@KOBAのムービー!ムービー! 

映画感想のブログ!!
自分勝手な感想です!
このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています!

『ザ・ゾンビ黒騎士のえじき』ポール・ナッチー

2005-07-12 00:27:01 | ホラー
ザ・ゾンビ黒騎士のえじき
EL ESPANTO SURGE DE LA TUMBA(a.k.a.HORROR RISES FROM THE TOMB)(1973年スペイン)
 監督    カルロス・アウレド
 脚本    ハシント・モリナ
 出演    ポール・ナッチー、エマ・コーエン
        ヴィック・ウィナー

 ■ストーリー■
 残虐の限りをつくし黒魔術を使ったアレリク・マルナクは処刑され、首と胴体を別々にされ埋葬される。妻のマビルは処刑される前にアンドレ・ロランドと裏切り者の兄弟アルモンド・マルナクの子孫を呪う言葉を言い残す。「お前らの子孫が首と胴体をくっつけるだろう。そして復讐するぞ」と。時は変わって現代、マリナクの子孫ヒューゴとマリウス、そして2人の彼女たちポーラとシルビアの4人は遊びで霊媒師に先祖のアレリクを呼び出してしまう。首と胴体が修道院に埋められていることを聞き出したヒューゴたちは、田舎に向かい好奇心から首を掘り起こしてしまうのだった。

 ■感想■
 ポール・ナッチー主演の1973年のスペイン製ホラー映画です。

 突然、ストーリーに関係なく現われる逃亡中の犯罪者。リンチでその犯罪者を殺してしまう村人。
 ストーリーにまるっきり関係なくて、単なる見せ場の1つでわざわざ、こんなシーンを入れちゃうなんて、オカシすぎです!
 “さすが、ポール・ナッチー!”
 
 また、アレリクが甦らせたゾンビ(←それも、ジョージ・A・ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)の影響ありすぎの)が、それこそストーリーに関係なく出てきたりします。
 
 もうなんでもありのエンターテイメントスパニッシュホラー!!

 ランニングタイム82分の中にこれでもか、これでもかと色々詰め込んでます。
 
 脚本はポール・ナッチーが1日で書き上げた即興の脚本らしいです。
 でも、さすがポール・ナッチー!!
 ちゃんとホラー映画ファンが喜ぶツボを押さえて、超エンタメホラー映画になってます。でも1日で書き上げたってのはスゴすぎ!ホントらしいです。このなんでもかんでも入れちゃえ!っていうのが、逆に1日で書き上げた感が出てます。
 昔の香港映画は、撮影現場でどんどん脚本が変わっていくなんてコトが普通だったみたいですけど。香港映画の場合は盗作対策もあったらしいですね。でも最近の香港映画はそうでもないらしいですね。
 
 最近のスパニッシュホラーといえば『ネイムレス無名恐怖』(1999年)、『ダークネス』(2002年)等々、怖い映画が多くてダメダメ!
 『ネイムレス無名恐怖』も『ダークネス』も1度観たら十分って感じです。
 「もう、お腹一杯」って状態です。
 絶対に何回も観直そうって思わないですもんね。
 でも、ポール・ナッチーの映画だったら、何回でも観たいと思っちゃうホラー映画ばかりですもんね!今作も、何回でも観たくなっちゃうような魅力に溢れています!
 
 1960年代から一貫して狼男を中心に演じて、スペインホラー映画界を支えてきたポール・ナッチーの代表作の1本が今作です!!
 今作も、ランニングタイムが短いこともあって退屈しません。何でもかんでも入って82分!退屈しようがないです!!
 でも後半、主人公って誰だっけ??的な展開はご愛嬌ですね!!
 ホラー映画ファンにこそ見て欲しい作品です。    70点

メサイア・オブ・デッド/ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき [DVD]
ポール・ナッシー,エマ・コーエン
エプコット
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする