレイクと区別されていました。
3.コンセントレーション 集中を要するアクティビティ。紙で作った棒の見立ては、ここに分類されていました。次のアクティングへのステップということでしょう。
4.アクティング 即興で場面をつくりました。ふたつの方法を使いました。
5.インタラクション 一体感や信頼感が生まれるアクティビティ。
6.クロージング 静かに内省するものと、楽しく終われるものとふたつ経験しました。

プレイバック・シアターの「動く彫刻」に似たものが「機械のきもち」として紹介されました。
指定された気持ち(今回はひとつめが「愛」、ふたつめが「怒」でした)を単純な動作と声の繰り返しで表現するのですが、順番に人が増え、最後は全員でひとつの機械になります。
「機械の気持ち」というより「感情マシーン」といったほうが適している気がします。

「動く彫刻」は大好きなアクティビティ。これを全員(講師も含めて15人ぐらい)で動くと強大なエネルギーの塊ができます。
これはぜひ、後期の授業に取り入れるべきだと思った次第。

「怒」の私の動作が、屈伸運動に近かったため、今日は筋肉痛。
あんなに何度も屈伸をせよといわれたら、苦痛以外のなにものでもないけれど、こういう形でならやれてしまうのが不思議。

紛争地パレスチナの子どものストレスは、想像も及びません。
けれど、日本の子どももパレスチナの子どもも、必要なのは、こうして誰かと一緒に楽しく動いて、ストレスを発散して、新しいエネルギーをもらうことではないでしょうか。

パレスチナの3人のアクターはおしゃべりでした。通訳が間に合わないくらい。
彼らの言葉が分からないので、何を言っているか分かりませんが、誰かがファシリテーターをしていても、他の人がすぐに何かを言ってました。

そしてファシリテーターなのにゲームで1番になりたがり、1番になると大喜びしていました。手抜きせず、全力でかかわっている。
日本人なら「大人気ない」と思うかもしれないけれど、これは、子どもたちの信頼を勝ち取るために重要なのではないかと思いました。

コメント
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