極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

メリッサの詩と香り

2012年07月09日 | 日々草々

 



   今月、彼らは毎日のようにやってきた。
   かつて僕はこう言ったことがある。
   他に何かをやるような暇がないから僕は
   詩を書くのだと。つまりそれは、詩や韻文なんてもの
   を書くよりも他に、立派なことができないから
   -ということだ。でも今では僕は詩を書きたい
   から詩を書いているのだ。
   というのも、なにしろ
   今は二月で
   この月には通常たいしたことは何も
   起こらないから。でもこの月には
   カラマツの花が咲いたし、
   毎日太陽が顔を見せた。
   たしかに僕の両方の肺は
   まるでオーヴンみたいに熱をもっている。
   もしどこかの人々が、僕のかかわっている
   場所で、僕の「もう一方の靴が脱げ落ちるのを
   待っている」からといって、それがなんだろう。
   さあ、これをあげよう。遠慮しないで
   履いてみればいい。靴のようにうまく
   合うといいのだけれど。
   だいたいよさそうじゃないか、うん、柔らかい靴
   だから、足が呼吸できる余裕もある
   はずだよ。さあ立って、少し歩いてみて
   ごらん。その感じ、わかるかな? あなたの行くところに
   それはついていくんだよ。そしてあなたの旅の終わりまで
   それはあなたとともにいるんだよ。
   でも今のところは、裸足でいるんだね。しばらくのあいだ
   外に出て、遊んでいるといい。

   (訳註) 「もう一方の靴が脱げ落ちるのを待っている」、これは本来は「気をもみな
        がら待つ」という意味ですが、ここではそのまま文字通りに靴の話に移る
        ので、翻訳ではこうなってしまいます。
                     
                      
                                                                 “ Poems

                         レイモンド・カーヴァー 村上春樹 訳  

 


  

彼女がアロマオイルを買ってきたのか玄関に入るとレモンと紫蘇の香りがしていた。買い物から帰って
きたのでそのことを聞くと、一番気に入った匂いを選んだとは言うがアロマオイルの名前はわからない
わと言い、小瓶を持ってきてラベルを見せる。細かい文字で “ citronellal”  と書いてある。サンザ
シ香と匂
い種が紹介されているが、要はレモンバームオイルだから、玄関先のハーブ栽培に植えている。
早速、彼女と二
人で匂いをかいで確認する。匂いがしないというので振り向くと、痩せて色も褪せた葉
をかいでいる。確かに最
盛期は過ぎている。代わりにわたしが手折ったものを彼女にかかせてみると納
得した風だ。なるほど精油は年
中香りが楽しめると腑に落とし部屋に戻る。

Crataegus cuneata f lutea1.jpg

レモンバーム(英語:Lemon balm、学名:Melissa officinalis)はシソ科の多年生のハーブ。南ヨーロ
ッパ原産。和名はコウスイハッカ(香水薄荷)、セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)。葉はシトラール
を含みレモンの香りがする。夏の終わりに蜜を持った小さな白い花をつけ、それはミツバチをひきつけ
る。このことからメリッサ(Melissa、ギリシア語でミツバチ)という名がついた。繁殖力が強く、レモ
ンバーム自体の価格は安いが、採油率が極端に低いため精油の価格は非常に高い。そのためレモングラ
スなどをブレンドして販売されることがある。純正の精油は「メリッサ・トゥルー(真正メリッサ)」
他の精油とブレンドされた精油は「メリッサ・ブレンド」と呼ばれ区別される。

                                                

“メリッサ”とはギリシャ語で“ミツバチ”を意味する。こんな伝説がある。ティタン神族の一人クロ
ノスは、横暴な父ウラヌスを殺して神々の王となった。しかしウラヌスは死の間際、お前もわが子に殺
されるであろう”という予言をする。その言葉に恐れをなしたクロノス。彼は子供が生まれるたびに、
わが子を飲み込んでしまう。しかしある時、それ見かねた母親レアはクロノスに、石を身代わりとして
食べさせる。こうして彼の子供の一人、ゼウスは九死に一生を得たのであった。父親から隠されて育つ
ゼウス。 彼は半身半人のアマルタイアに山羊の乳を、そしてその妹“メリッサ”から蜂蜜をもらって
成長した。 たくましく成長したゼウス。ついにはクロノスに飲み込まれていた兄弟たちを吐き出させ、
力を合わせて打ち倒す。やはり予言は実現したのであった。彼が後のギリシャの神々の主神となるゼウ
スである。

Cerana.jpg 


この時メリッサが蜜を取っていた植物。これが彼女の名前を取ってメリッサと名付けられる。このクロ
ノス(時間の神とは違う)はローマではサトゥルヌスと呼ばれる。ゴヤの作品に有名な「我が子を食う
サトゥルヌス(クロノス)」というものがある。 レモンバームの“バーム”は“バルサム(芳香のあ
る含油樹脂の意)”を縮めたものであり、ヘブライ語の“バルスミン(油のかしら)”の由来。パラケ
ルススはメリッサの心臓や対しての鎮静効果、そして心に対する効果から、“生命のエリキシル(万能
薬)”と呼ばれた。その後、レモンバームはローマ人によりイギリスに移植する。また14世紀ごろには、
フランスのカルメル会修道女達がトニックウォーターに使用。 アロマセラピーで使われる真正のレモ
ンバームは、精油収率が小さく、高価なエッセンシャルオイルだ。

