昨日(10月25日)、今季限りで退団する真弓監督の退任会見がありました。
彼にとっては悔やまれるシーズンであったことでしょう。
成績が残せなかった原因については、自らの力不足を挙げていました。
同時に、この3年間で発見したことは何、という問いに対して、「甲子園は本当に広い球場、守備力が重要になる」と・・・・
だのに、打撃重視なのか、守備重視なのか分からないオーダーからは、その意図がつかめませんでした。
ここで、今年に限って言えば、外野守備で問題となった金本の存在です。
”もぐら殺し”と広島時代から謂れ、まさにその”もぐら殺し”を実践し、投げたボールを地面にたたきつけ、その後もショートまで届かない選手をなぜ、使い続けたのか、理解に苦しみました。
これが、真弓監督の寿命を縮めたのではないかと思わざるを得ません。
涙で悔しさをにじます真弓監督の退任会見 彼だけの責任に終わらせてはいけないと
思いますが・・・・・
昨日の会見で坂井オーナーも「育てながら勝つという難しい命題がある。日頃から監督には世代交代の過渡期に指揮をとってもらっている」と強調したそうです。
つまり、この難しい課題を克服出来なかったことが退任の原因の一つで、これが、トラにとっての誤算だったのです。
若手が外野を守るようになったのは、今季も先が見えた時点からで、それまでは、1軍に挙げても、すぐ2軍に落していました。
若手にも問題がありました。
ベテランを押しのけて出てくる粋の良い若手が、現れなかったのも誤算だったのです。
最後の数試合には、期待が持てる若手が出てきたのですが・・・少々遅かったようです。
これが勝つためにベテランを使わざるを得ない原因なのでしょうか?
別の考えようでは、若手を育成させるという考えが強くあれば、例え一時的に不振であっても、辛抱強く使う監督の意図と意志をはっきりと見せることです。
ファンの目を恐れるがために、無難なベテランで勝ちに行くのは簡単でしょうが、そこが、会見で監督自身が述べた、監督の力がなかったということに、繋がるように思います。
金本は、昨年(2010年)は、規定打数に到達しないのに、全試合出場を継続したという珍記録を作りました。
8月24日 8号ホームランを打つ金本
これは、昨年、3月17日、練習中に激突して右肩を痛め、その後満足な投球が出来なかったことと、
それでも、出場出来たのは、彼の努力と今までの功績と、記録を継続させるという個人的なものに首脳陣が配慮した結果(推測ですが・・・)であり、この為に選手の起用方法に悪影響を与えたの承知のことです。
コーチが、ベテランをさん付けで呼び、別格扱いにすることだけは、新体制ではして欲しくありません。
新しい監督は、ベテランと若手の世代交代を上手くやって欲しいものです。
それが出来なければ、新監督も短命に終わって終うのではないかと危惧しています。