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『レイヤー・ケーキ』おいしいケーキ

2006-12-08 00:16:07 | サスペンス
レイヤーケーキ
LAYER CAKE(2005年イギリス)
 監督 マシュー・ヴォーン
 脚本 J・J・コノリー 
 原作 J・J・コノリー「レイヤー・ケーキ」(角川文庫)  
 出演 ダニエル・クレイグ、ジョージ・ハリス、コルム・ミーニィ、シエナ・ミラー

 ■ストーリー■
 強盗よりも、麻薬を売ったほうが金になる。そう思った1人の男は、表の仕事も持ち、裏社会では麻薬ディーラーとして順風満帆成功してきた。ある程度の金もたまり、引退を考えていた矢先、ボスのジミー・プライスから2つの仕事を依頼されてしまうのだった。2つの仕事とは、裏社会の大物エディ・テンプルの娘を探し出すことと、デュークが入手したエクスタシーを買い入れ売るというものだった。しかし、デュークが手に入れたエクスタシーはヤバイ方法で入手したものだったため、危険な状態に、はまっていくのだった。

 ■感想■
 新ジェームズ・ボンドに選ばれたダニエル・クレイグ主演のイギリス製サスペンス映画。脚本は原作者のJ・J・コノリーが自ら書いてます。
 よく、ありがちなノワールサスペンス作品ですけど、麻薬ディーラーが主人公なのは、どうも好みじゃないです。金儲けのためだけに麻薬をさばいてるんですけど、罪悪感のカケラも無いんでうからね。まぁ、そこに目をつぶれば、それなりに面白いです。
 
 主人公が引退を考えてる若造ってことになってますけど、ダニエル・クレイグが若造には見えないです。ギャングのデュークは、いかにもバカな若造って感じですけど、主人公たちは落ち着きすぎ。実際、ダニエル・クレイグは1968年生まれだから、若いといえば若いんですけど。
 でも、今作の中でも、特に印象的なのがセルヴィア人の殺し屋です。超怖すぎです。「出てくる映画を間違えてるの??」っていうくらい不気味でした!中でもセルヴィア人の殺し屋を狙撃しようとするシーンは、原作よりも遥かに映画的で不気味なシーンになってます!セルヴィア人の殺し屋って、仲間がいたのね。単独行動かと思ったけど。
 それにしても、セルヴィア人のボスから、エクスタシーを奪うなんて、デュークって、オカシイでしょ!麻薬のやりすぎでおかしくなっちゃったのね。セルヴィア人のボスも何にも調べないで、デューク殺しを依頼したのね。主人公まで命を狙われちゃって!怖い!怖い!

 なんか、ノリがイギリスの若者映画のような軽いノリなんで、最後は、主人公にとってのハッピーエンディングなんだろうなぁ。とか思っていたんですけど(少なくても原作くらいには)、あのラストにもビックリ!『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(98年)の製作者マシュー・ヴォーンが監督してるんで、なんか、あんな感じの終わり方??みたいに勝手に思ってました。(当初は、今作はガイ・リッチーが監督する予定だったらしいですね。)
 でも、終わり方が普通の犯罪物の展開でした。映画的には、この映画版のラストで全然OKですけどね。

 ダニエル・クレイグって、今作のようないかにもイギリス的な作品や『ミュンヘン』(05年)では、かなり良い印象を残してますけど、「新しいジェームズ・ボンドとしてどう??」とか聞かれると、ちょっとどうなんでしょう??『007カジノ・ロワイヤル』(06年)も評判は良いみたいですけどね。自分は、“ジェームズ・ボンドって、誰!”とかいうイメージは特に無いんですけど、撮影中の評判が余りにも悪かったんで、ちょっと気になっちゃいます。でも、ジェームズ・ボンドが変るときっていうのは、色んなウワサが飛び交いますからね。まぁ、007映画なんて、ヒーロー物のコミックみたいな映画だから、誰が演じてもそんなに変りはなんでしょうけど。(あ、007映画は好きですからね。けなしてないですよ)

 エンターテイメントのイギリス映画が好きなら必見の1本です。65点
コメント (6)
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