  
レモンバームインフューズドオイルの作り方  

 

【食用メリッサ】

レモンバームは紫蘇(シソ)科だから、食用にはむいているのか、パスタ・メリッサ・ド・アラビアン
などのパスタが普及している(勿論、ハーブティーも飲まれている)。早速、我が家のメニューに入れ
ることにしよう。と言っても彼女に料理してもらうのだが。

   

虫除けにもなるので、キャンプファイヤなどの蝋燭として使えば蚊に刺されないだろう。ただし、オイ
ル(精油)として使用する場合、濃度が高いと問題になるので要注意。                        

 

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チルドとクルクルの抗争

2012年07月08日 | WE商品開発

 

【チルドとクルクルの抗争】

お寿司



ローソンがテレビでチルド寿司を販売攻勢を掛けている。にぎり寿司は中高年層からの人気が高いことが
わかり、特ににぎり寿司は、50代以上の男性に多く、これらの顧客を対象に、近くの店舗で手軽に本格的
なにぎり寿司の拡販に乗り出している。ローソンでは1997年から2003年にかけてチルド寿司を販売。原材
料・製法を見直し、新しい「チルド寿司」を展開するという。ローソンのチルド寿司こだわりは、原料の
調達から加工までを一元管理し、新たに超低温度帯でのマグロ専用物流網を構築、ベンダー工場にも超低
温冷蔵庫を配備することで、ネタの美味しさを維持。また、マグロを1本丸ごと購入することでコストを
削減。また、寿司職人の技“小手返し”を再現する新型シャリ玉成形機を導入、シャリに空気を含ませな
がら成型するので、チルドでも 固くなりにくくおいしさを維持。合わせ酢に寿司との相性がよいといわ
れる赤酢(酒粕酢)を使用し、旨みが強く口当たりがまろやかな超特選醤油「本膳」、伊豆天城産の本わ
さびを添付。さらに、ガリは要冷蔵のガリを採用、容器は食べやすいように蓋に醤油を入れるスペースを
設けたという。肝心の価格は、にぎり盛り合わせ10カンで595円(税込)だ。ところで、チルド寿司は素
材の美味しさ、彩り、風味が活きるのは、5℃~10℃のチルド温度帯の特長を利用する。酢飯のパサつ
きなどの課題があった。



このCMをまたもやサウナ室で観たのだが、「うふぇ~~~。クルクル寿司に殴り込みか」とつぶやいて
しまった。と、いうのも『ラーメンの次は尖閣列島』(12/04/17)で「それにしても、食品開発速度は速
い、上のチャンポンは日清食品の乾麺+具材の鍋・レンジ兼用の即席麺。下は、マルハニチロ食品のレン
ジ用冷凍チャンポン。それじゃこれを買いだめしていれば良いわけで、安全、健康、価格のバランスとい
うことになるが、それにしても凄いねということになる。さて、まとめよう。ラーメンを極める作業はこ
れで完全に終了する。ただし、麺類などに加えられる改良材の安全性については今後も継続し情報収集す
る。今後のテーマは「家でつくる創作お握りとにぎり寿司」にチャレンジだ。楽しみだぜぇ~⤴。ところで、
きょうはいくら握る?って違うか」とブログ掲載した記憶が蘇った。これじゃ内飯することもないんじゃ
ないかと。もっと言うと、このすさまじいデジタル革命の進行は、わたしたちの食生活も大きく変容させ
続けている。わたし流に簡単に言うと、電子オーブンレンジ2台あれば、すべて内飯でかなりの料理を素
早く、廉価に、栄養価も、健康配慮し摂取できる。つまり内飯でこんなデフレ時代でも充分暮らせるのだ
し、外食産業も大きな影響を受ける。ラーメン屋などはてきめんだろうと。そこへきてチルド寿司だ。ク
ルクル寿司もかなりのダメージを受けるだろうと。



【生七味と3Dシャワーヘッド】

最近といってもここ一年の話。チョットした話題となっているのが前述のチルド寿司で、それ以外に生七

味(唐辛子)と3Dシャワーヘッドというニューカマーがある。前者は生七味、従来の乾燥粒状・粉末で
なく乾燥前に混和(ミキシング)してしまう。従って製法はいたって簡単なのだが、それぞれの構成素材
微妙な調整処理により風味が変わるのでそこがノウハウ(企業技術)だという。これは意外だった。「パ
ウダー革命」という中間食材技術に対し、最終食材技術のペースト化にあるが、ペースト化することで調
味料としての用途がこれまで以上に広がる。「世界的なもう1つの調味料」としてチャレンジが始まって
いる。



