遅れ乗る潜水艇に福ありて 大歓迎の父子二人
【ロックなサブマリン】
波照間は島のおわり 島影も絶えし潮のみちひきばかり
三枝昂之
海見れば彼方に島見ゆ波照間はとよべばいもうとのごとくなつかし
馬場あき子
放卵を見終へし人のフィンに触れ珊瑚は枝をなくしてしまう
本田 稜
10数年前になるか、生前の親父と二人でグ
アム島に旅行した折り、オプショナルツア
ーで半潜水艇のツアーを選択したのが、運
悪くというか二人だけ定員オーバーで二艇
目に乗り込み貸し切り状態になった。クル
ーはそれでもショーマンシップを発揮ひと
とき楽しんだことがグアムの波間に微かに
光り残っている。
潜水艦(英語: Submarineドイツ語: U-boot、
中国語: 潛艇)とは、耐圧構造の船体を持
ち潜航可能な軍艦である。同様の構造の船
でも、民間の海底探査船や水中遊覧用船な
どは潜水艇、潜水船などと呼ばれる。潜水
艇は、水中で活動可能な船のことである。
民間のものとしては海底探査機あるいは遊
覧用も含めた水中船全般のことを指す。ま
た軍用では特に小型のものを潜水艇と呼び、
大型のものは潜水艦と呼ばれるが「軍需と
民需」と「サイズ」の違いによりものであ
る。
小型の無人潜水艇は遠隔操作無人探査機
"marine remotely operated vehicles" またはMRO
Vsと呼ばれ、今日ではダイバーにとって深
海や危険な分野で広範囲に使用されている。
遠隔操作による(ROVs)は油田の整備や沈没
船を引き上げる用途に供される。これらの
遠隔操作による運行は海上の母船からの有
線(動力と通信)で行われる。母船からは画
像を見てジョイスティックでプロペラやマ
ニピュレーターを操作する。
動力としてはディーゼルエンジンと、蓄電
池、電動機兼発電機の組み合わせが多い。
これは燃費が良い上に大馬力を得られるた
め多くの潜水艦で採用されている。ディー
ゼルエンジンは水上航行時に使われる。そ
れ以外にも浮上時に発電機を回し蓄電池を
充電することにも使用する。水中ではディ
ーゼルエンジンの燃焼に必要な空気が潜水
艦内部に限られるので、使用が限定される。
その替わりに蓄電池に蓄えられた電力で電
動機を駆動させることで推進力を得る。し
かし電力消耗による充電や艦内の換気のた
めにも時々浮上する必要がある。今後、給
電は電磁誘電方式の非接触式電力電送シス
テムを構築(例えば、500km間隔で海中・海
上給電3D網)することで対応。バッテリ
は?勿論、海水中のリチウムから作りる。
そして、その電力は?勿論、海上・陸上の
太陽光発電設備から供給する。
Мир
自律型無人潜水機『REMUS 100』
【映画なサブマリン】
潜水艦にしろ、潜水艇にしろ水圧の変動の
激しいという環境をいかに最適に制御する
かという「海中移動環境システム」という、
ここにまた新たな領域が意識されることに
なった。また海洋産業というものを明確に
すべく考察をはじめたが、またの機会にす
ることになったが下記にEU(フランス)が
考える産業イメージのスケッチを参考まで
に記載しておく。
EU調査での海洋産業の分類は10分類になっ
ている。これらの分類区分も海洋産業の捉
え方を反映して大変興味深いが、文章と図
で、分類用語が必ずしも統一されていない
部分がある。
・海運(maritime shipping:客貨とも)
・造船(shipbuilding:修繕、他目的への転
換、軍用艦艇建造、解体を含む)
・海洋作業(offshore supply:地震探査、石
油生産プラットフォームの建設、他目的
への転換、資材・人員輸送業務、エンジ
ニアリング、コンサルタント業務)
・内水面海運
・海洋工事(maritime works:海底ケーブル・
パイプライン、浚渫、その他施工工事)
港湾および関連業務(maritime harbours
and related services)
・漁業・養殖業(fisheries、aquaculture)
・レクリエーション(recreation:プレジャ
ーボート建造、修繕、マリーナほかボー
ティング・サービス)
・海洋サービス(maritime services:研究教育、
船級協会業務、検査測度、安全管理、保
険、ブローカー業務、行政サービス)
・海洋機器製造・貿易(maritime equipment
manufacturing and trade)
ヨーロッパ全体として、海洋産業の産出高
は1997年実績で、701億05百万ユーロ(約8
兆4,126億円。1ユーロ=120換算、以下同)、
総GDP比で1%を占め、154.5万人の雇用機会
を提供している。
Distribution of the European value added
(出典:cPolicy Research Corporation NV & ISL)
これらの結果によれば、イギリス、ドイツ、
イタリア、ノルウェー、オランダ、フラン
スが6大海洋大国と呼べるが、もし内水面
海運を除けばフランスが第5位になるとい
う。このうち、ノルウェー(5.6%)、デン
マーク(3%)、オランダ、ギリシャの4カ
国が対GDP比2%以上でそれぞれの国家経済
に占める割合が高い。また、国別の産業構
造や特性もあって、ノルウェーでは海運、
海洋作業、機器製造などが極めて重要な基
幹産業となっているが、イギリスでは海運、
海洋石油開発に関連する産業が、ドイツで
は機器製造、造船・海運用機器、オランダ
では港湾関連産業が、それぞれ重要な位置
を占めている。