【ヴィン・ブルレと体育振興】
還暦過ぎて何で体育振興会の委員になるや?と新旧交代の会合のそう考えながら
夜道を帰ってきたが、体育振興委員会の長をやらされたのはもう随分前になり、
一旦途絶えていた活動の再開と町民運動会を復活させたのだが、あのとき私を誘
った職域の先輩のKさんは病気で亡くなり、私より7歳したの自治体職員のMさ
んも事件に巻き込まれなく亡くなられている。今日のきょうまで、体育振興活動
の担い手は若者だと思いこんでいた。しかし、高齢者社会になったいま、ソフト
ボールやバレーボール、徒競走などできないだろうが、ゲートボールとか年齢別
スローウォーキング・リレー?など工夫すれば高齢者向きの競技も開発は可能で、
医療費の削減や、コミュニティーの絆を高めることも可能だろう。とはいえ目前
の仕事の時間を割くことを考えれば、「まずは隗より始めよ」も億劫な感じだ。
会合の前に手作りのヴィン・ブルレを飲んでおり、親睦会で出された酒によりむ
かつきを覚え、帰宅するなりキャベジンの錠剤を飲み修復をはかるが、電子レン
ジのヴィン・ブルレはなかなかものだから、今夜は彼女にもつくって出そうと思
う(※ひとくちだけ飲んだが、酒に弱いのでそれっきりだ)。
【進化する太陽電池:CIS系の場合】
量子サイズに対応した太陽電池の原子レベルの制御技術は進化し続けている。そ
の典型れいがCIS系(カルコパイライト化合物)の変換効率の向上だ。勿論、この
系列の特性は下表のようなもので、中でも、シリコン系の高温、入射光依存性、
製造エネルギー高さといった短所がないということであり、変換効率が向上すれ
ばシリコン系を圧倒することになる。現在、市販されているCIGS太陽電池モジュ
ールの効率は11-12%程度だが、高品質なCIGS光吸収層を大面積で均一に製膜する
技術開発で、その高品質なCIGS光吸収層の特性を生かしたプロセスを確立したこ
とにより、10cm角のガラス基板を用いたサブモジュールでの変換効率が15%を越え
最も普及している多結晶シリコン太陽電池に対してコスト、性能ともに競合でき
る可能性を示している。
【符号の説明】 1 基材 2 背面電極 3 p型光吸収層(カルコパイライト
化合物半導体層) 4 n型バッファ層 5 透明導電層 6 集電電極 6a 薄
膜金属層 6b 金属粒子層7 ドープ層 8 加工ライン 9 ユニットセル 10,
20 太陽電池(太陽電池シート)
ところで、特開2011-243721「太陽電池用集電電極、太陽電池及びその製造方法」
では、電気抵抗が小さい金属粒子層と透明電極層との間に金属粒子層の密着性を
高めた薄膜金属層を有し、低温成膜の集電電極で、カルコパイライト化合物半導
体層の光吸収層に熱ダメージ与えず、集電電極の低抵抗化、透明電極層との間の
接触抵抗の低減化が図れ、曲線因子を高めることができる変換効率が高く、太陽
電池の反りが低減できて応力による層間剥離を抑制できる太陽電池の製造方法が
提案されている。実験的には、透明電極層5上に設けた薄膜金属層6a、薄膜金
属層6a上に設けられた金属粒子層6bとの積層電極体で、金属粒子層6bが樹
脂成分を実質的に含まず、金属粒子で形成されている集電電極6で構成。薄膜金
属層6aの膜厚が0.01~1μmの範囲内であり、金、銀、銅、パラジウム及
び白金の群から選ばれた1つ、また2以上の金属からなる合金で形成され、この
集電電極6は、カルコパイライト化合物半導体層を有し、透明電極層との密着性
に優れ、接触抵抗が小さい集電電極を備えた太陽電池とその製造方法を提案して
いる。
ここでは、p型光吸収層(カルコパイライト化合物半導体層)を除いた集電電極
などを印刷法で形成している。また、n型半導体層(バッファ層)は溶液成長法
で形成しているが、カドミウムを使用しているところが問題になる。下図は背面
電極層上にp型半導体である銅・インジウム・ガリウム・セレン(CIGS)系
半導体層3を同時蒸着法(通称:三段階法)の工程説明図。
また、この新規考案では電極配線の印刷形成について、低温化を実現する条件が
明確にされていることに大きな特徴がある。変換効率が20%になればシリコン系よ
り俄然有利となる。次回は有機薄膜系の製造方法について考察したい。