もう1つは3D(三次元)シャワーヘッド(「特集|節水・快適型シャワーヘッド」)という商品。ネッ
ト検索してみての寸評は総合的にニューカマーとして付加価値はあるが、個別に看ていくと課題が残る。
つまり、洗浄の科学の家庭化とも呼ばれる現象が進行してきているが、株式会社アラミックの節水システ
ムはシャワーヘッドを噴霧する水量を均一に拡散することで1/2の水量で同じ機能性能を実現し、さら
に、超高速水流により、約40万個/ccのマイナスイオンが発生(通常シャワーの20倍、滝つぼの40
倍に当りる)させたという。マイナスイオンに関しては測定方法やそれ自体の効果の科学的懐疑論が残る
中であり再定義(企業定義)が必要だろう。また水流にビタミンCを自動溶解させ、ビタミンCキレート力
などを利用し、カルシウムや塩素除去で肌・髪に潤いを与えるという。化学反応式で表せば、C6H8O6
NaClO → C6H6O6+ NaCl+ H2O(アスコルビン酸+次亜塩素酸ナトリウム → 酸化アスコルビン酸+塩+
水)となるわけだが、どれほどの除去効果があるのか実際のデータがないのでこれは、懐疑的考えておく
必要があるだろう。そして、
節水効果から考えるとシャワーヘッドの設計は幾通りも考えられる。また二
流体ノズルの応用も考えられる。従って、節水効果と洗浄力の両方改善も設計によっても可能だと考えら
れ、もっとコンパクトなシャワーヘッドの開発も可能だと考えられる。
 

 【特開2000-271034】シャワーヘッド

※水滴の細分化と電荷帯電および発生による物理的・化学的・心理学的な効果の測定が課題。 

 

【ラバーバンド·エレクトロニクスとは】 

人体への埋め込み型電子機器を開発には、柔軟性と伸縮性という大きなハードルを解決できるかもしれな
い。伸縮性のLEDアレイ、心臓の電気出力測定あるいは脳表面の電極アレイのデバイス・装置には欠かせな
い。 韓国-米国-中国の研究者により、200%以上に伸ばすことができる多孔質のポリマーと液体金属を
組み合わせた技術、伸びる電子ラバーとでも呼べる素材をを開発した。
現在の技術では、電子機器は少量
伸ばせるが、輪ゴムのようなストレッチ性が求められていた。
導電性の問題を克服に、ポリ(ジメチルシ
ロキサン)(PDMS)(上図)、三次元の伸展できる高分子材料を用いた高多孔質三次元構造を作製。その
上に伸展した時の導電維持材としてガリウム-インジウム合金を使うことで担保することに成功する。
 

この新規の電子材料の用途は、人間の体内に移植可能な柔軟性/伸縮性の医療機器、ノートパソコン、ス
マートフォンやタブレットのような可撓性民生用電子機器のための道を開く可能性があると期待される。
心臓の状態と監視を必要とする他の病気を持つ人々が病院だけでなく、自宅やオフィスあるいは移動中で
も様々なその場情報を送ることが可能となる。つまり、
患者のバイタルサインを追跡し、医者に医療用監
視装置のデータ送信することができる。つまり、デジタル革命の第一特性に該当する「人体とシームレス
に時間を統合」する技術が伸展してきていことを意味する。
 



 
【ボーダレスな思春期】 

大津市で昨年10月、いじめを受けた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が飛び降り自殺した問題で、滋
賀県の嘉田由紀子知事は6日、来週にも県教委を中心に緊急対策チームを設置する方針を明らかにした。
大津市が新たに設置する調査委員会とも連携し、再発防止策を練る。嘉田知事は県にも「知事は説明すべ
きだ」などの批判のメールが百通近く寄せられていることも明かし「大変痛ましい。二度と起こしてはな
らない」と語っている。ネット社会あるいはデジタル革命社会では、リアリティを喪失した言語が簡単に
伝播
されてしまう。多感な思春期、硝子の時代に被害者は傷つきを自ら閉ざしてしまう。また、加害者た
ちは
面白がり傷つけることの残酷さを知ることなく自殺に追い込んでしまい、後は教育関係者の言い訳が
続く。

これとは直接結びつかない事故が近所で発生した。深夜、近隣の自動車が隣の家の垣根のブロック壁にぶ
つかり破損したことを当事者の家主の自治会の世話役でもあるご主人が朝、用事で訪問した折、詳細を語
りこれから加害者の家に行きクリームをつけに行く、もし誠意ある対応がなければ警察に届けると言うの
で、警察の前に加害者と話し合われてはどうですか、なんだったらわたしも行きますよと助言した。結論
から先に言うと問題はすぐに解決したのだが、これは加害者が深夜ということもあり朝が明けてからすぐ
にでも、被害者宅に行き謝るのが筋であるが何らかの事情があって遅れたのかと訝しらずをえない。近所
の大人の関係ですら人間関係が希薄なものになっていて、倫理判断のボーダーが低くなりすぎているのだ
と思った。

そのように考えれば、いじめが見え難いともいわれるが、関係者が日常的に忙しいすぎるとか、現場に長
期に不在であるというのであれば代償手段を講じればすむことだが、それもできない環境にあるとでもい
うのだろうか。それとも見えていても、問題ないと判断することもあるだろうが、どうも関係する学生な
どの話では、不作為の意味合いが濃いようにも報じられている(テレビ、ネットでの情報で)。だとする
とこころの弱さ、精神の弱さ、あるいは倫理観の乏しさが炙り出されているように思える。こころが、あ
るいは、個人や人間関係の中に暗黙のうちに成立しているもの=規範の根幹のところが崩れている。これ
は徹底的に考えないといけないと思える。 

