極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

「4」の憂慮

2012年07月19日 | 時事書評

【いちごの周年供給】

なつおとめ(広島の桃でなく栃木の苺)という夏秋どり栽培に適した四季成り性いちごの苗の販促メールが届
いたのでその背景
をネットで下調べてみる。初期の「とちひとみ」の育成により栃木県産いちごの周年供給体
制の道筋を開いたものの「とちひと
み」は盛夏期の受精不良により秀品率が低下しやすく、秀品率を高めるた
めには花房摘除などの労力が多大に必要になること
等が問題となり、その後継品種の育成として、「とちひと
み」より生産性が高く外観品質等の果実品質が優れる夏秋どり栽培に
適した四季成り性品種の開発が行なわれ
たという。夏秋どり栽培に適する四季成り性品種の育成を目的に、2005年に四季成り性系統「栃木24号」
を母
親、促成系統「00-25-1」を父親として交配を行い、得られた130個体の実生の中から翌年
に05-201-2の系統を
選抜し、
2007年に系統選抜試験を行い、盛夏期の受精能力が極めて優れ、外観品質、食味が優れることから、
特性検定予備試験および特性検定試験を省略し、系統名「栃木
25号」を付した。平成20年から2か年にわたって
現地適応性を検討した結果「とちひとみ」に比べ
て、正形果の発生割合が高く、果実の着色などの外観品質が
優れ、花房整理の必要がなく作業性が
良い等の優れた特性を有することが実証されたため、2009年12月に品種
登録を出願し、2010年
2月12日に「なつおとめ」( 204 いちご属Fragaria L. なつおとめナツオトメ 20766 H23.3.
28 栃木県)として出願公表された。



その特徴は、(1) 果実は鮮赤色の円錐形で、光沢は良い。果心も淡赤に着色し、切断しても見栄えがする。ま
た、「とちひとみ」に比べて盛夏期でも種子浮きが少なく、外観品質が優れる。糖度は8%程度、酸度0.8%程
度で、食味は「とちひとみ」と同等である(上表)。(2) ランナーの発生数は、「とちひとみ」に比べてやや
少ないが、一般の四季成り性品種と比べると多い。(3) 四季成り性は「とちひとみ」に比べて弱く、着花数も
少ないが、花房の出蕾が適度に続く。草姿は立性で、草勢は旺盛である。(4) 収量性は、平成20年度試験にお
いて「とちひとみ」、「ペチカ」より優れ、不受精果などの発生が少なく、正形果率が高い。平成21年度試験
でも同様の結果であった。(5) 「とちひとみ」に比べて、炭疽病および萎黄病に対する耐病性は強いという。



この情報をまとめていて、もういちごの品種改良競争のピークは過ぎたね。後は工業化(情報化=サービス化)
の焦点は、全天候・防災型ハウス量産化のみだということになった。政策に間違いがなければ日本の高品位イ
チゴが世界を席捲する日は間近だと。

 
Fukushima 's Impact on Oceans

【島と井の「4」の憂慮】

福島第1原発で、2011年3月の事故後初めて4号機の燃料プールから試験的に核燃料を取り出す作業が行われた。
燃料棒は、長さ4.5メートル、重さ300kgあり、クレーンの先端につけたワイヤで、慎重につり上げた。周辺で
は、白い防護服を着た作業員が見守る様子が見られた。ほとんどむき出しのプールの中に、燃料が保管されて
いる4号機。燃料プールは、建屋の3階から5階の部分にあり、強い放射線を出す使用済み燃料も含む、1,535体
が保管されている。東京電力は、18日から19日にかけて燃料を1体ずつ運び出すことにしていて、40年程度かか
るとされる廃炉作業に向けて、損傷の程度などを確認することにしている。本格的な燃料の取り出し作業は、
2013年12月から行われる予定だという。



ところで、 東電は6月25日、水素爆発により原子炉建屋が破損した福島第1原発4号機の耐震性について「問
題ない」とする報告書を経産省の原子力安全保安院に提出しているが、元東芝・原子炉格納容器設計者の後藤
政志は「政府は昨年12月、原発事故は収束し、原子炉は『冷温停止状態』にあると宣言しましたが、とんでも
ありません。損傷が激しい1~4号機は予断を許さない状況が今も続いています。そのなかでも、最も危険な
のが4号機。水素爆発で原子炉建屋の屋根は吹っ飛び、壁の一部は崩れ落ち、ひしゃげた鉄骨がむき出しにな
っています」と話しているほど危険な状態にある。震災前から原発の運転停止などを訴えてきた元スイス大使
で東海学園大学名誉教授の村田光平も「4号機の5階には燃料棒など数多くの重たい機材が置かれ、事故直後
から復旧作業に当たっている業者の話では、重さは1800tにも及ぶそうです。それらのすべてが、地上30mの
5階部分で宙づりになっているのが現状。しかも下層部は事故で耐震強度が弱まっている。もう一度大地震が
来れば、建物の崩壊は避けられません」「(
万が一、4号機建屋が崩壊したらどうなるのか)被害は東日本だ
けにとどまらない」「実は、4号機から50mほどの場所に1号機から6号機の共有の使用済み核燃料プールが
あり、そこには6375本もの燃料棒が保管されています。至近距離にある4号機建屋が崩壊すると、その影響で
共用プールの冷却機能が停止するなど深刻なトラブルにつながりかねない。そうなれば膨大な量の放射能が放
出され、日本に住めなくなるのみならず、地球規模の大惨事に発展する危険性も否定できません」と指摘して
いる(「東電の“安全宣言”と相反する福島第一原発4号機の危険な現状」)。

関西電力は18日午後9時、福井県おおい町の大飯原発4号機(加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)の原子
炉を起動。4号機は19日午前6時に原子炉で核分裂が連続して起きる臨界に達した。東京電力福島第1原発事
故後、定期検査で停止した国内の原発の運転再開は大飯3号機に続いて2基目。順調に作業が進めば21日にも
発電・送電を始め、25日にフル稼働を想定しているという。

 

再稼働した関西電力大飯原発と、北陸電力志賀原発の敷地内地下に活断層がある疑いが指摘された問題で、経
済産業省原子力安全・保安院は18日、関電と北陸電に対し、敷地や周辺の再調査を行うよう指示した。志賀原
発について、保安院が過去の耐震安全性評価(バックチェック)などで断層を見落とした可能性があり、枝野
幸男経産相は保安院に対し、審査経緯の検証や他に見落としがないかの確認を命じた。保安院の森山善範原子
力災害対策監は同日の記者会見で「再調査は大飯原発の再稼働に影響しない」と断言する一方、審査中の志賀
原発のストレステスト(耐性評価)について「結論を出すのは難しいと思う」との見通しを示した。再調査の
対象は大飯原発が2、3号機の間を走る「F―6断層」、志賀原発が1号機原子炉建屋南西角の地下を走る「S―1断
層」。志賀原発のS―1断層は、17日の専門家意見聴取会で「典型的な活断層」などとする意見が続出。保安院
は指摘を踏まえ、掘削調査などで断層を直接確認し、この断層にずれを生じさせる可能性がある周辺の断層を
調査するよう求めた。今月25日までに調査計画を報告させると報じられた。

  桑田佳祐 / 100万年の幸せ!!

「4」という数字は発音から日本でも、韓国(中国でも?)でも敬遠されているが、ここでは、いまでは、不気味な数字だ。
そう思いながら、ここは四の五の言わず「桑田佳祐/100万年の幸せ!!」を聴きながら、次の作業の準備をしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする