【パチタとヤク 聖なる水の循環】
NHKのBS放送(旅のチカラ「アンデス 奇跡の氷河の山へ 向井理 エク
アドル」)をなにげなく見ていたら、水と人間とについて考えたいという向井
理がエクアドル・アンデス山脈で、インカ時代から氷河の氷を利用してきた氷
取りの男に会いにいくドキュメンタリー番組が流れていて眼を止め暫く鑑賞す
る。映像で向井はカンボジアの水との関わりから、アンデスの奇跡といわれ、
聖なる水に恵まれたチンボラソ山に暮らす人々の営みから、自然と人間のそれ
までの「征服」一辺倒のありかたに疑問を投げかけ、共存(共生)への道を模
索するという設定だ。ところで、チンボラソの氷河が著しく後退したため国内
のチンボラソ県やボリーバル県の水源になっていたが、2005年の夏、都市部で
深刻な水不足が起きた。これは、アンデス高地の氷河の溶ける量は加速度的に
増え、大部分は近いうちに溶けてしまうと予想されおり、キト・リマ・ラパス
などの氷河の水に依存する都市は深刻な水問題に陥いると予想されている。
番組のなかで向井理がガイドからアンデスに自生するCoriariaceae 科のシダ
に似た灌木(約1メートル高さに成長)し紫色の実をつけるシャンシ(Shansi)
の染料で左右の頬にパチタ(大地の神)、ヤク(水の神)の入れ墨を入れるシ
ーンがあったのと、苦労して切り出し運んだ氷河が都市部の住民のジェラード
(アイスクリーム)として消費されるのだが日本円にして350円程度にしかな
らないことに困惑し、生計を立てている男にそれでも山で氷河を切り出す仕事
を続けていくのかたずね、男は宿命(神から与えられし仕事)だという風にそ
れを選択していると返事をしているシーンが印象的だったが、それにもまして、
向井理の人気は絶好調そのもので忙しいスケジュールを押して敢行されただけ
あったと見えて険しい登山と悪天候なかで四苦八苦している姿と主題曲「その
一歩を踏み出す」とのコラボが新鮮で真摯な若い力に深く感動した。
ところで、中国語の山西とも通じる、シャンシ(Shansi)はアンデスに自生す
るCoriariaceae科のシダに似た灌木。紫色の実をつけ、低木、多年生草本は1
~4フィートに成長し、枝は多くの1インチ長い葉で覆われ非常に小さい花を
つけるペルー、ニュージーランドで自生固有種だが、実を食するとともに葉に
も向精神効果成分が含まれ、興奮、幻覚作用、飛んでいる気分になる(合法ド
ラッグ)。
【太陽光発電 19円/kWhの衝撃】
新年早々このような見出しが躍った。「太陽光発電は高コスト」との認識は急
速に過去のものとなりつつある。需要者目線に立った新しい太陽光発電ビジネ
スの台頭で設置コストが急激に下がっているからだ。この傾向が定着すれば補
助金は不要になる。2012年7月には再生可能エネルギーの全量固定価格買い取
り制度(FIT)がスタートするが、将来的には買い取り価格の高値維持は必要
なくなる」(日経ビジネス オンライン)。つまり、家庭用太陽光発電の工事
費を含む設置コストは、2010年の実績で1kWあたり60万円以上。金利3%、20年
償却の前提で発電コストに換算すると40円kWh/以上になり家庭用電力料金の24
円と比較して高くつく。この原因の1つが、太陽光発電ビジネス形態のパネル
メーカーによる囲い込み政策により非効率であったが、メーカーから独立した
システムインテグレーター(SI)主導によるビジネスモデルが提案された。こ
れにより世界から最適な機材を調達しユーザーへの販売方法も大幅に簡略化し
グローバルな調達戦略でこれまでの常識を打ち破る低コスト化の道筋が見えて
きたというのだ。
フジワラ(千葉県船橋市)とエイタイジャパン(千葉県鎌ケ谷市)の共同によ
る千葉県の販売事業者グループが29万円/kW(4kWタイプ)という家庭用太陽光
システムを発売。発電コストに換算すると実に19円/kWhという驚異的な安さ
になるという。なるほど驚異的というか、これが実現できれば既に「太陽光発
電高価伝説」は総崩れになるし、これに(1)発電効率(2)設置システム(
→二次元配置、多次元配置)(3)低価格製造システム(4)都市金鉱システ
ム(5)そして今回の水平統合の5つが揃えば10円/Kwh以下も近い将来実現し
てしまう勢いだ。今回の提案は販売店囲い込み方式でまた別の意味で競争が激
化するということだ。「ことしこそは<原子力発電+既成電力会社>村にとどめ
を刺す」という命題は速度感を持って実現できそうだ。
尚、(1)(2)(3)(4)の説明は割愛する。
【十王村の名水に変化が】
昨夜からの積雪ですっかり雪景色に変わってしまった。冷え込みも激しく、岩
谷産業社のガスストーブが出動。屋外機式冷暖房は、凍結防止のため自動停止
するためその間つなぎは携帯燃料式で補強しなければならない。これはある程
度予定していたことなのだが、木質ペレット燃料式ストーブも欲しいところだ
がこれは住宅構造を替えなければならないので当面動かせそうにはないと思い
定め、3時間しかもたないがこれでこの冬は乗り切るしかない。
年賀状や新年会の準備が遅れたため残件越年。「十王村の水」よこの日本料理
「魚忠」が年末前に一部建屋を解体し更地になり写真のような状態で新年を迎
えた。これからどうするのかと近くの酒屋の店主にそれを尋ねると判らないと
の返事。それじゃ暫くは様子見だと思っていたら「魚忠」で新年会を設定した
らとの提案がありそれに乗っかることにした。当日、女将に聞いてみようとい
うことに。
【イタリア版食いしん坊万歳:パスタアッリオオーリオー】
具材:スパゲッティ 500g、ニンニク6片、オリーブ油大さじ8杯、塩、コシ
ョウ、パセリ、(ローズマリー)
作り方:このレシピでは、アッリオ(ニンニクーaglio)と韻をふむオッリオ
(油-oglio。通常の発音ではオーリオーolio)という風に、この料理を呼ぶ。
ここ言うスパゲッティは、他のパスタでもよいが、できれば細いパスタがよい。
フライパンにオリーブ油を熱し、ごく薄く切ったニンニクを入れる。ニンニク
が色づきはじめたら、みじん切りにしたパセリをひとつかみ強加えて、塩、コ
ショウで調味し、ざっと混ぜて火を止める。パスタを゛アル・デンテ″にゆで
ガーリックオイルソースで和える。パセリのかわりに,芳香のあるローズマリ
ーを使う場合もある。好みに塩漬けアンチョビー2尾を水洗して塩抜きし細切
れにし、先ほどのソースと一緒に炒め、塩はハンチョビーで代替となるので控
えるとパレルモ風いわしパスタに応用としてコクがより強調される。尚、パレ
ルモ風はニンニクの代わりタマネギを使う。これで簡単かつ強精乾燥パスタ料
理、ニンニクとオリーブ油のスパゲッティが完成。