※「生きている実感→奇蹟の生命→畏敬の念→感謝のこころ」(vs.ゼロサム倫理)のサイクルを一貫する
 自制心(セルフ・コントロール)の涵養が重要。 
                                        


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ホシツリモをしゃべってコンシェル

2012年07月07日 | 環境学・環境思想

 

【二百三高地と墨攻】

偶然にも昨日、BS放送で映画「二百三高地」を観てさだまさしの「防人の歌」を聴きスト
ーリと重ね合わせ厭戦の思いに胸が熱くなり、♪海は死にますか~を口に出し歌ってしま
うことに。今日は今日で、ビデオを映画「墨攻」を観ることになり「非戦」「兼愛」の難
しさと大切さを再確認することとなった。それにしてもさだまさしは「泣かせ歌」の名人
だと感心したと彼女に言うと、そうでしょうとあっさりとした返事が返ってきた。

 

「防人の詩」さだまさし

【絶滅危惧種 ホシツリモ】 

琵琶湖の北湖西岸から環境省のレッドデータリストで絶滅危惧種1類種に指定されている
藻の一種「ホシツリモ」が西日本で初めて見つかったというニューズだ。きれいな湖沼で
育つ藻で、水環境の改善の兆しともいえそうだとか。神戸大大学院理学研究科の加藤将・
学振特別研究員(進化生物学)と、坂山英俊講師(植物系統分類学)らのグループが特定
し、9月15日に兵庫県内で始まる日本植物学会で発表するとのこと。琵琶湖開発総合管理
所が昨年7月6日に湖底植物の植生を調査した際、潜水士が高島市新旭町の水深二メート
ル付近で水草を採集。その中に数センチほどのホシツリモの断片が含まれていた。環境省
希少動植物種保存推進員の須賀瑛文が断片の形からホシツリモと確認し、昨年11月、神戸
大大学院の加藤研究員らがDNA調査で分析したという。




加藤研究員らは集団で植生しているとみて今月末、琵琶湖で追跡調査する。ホシツリモは
日本で野尻湖(長野県)や河口湖(山梨県)など四湖沼で分布が報告されていた希少種。
92
年までに絶滅したと考えられ、環境省レッドデータリストで野生絶滅種に分類されてい
たこともあったというが、2003年に河口湖での植生が加藤研究員らによって確認され、07
年のレッドリスト見直しで絶滅危惧種にランク変更され、星形の無性生殖器官「星状体」
が藻体からつり下がるように形成されるため「星吊藻(ホシツリモ)」との属名がある。
最大で数メートルに生育。琵琶湖での採集は断片で未成熟だったため「星状体」は特定で
きなかった。ホシツリモも分類に入る「シャジクモ(車軸藻)類」は、環境破壊や湖沼の
富栄養化などの影響で急速に姿を消しつつあるという。琵琶湖では現在約12種類のシャジ
クモ類が見つかっているが、ホシツリモは発見されていなかった。「シャジクモ類は透明
度の高い湖沼でしか十分に成長できない。水環境を評価する指標とも言われている」と言
われる。「そのなかで希少なホシツリモが見つかったことは、琵琶湖の水環境が改善して
きていると考えることができる」とのことだ。




【"声"は究極のユーザーインターフェイスになる】

しゃべってコンシェルとは、「調べたいこと」や「やりたいこと」などをスマートフォン
に話しかけると、その言葉の意図を読み取り、サービスや端末機能の中から最適な回答を
画面に表示する。dメニューにある地域情報、画像、動画、ニュースなどの豊富なコンテン
ツ、さらには質の高い情報で最適な回答を行なうことができ、メール、スケジューラ、ア
ラームなどの機能を使いたいときにスマートフォンに向かって話しかけると、適切な機能
を起動・操作することができという。このNTTドコモのスマートフォンのiコンシェル
は、ケータイがまるで「執事」や「コンシェルジュ」のように、あなたの生活をサポート
してくれるのだ。



これはマルチメディアそのもであり、デジタル革命そのもを具現体現したサービスだが、
武蔵野学院大学 国際コミュニケーション学部准教授の木暮祐一は、「日本と欧米とはスマ
ートフォンの利用シーンに若干の違いがある。欧米では、スマートフォンはパソコンを補
佐する"サブのデバイス"という意味合いが強く、主に"情報を受け取ること"が利用目的の
中心だが、日本では電話やメールなど"自ら情報を発信すること"が利用シーンの中心だ。
音声エージェントサービスは自分が思ったことや考えを自ら入力するという意味合いが強
く、日本人の利用シーンにとっての親和性が高い。一方、欧米ではスマートフォンの利用
シーンに変化が訪れるのではないか」と分析している。


 【符号の説明】

1…情報検索端末 2…情報検索サーバ 7…TV受信機 11…テンキー 12…マイ
ク(音声収集
手段) 13…ディスプレイ 21…文書インデックスDB 22…キーワー
ド一致度計算部(一致度計
算手段) 23…文書/背景音テーブル 24…背景音一致度計
算部(一致度計算手段) 25…文
書重要度テーブル 26…総合ランキング計算部(ラ
ンキング決定手段) 27…放送音声テーブル 
28…放送内容テーブル 51.52…放
送局 61.62…放送受信機 411.412…WEB文書


