『恐怖の獣人』
TEENAGE CAVEMAN(1958年アメリカ)
監督 ロジャー・コーマン
脚本 R・ライト・キャンベル
出演 ロバート・ヴォーン
サラ・マーシャル
レスリー・ブラッドリー
フランク・デ・コヴァ
■ストーリー■
ある原始人の集落では川を越えてはならないという掟があった。また、川を越えると触られただけで死をもたらす神が現れるということが伝えられていた。森の中での猟では食料がまかなえないと、ある若者が川を越えようとするのだが…。
□■□ネタバレあり!□■□
シャマラン監督の『ヴィレッジ』についても言及しているので、未見の方は観てから読んで下さい!
■感想■
ロジャー・コーマン監督の1958年の原始人映画。
『恐怖の獣人』はAIPを立ち上げたサミュエル・Z・アーコフの名前をとって「アーコフライブラリー 怪奇モンスターセレクションDVD-BOX」としてDVD化されています。
DVD-BOXIに収録されている作品は
『恐怖の獣人』
『原子怪獣と裸女』(1956年)
『悪魔と魔女の世界』(1956年)
『女バイキングと大怪獣』(1957年)
DVD-BOXIIに収録されている作品は
『巨人獣プルトニウム人間の逆襲』(1958年)
『吸血原子蜘蛛』(1958年)
『海獣の霊を呼ぶ女』(1956年)
『女黄金鬼』(1957年)
BOXに収録されているのは、1950年代の作品群です!
サミュエル・Z・アーコフが関わった作品をもう少しあげると
『黒死館の恐怖』(1959年)製作
『地球最後の男』(1964年)製作総指揮
『襲い狂う呪い』(1965年)製作総指揮
『モルグ街の殺人』(1971年)製作総指揮
『マッドハウス』(1974年)製作総指揮
『未来世界』(1976年)製作
『怒りの日』(1975年)製作
『恐竜の島』(1974年)製作
『続恐竜の島』(1977年)製作総指揮
『巨大生物の島』(1976年)製作総指揮
『巨大蟻の帝国』(1977年)製作総指揮
『ドクターモローの島』(1977年)製作総指揮
『空の大怪獣Q』(1982年)製作総指揮
とにかく、エンターテイメント作品ばっかり!
なんか、DVD化して欲しい作品がいくつも!
①『ウェストワールド』(1973年)の続編にも関わらず、まるっきり違うアプローチで大傑作の続編になった『未来世界』
②バート・I・ゴードン監督の動物パニック(怪獣パニック)映画『巨大蟻の帝国』(日本テレビの「水曜ロードショー」の吹替え音声つきでぜひ)
③ラリー・コーエン監督の変則怪獣映画『空の大怪獣Q』(これもTV放映の吹替え音声つきで)
等々!
ところで、今作『恐怖の獣人』は、M・ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』(2004年)のパクラレネタとしても有名な作品です!
『ヴィレッジ』はひどすぎ!
『ヴィレッジ』は最後のドンデン返しのネタだけの作品なのに、『恐怖の獣人』よりもインパクトが少ないという逆の意味で驚きの作品!
1958年の65分の超低予算映画の方が、2004年のメジャー作品よりも100倍もインパクトが強いなんて!!
『恐怖の獣人』が素晴らし過ぎ!ってコトもあるんでしょうけど。
でも、Z級作品の評価なのか、『恐怖の獣人』は、IMDbのユーザーからの評価では2.4点と点数が低いんですよね~。『ヴィレッジ』でさえ6.6あるのに。まぁ、投票している人も圧倒的に少ないのも原因なんでしょうけど。
SF映画ファン、エンターテイメント映画ファン必見の作品です。
あっと驚くラストのオチとかを目玉にしている映画や小説を良く見かけますけど、『恐怖の獣人』くらいのオチを用意して欲しいですよね! 70点
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