きみはいう 登りたいのよね伊吹山 忙中閑の三畳紀
日本の名山を登破した人の話を聞き、
そういうのもありかなと思いつつ、で
きることならやってもいいかなと思っ
ていたが、先ずは伊吹と、疲れを癒し
気分転換と思い、午前中に仕事を済ま
せ昼から伊吹ドライブウェイを飛ばし
八合目まで。車を駐車場で止め西遊歩
道コースをたどり山頂まで直行する。 ヒメフウロ
沢山な登山客が行き来する花畑には小
さなヒメフウロが目に飛び込んでくる。
この花は、石灰岩地に生える高さ15~
40cmの一年草で茎は細く、葉は細かく
切れこみ、全体に白いちぢれ毛が生え
て、体は軟弱である。花も淡紅色で小
さいため、ヒメフウロという。ゲンノ
ショウコの仲間で、それより下痢止め
の作用が大きい。山頂では岩場に多い。
北半球の主に石灰岩地に分布という。
ところで、近江の万葉の歌として、伊
吹山は現れない。ところが、万葉集の
「奥十山」は「伊吹山」であるという
説をとなえたのが歌人土屋文明である。 土屋文明
かくとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを
藤原実方「後拾遺集」
学術的な論議はともかく、心配してい
た変調もなく花畑を散策し気分良く下
山してきた。クガイソウ(九蓋草)、
コオニユリ(小鬼百合)、メタカラコ
ウ(雌宝香)、サラシナショウマ、フ
ジテンニンソウ、アキノキリンソウ、
イブキトリカブト、シモツケソウ、イ
ブキコゴメグサ、イブキトラノオなど
が咲いていたかとバーゲンセールスの
紹興酒に氷を放り込み呑みながらネッ
ト上で確認して、次のターゲットを「
荒島岳」と定め『百山登破ドライブ構
想』のはじめとする。 「パスカルエア」
【空気冷凍システム】
従来型
新規型(例)
【符号の説明】
1冷凍庫(冷凍室)2膨張機 3圧縮機
5一次冷却器 10断熱材 11作用空間
12空気噴流部 13搬送コンベア
15排出空間 16異物除去フィルタ
17吸入側異物除去フィルタ
22冷熱吸収経路 23空気排出経路
24圧縮空気供給経路 31ロールフィルタ
32洗浄装置 32a噴射ノズル
32b掻き取りブレード
33圧力センサ 37温水タンク
39温排水利用経路
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これは地球環境保全技術の1つ。フロ
ン系冷媒冷凍装置は使えないくなり、
かといって、アンモニア系の冷媒は安
全面で問題。それを、空気を直接圧縮
後膨張し、冷凍空間を冷却する空気冷
媒冷凍装置(パスカル式)は注目だ。
冷媒の流通する熱交換器で間接的に、
冷却空間を冷却する前者に比べ、空気
冷媒冷凍装置は、熱交換器や霜取りが
不要なのでエネルギロスがなくなるが、
圧縮膨張操作で液/ガスの相変化を伴
冷媒に比べ、潜熱利用できない空気冷
媒冷凍装置は(1)COP(成績係数)
が低く汎用性が欠ける(2)大型にな
るという難点がある。
低温での効率を高く、除湿器と冷熱回
収熱交換器と除湿及び再生手段を一体
化し、除湿器に高吸放湿性高分子化合
物をの吸湿剤で、効率と小型化をはか
り、コスト低減を追求したという。
実際、食品産業市場は、冷凍食品が高
度に普及し、高品質で安全性の高い食
品を求め-60℃以下の温度域のニーズ
が高い。空気冷媒冷凍装置は、-50℃
近辺より効率が良転し、従来の冷凍方
式より効率が高くなることがわかった
というから状況が一変する。開発のシ
ステムは湿度対策に特許の独自技術を
採用して問題を解決した。効率の面で
は、膨張する勢いを動力に換えて圧縮
動力の一部に使う圧縮・膨張一体型の
構造にしたことで、COP(成績係数)
を従来の0.4から0.5に高めた。
これはマイナス60℃の従来方式との比
較であり、より低温領域での使用とな
ればさらに差が開くことになる。計算
上はCOPだけで25%の効率化となるが、
空気を直接庫内に送り込むことから、
従来方式では庫内との熱交換のために
不可欠だったファンコイルユニットの
霜取りやファンを駆動させる動力から
発生する熱がなくなり、全体的には最
大50%という大幅なエネルギー削減が
できる。当然CO2 の排出も半分。
地球環境負荷がない冷媒であることに
加え、磨耗部なしのオイルレス構造で
メンテナンスの面で優れている。空気
はほぼ大気圧でダクトに搬送している
ので高圧保安法の規制適用外であるこ
とや、環境省や経済産業省のノンフロ
ン冷凍システム助成金の対象であるこ
とも利点。省エネ関係の助成金も期待
できる。冷媒配管などの設備費も安価
ですむ。後は、より一層のマテリアル
イノベーション技術により高効率化や
小型が進展していくだろう。
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特許:JP 2008-180449A
「空気冷気冷凍装置」
【課題】
設備の小型化且つ簡素化を可能として
設備コストを低減でき、またエネルギ
効率の高い空気冷媒冷凍装置を提供。
【解決手段】
冷凍空間を形成する冷凍庫1と、冷凍
庫1の空気を吸引して断熱圧縮する圧
縮機3と、圧縮空気を冷却用流体との
熱交換により冷却する一次冷却器5と、
冷却圧縮空気を断熱膨張する膨張機2
とを有し、膨張機2により得られた低
温空気を冷凍室に供給して、冷凍空間
を形成するようにした空気冷媒冷凍装
置において、冷凍空間を断熱材10を介
して2つの連通する空間に仕切り、一
の空間は被冷却物を冷却する作用空間
11とし、他の空間は冷却に使用された
空気を排出する排出空間15とし、排出
空間内に、一次冷却器5を経た空気が
通過する冷熱吸収経路22を設け、冷熱
吸収経路を通過する空気が、作用空間
11から流入して排出空間15を通過する
低温空気との熱交換により所定温度ま
で冷却されるようにした。