どう思うと彼女に尋ねると、う~~~ぅん、でもね、頭を使わなくなるから、わたしは感
心しないわね
との答えがはね返ってきた。そんな戸惑いは誰しも抱くだろうが、革命の基本
第6則の未体験ゾーン
の拡大、新しい社会文化の形成ということだろうが、1993年に議論し
ていたことが、
ここに具現化しているわけだが、面白い社会実験が大規模で展開されようと
しているね。

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両刃のメタンハイドレート

2012年07月05日 | 環境学・環境思想

 




【両刃のメタンハイドレート】

ロシアのメドベージェフ首相は3日、北方領土の国後島を訪れた。メドベージェフ氏の国後島訪問は大統領
時代の10年11月以来2度目。5日には、自らの北方領土・国後島訪問に、日本政府が「極めて遺憾だ」など
と反応したことについて「どうでもいいことだ」とコメントした。インタファクス通信の質問に答えている。
メドベージェフ氏は3日、国後島を訪問。地元住民との対話で「領土は一寸たりとも渡さない」とも述べて
いる。これに対し、青山繁晴(写真)はメドベージェフの意図はバイカル湖のメタンハイドレードの採掘事
前調査と同期する歯舞・色丹二島周辺のメタンハイドレートの採掘にあり、北方領土返還の意志のないこと
の表明にあるという(「スーパーニュースアンカー」2012.7.4)。

 

ここには2つの問題がある。その1つは周知の通り、ロシア側の戦後終始一貫した「実効支配」の堅持。領
土支配執念
は、その国家の成熟度を顕す。その評価から言えば先進国のうちにあっては、米国はトップにあ
り、コモンセンスの旧
英連邦主義諸国のカナダ、豪州、ニュージランド、英国が続くだろう。日本は敗戦も
あり上位に位置する(非武力という観点からは実質世界トップ)。それに比べ、
ロシア、中国、韓国などの
新興国は後進性を帯びその国家行動は威圧的だ。そのなかでもロシアは南進論の陰もあり、そのため、四島
返還には軍事衝突は避けられない
日本国民に思わせるところがある。

もう1つは、メタンハイドレート(「エネルギー用語辞典」)は再生可能エネルギーでないという側面の必
要性だ。ところで、魔海の遭難事故やリグの崩壊原因についてはこれまでさまざまな角度から検討されてき
たが、最近、「メタンハイドレード」というあまり知られていない物質が深く関わっていることがあきらか
にされた。この点では故マッキーヴァー博士のシナリオ、あるいはそのシナリオを真剣に検討しているダン
ラップ博士や、メタンハイドレード研究の草分けであるマッコガン博士等々、主に米国テキサスA&M大学
とその付属機関による努力が大きいという。



メタンハイドレードには、メタンガスと水との化合物、つまり「水化物」という意味がある。その構造は単
純で、水分子がつくるシャーベット状のサッカーボールのような多面体の固体中にメタンガスが閉じ込めら
れている。この構造は一定の低温・高圧のもとで安定しているが、温度を上げるか、圧力を減じると急速に
崩壊する特徴がある。石油層の上に形成されている天然の自由ガス層は、このメタンハイドレード層の下に、
ほとんど一体化したかたちで存在する。メタンハイドレードという固体の物質が、主成分をメタンとする自
由ガス層の蓋になっていて、メタンハイドレードの崩壊はこの蓋をはずし、閉じ込められていた自由ガス層
のガスを一気に噴出させる。あたかもシャンペンの栓を抜いたときのような暴噴が「バミューダ・トライア
ングル」やオイル・リグの大事故を引き起こす原因であると考えられるようになってきた。
メタンハイドレ
ードという物質が実験室で合成できることは、20世紀から知られていたが、天然に存在することが知られる
ようになったのは、シベリアでの近年のパイプライン爆発事故からである。メタンハイドレードを水に入れ
ると瞬時にガス化し、爆発的に無数の泡をつくる。この泡に火を近づけるとガスは勢いよく燃え上がる。シ
ベリアのケースでは、パイプラインの内側に生成したメタンハイドレードが爆発の原因となったのである。



世界の研究機関は、いま血眼になってメタンハイドレードの研究を進めている。それは、1996年初頭に海洋
掘削井が米国東海岸沖合のブレイク海嶺近傍の深海部へ降ろされた時点へさかのぽる。その主な動機は「悪
魔の三角海域」(バミューダ・トライアングル)といった魔海のミステリーヘの興味からではない。メタン
ハイドレードの予想を超える大量の発見から、その資源としての巨大な町能性を探るためであったのだ。

の研究では、メタンハイドレードは地球の大陸地殻表層部に存在する全炭化水素量のかなりの部分を占め、
七つの海の大陸棚や、北極、南極とその周辺の永久凍土地帯にも広く分布している。地球上に蓄積されてい
るメタンの埋蔵量は、ハイドレードのかたちで海底にあるものと両極付近の永久凍土層に含まれるものを炭
素換算すると、天文学的な10兆トンという数字になる。この量は現在の石油、石炭、天然ガスなどを含むあ
らゆる化石燃料のそれの2倍に相当する。ある試算では、日本近海だけでも100兆立方メートルの埋蔵量があ
るとされ、これは日本の天然ガス使用量の約1600年分に相当するのだ。




メタンハイドレードは、海底に降り積もったマリンスノー(生物の遺骸等)から分解してできたメタンガス
が、水分子に取り囲まれたものである。かならずしも温度が0℃以下でなくても、海洋の地下は圧力が高い
ので、10~数10℃の場所でもガスは水分子に閉じ込められている。
新しいエネルギー資源としてメタンハイ
ドレードヘ期待が増すなかで、この物質の人類にとっての危険性を軽視する見解が横行している。しかし、
最も危険なことは、メタンハイドレードが圧力や温度の変化に極めて敏感なことにある。温度を上げるか圧
力を下げるかすれば、急速に崩壊しガスと水とに分離する。わずか1、2℃の水温の上昇によってメタンが
敏感に水分子から分離し泡柱になって大気中へ出てくる。この物質はとてつもないエネルギーを秘めてはい
るが、ある意味ではきわめて危うい物質なのだ。

それは、浅い海では火山の爆発のようなブロウアウトを起こし、大きなクレーターをつくる。深い海では長
期にわたってメタンハイドレードが溶け、ポックマークというあばたの跡をつくる。結果としてメタンが大
気中に放出され温暖化を助長し、温暖化が進めば、メタンハイドレードの崩壊をさらに促進されることにな
る。メタンガスは、温室効果ガスとして二酸化炭素のおよそ44倍の働きをもち、メタンガスと温室効果は「
悪魔のサイクル」を形成することになる。
大気中に含まれるメタンは36億トンと推定され、その3千倍もの
量が地中に眠っていることになる。現在のメタンの大気中濃度は、1.7ppmであり、二酸化炭素に比べると200
分の1程度の濃度だが、その大気中への増加率は約1%、二酸化炭素の約2倍の速さで増大している。



「悪魔のサイクル」が作動してメタンが大気中に放出されると、地球環境に大きな影響を及ぼすことは火を
見るより明らかだろう。最近の調査によるとメタンハイドレードからのメタンガスは、8000年前にノルウェ
ー沖で起きた一連のブロウアウトによって大気中に放出された。その量は、埋蔵量の3%にあたる3500億ト
ンと推定されている。メタンが噴出してできた痕跡が海底にいまでも1000キロメートルにわたって広がって
いる。クレーターの穴が百個ほどあり、巨大なものは直径3キロメートルに及ぶという。この量が仮に現在
の大気中に一気に放出されたとすると、地球の平均気温はわずか10年間で4℃も上昇する。
メタンハイドレ
ードの崩壊は、地球温暖化やエルニーニョ以外でも引き起こされる。深海の水温は、潜水艦による調査では、
人間がつくりだした化学物質の影響でも上昇するという。つまりは、海底資源の開発にあたっては国際的な
世界的な地球環境情報の共有と持続可能な社会の向けた技術普及促進が欠かせないということだ

メタンハイドレードというこの問題に興味はなかったのだが、青山繁晴がテレビで熱く語るから、それはチ
ョット違うんじゃないかという思いにかられ引き込まれた。このように「国を解く」とは複雑系だと再認識
する次第。

【大豆発酵食品再考】

実は、大豆発酵食品のついて考えてみたかったのだ。つまり、大豆を乳酸などで発酵加工しあらゆる食品に
転用できないか、ある意味では、いま出回っているあらゆる動物性タンパク質を駆逐するスケールで構想す
るものだ。なにもベジタリアンになりたくて考えているのではなく、再生可能な社会と医療フリー社会を構
想しての話だ。例えば「大豆発酵液」(特開2011-19423)。大豆粉とスクロース、リパーゼを含
む培養液にロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌を接種して10~24時間発酵させた大豆発酵液で培
養液にはプロテアーゼ、ホスホリパーゼのうち少なくとも1つが含まれ、ロイコノストック属の乳酸菌がロ
イコノストック メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)で、イーストフード及び乳化剤としてパ
ンや乳化剤、安定剤、酸味料、調味料として使用しマヨネーズ類、ドレッシング類、アイスクリームを製造
するというのだ。これは本の序の口にしか過ぎない。また、枯草菌を用いて発酵大豆粕として、ヒトに致命
的な病気を引き起こす狂牛病などの疾病をなくすために、全世界的に飼料に添加される動物性タンパク質を
植物性タンパク質で代替するということも考え出されている(下図参照)。



こんなことを考えていたら夜も更けてしまった。今日は福島第一原発事故に関する国会事故調の最終報告決
定され、衆参議長に提出されてもいるし、公開されるのであれば641ページということだがこれに目を通
しておきたいし、かといってこれ以上視神経を圧迫したくないし、今夜はこの辺で切り上げておくことに。

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神の粒子とソローの不慮

2012年07月04日 | 時事書評

 



【神の粒子】

 

宇宙の創造に深く関わっていると見られる「ヒッグス粒子」が、欧州合同原子核研究所(CERN)
が「新たな粒子」を観測したとする映像を、正式な発表前にウェブサイトに誤って載せていた。4日
に最新の研究結果を発表するとしていたが、技術上の問題で映像が流出したという。ただ、CERN
は「新たな粒子」がヒッグス粒子であるとは認めておらず、最終的な研究結果は流出していないと述
べた。また、研究結果の内容を知るCERNの物理学者は、「皆が期待するようなはっきりした結果
ではない」と述べている。ヒッグス粒子は1964年に英国の理論物理学者ピーター・ヒッグスがその存
在を提唱したもので、137億年前のビッグバン以降、物質に質量を与えたとされている。発見できれ
ば、太陽や惑星がどのように生まれたのかなどを解明できると期待されている。

 

今回の発表では、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で陽子と陽子をほぼ光速まで加速して衝突さ
せ、宇宙が約 137億年前にビッグバンで誕生した直後の状態を再現。発生したヒッグス粒子が瞬時に
さまざまな粒子に崩壊する様子を別々の測定器で間接的に測定-これまでに2千兆回余りの衝突を起
こさせた結果、およそ2千個の未知の粒子が発見-その特徴を調べたところ、ヒッグス粒子とみられ
ることが分かったという(2012/07/04-17:12)。さて、ここ暫くはその反響をつぶさに観察し、それ
から自分なりに考えてみたい。

【ソローの不慮】

 

1956年に、マーケット・メカニズムを前提に生産要素(資本及び労働)が百%雇用されるように常に
調整されている「長期均衡モデル」をベースにロバート・ソローとスワンは、新古典派成長理論」を
発表し久しい。つまり、ソロー成長論は資本・労働・技術進歩と生産との関係を表す生産関数を導入
することにより、資本係数 kを変数として成長理論を説明する。さらに生産関数の導入により、資本
労働代替のような問題も扱え、成長経路の安定性も証明できる。反面、現実経済のダイナミックスを
説明しうるものか-このモデルは純粋かつ完全な競争市場と、資本労働代替が無制限であるという非
現実的仮定の上に展開され、失業が存在するような経済にはモデル自体が現実性をもたないという点
から、あるいはソロー・モデルは長期モデルで、rが均衡点から乖離した場合に均衡点r*に収束すし
ても、収束に10年やさらに半世紀もかかれば現実に意味しないとの弱点があり、技術進歩と貯蓄率の
外生性を改善するためにラムゼイ・カス・クープマンズモデル(単一部門の成長モデル)、フォン・
ノイマンの多部門成長モデル、内生的成長モデル(経済現象を外生的要因によってではなく、体系内
の内生変数によって説明する考え方。内生的成長論では、外生的に与えられた技術進歩ではなく、広
義の資本ストックの充実といった内生的要因を経済成長の源泉とみなす)を派生させる。

  

ここで、内生的成長論は、ローマーはR&Dなどで生み出される知識やアイディアが最終財の生産に投入さ
れる中間財の種類を増加させ、その増加が最終財の生産性を向上させる過程として技術革新を描き出
す。つまり、重要なのはアイディアが非競合財であり規模に対して収穫逓増であるという点である。

例えばアイディアの投入を2倍にすれば産出量は2倍以上になる。アイディアが非競合的で規模に対
して収穫逓増である理由は、アイディアを生産するには最初に固定費用がかかるものの限界費用がゼ
ロであるという点で、アイディア(知識)を生み出す際にはコストがかかるが、一度生み出されたア
イディアをコピーしてもう1単位つくるにはコストはほとんどかからない(1→N型生産)。このよ
うな性質を持つ財は完全競争市場では最適に供給されず、最終財市場で完全競争の仮定を維持する一
方、アイディアを投入要素とする中間財市場を独占的競争市場としてモデル化する。



このため、アイディアの持ち主に独占的な権利(例えば特許など)を与えなければ、アイディアには適
正な価格が付けられずコストが回収できないためアイディアを生み出し技術を革新するインセンティ
ヴを失ってしまうことになる。つまり独占力を与えることでアイディアの持ち主は利潤を挙げること
が出来、新しいアイディアを生み出すインセンティヴを持つとモデル化する。アイディアや知識を用
いた技術革新が持続的な成長を導くメカニズムを説明することに力点を置いているが、アイディアが
規模に対して収穫逓増であるということにある。このようにローマーが主導した内生的成長理論は、
1990年代には学界を席巻し、経済成長理論において主要な位置を占め経済学において経済成長の問題
への関心を高める上で大きな役割を果たす(2005年にノーベル賞候補に選出されるなどノーベル経済
学賞の有力候補として名を挙げられている)。

問題はこの成長モデルが与えた完全競争下での最終財市場の影響の凄まじさである。従来のデフレ概
念を破壊し、物価下落をもたらし、急速な格差拡大をもたらし、それが一国の国民経済社会に巨大な
バイアスをかけ続けていることであり、そのことにより、従来の国民財政学を根底から覆し進行して
いることにある。このことをわたし(たち)は「ソローの不慮」と呼んでいる。この認識から照らし
合わせば、野田-安住民主、谷垣自民の財務族議員らの行動をみていると無策だと映る。これはかな
り深刻で50、60代の政治委員を総入れ換えしても追いつかないほどの事態ではないかと懸念せざ
るえない。
 

というわけ、タイピング出来ない分、休養と暇つぶしに、肉体改造にいそしむこととあいなる。

 

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ナノギャップを図る。

2012年07月03日 | ネオコンバーテック


【イタリア版食いしん坊万歳:おまわりさん風リゾット】

 Risotto alla sbirraglia

具 材:鶏1.5kgのもの1羽(小さいものなら2羽)、仔牛肉200g、米500g、バター60g、タマネギ
    80g、ニンジン60g、セロリ60g、オリーブ油30cc、辛口白ワイン50cc、パルメザンかパダ
    ノのおろ
しチーズ、塩、コショウ
作り方:この名前がどこからきたのかはわかっていない。さて、鶏を開いてよく洗い,その中か
    ら鶏の胸肉と胸郭の骨、その他の肉を取り出す。ただし、手羽、腿、頭はそのまま残す。
    これらの鶏の部分と細かく切ったタマネギ、ニンジン、セロリ、ひとつまみの塩でブイ
    ヨンを作る。また別に、薄切りにしたタマネギ、みじんに刻んだニンジンとセロリをオ
    リーブ油とバターで炒める。そこに細かく切った鶏のレバーを加え、色がかおるまで炒
    める。さらに細かく刻んだ鶏肉と仔牛肉を加える。全部炒めて色がついたら白ワイン50
    ccを入れる。そのまま炒めて塩、コショウで味を整える。そこに米を入れ、水分が減っ
    たら少しずつブイヨンを加え入れながら煮ていく。おろしチーズを別に添えて食卓に出
    す。炒める時に鶏の狗肉だけではなく他の肉も全部細かく切って、野菜に加えてさらに
    炒めることもできる。あとは米を入れる際に述べた手順で行なう。

 

【ナノ・ギャップを図る】

材料の機械的強度、電気的絶縁性、分子透過性などのさまざまな特性は、材料を形作る元素の組
み合わせだけでなく、原子・分子のすき間(原子・分子スケールの空間=ナノ空間)構造にも左
右される。ナノテクノロジー分野では、各種素材の表面処理や薄膜形成などによって、目的とす
る特性を付与して機能性材料とすることが多く、これら材料の研究開発には表面近くの状態を精
密に解析することが肝となる。

物質中の陽電子・ポジトロニウム寿命はナノ空間の大きさと相関でき、。寿命を測定することで、
欠陥や空孔、細孔といったすき間の大きさを評価できるという。この原理に基づき、表面や薄膜
の評価に適した低速の陽電子ビームを用いる陽電子・ポジトロニウム寿命測定装置は開発されて
いるが、一般的に陽電子ビームは高真空チャンバー内で生成されるため、大気圧雰囲気下の材料
を直接評価できなかったがそのため、実際の環境で薄膜材料を評価できるように低速の陽電子ビ
ームを大気中に取り出し寿命測定する技術が求められていた。



このため、産総研では、低速の陽電子ビームを大気中に取り出すために、真空窓を薄く小さくし、
同時に、陽電子の個数をできるだけ減らさずに、小さな真空窓を透過できる集束ビームを生成す
る技術を開発した。さらに、(1)集束陽電子ビームの短パルス化、(2)陽電子打ち込み位置の
精密制御、(3)実用環境での高信頼性寿命測定といった要素技術を統合・最適化して、陽電子・
ポジトロニウム寿命測定システムを実現する。



このシステムでは、電子線形加速器で直径10ミリメートル程度の陽電子ビームを発生させた後、
集束用レンズ・陽電子減速部・パルス化部によって、直径100マイクロメートル程度に集束し短パ
ルス化する。この短パルス集束ビームの軌道を制御して、面積が0.3平方ミリメートルの窒化シリ
コン製真空窓に打ち込んで大気中に取り出す。真空窓の厚さは30ナノメートルと非常に薄いので、
薄膜の評価に適した低速の陽電子ビームでも透過できる。陽電子寿命測定では、陽電子をパルス
化したタイミングをスタート時間とし、陽電子・ポジトロニウムが消滅時に発生する消滅ガンマ
線を検出した時間との時間差から陽電子・ポジトロニウムの寿命を決定する。試料設置容器には、
さまざまなガスを導入することでき、実用環境を模擬することができるという。ここに薄膜を設
置し、薄膜中で陽電子やポジトロニウムが消滅するまでの時間を計測することで原子・分子レベ
ルのすき間のサイズがわかり、実用環境における薄膜のナノ空間構造を評価できるという。

バルク技術から量子ドット技術に移行する時代にあって、原子・分子レベルの空間構造が各種薄
膜材料の特性の起源であり、今回開発した技術により、実際の環境下にある薄膜材料の空間構造
が解析できるようになることの意義は大変大きいく、ナノテクノロジー分野などで利用される機
能性薄膜の環境応答性能の評価技術向上への貢献が期待される。

まったくキーボードがたたけないほど情けない状況にいたが、身体の状態に出来る限り任せるこ
とでだいぶん楽になる。お陰で作業計画の進捗はスリーダウン。これでいいのだと暫くこのペー
スで行くことに。

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