『月に囚われた男』
MOON(2009年イギリス)
監督 ダンカン・ジョーンズ
脚本 ネイサン・バーカー
原案 ダンカン・ジョーンズ
出演 サム・ロックウェル
ドミニク・マケリゴット
カヤ・スコデラーリオ
■ストーリー■
地球の資源が枯渇した未来、人類は月に資源を求め資源採掘を行っていた。ルナ産業に3年契約したサムは月で、資源採掘をする日々を送っていた。サムはコンピュータのガーティと孤独な生活を送っていたが、地球へ帰る日まで2週間と迫ったある日、月面の作業中に事故にあってしまうのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
デヴィッド・ボーイの息子ダンカン・ジョーンズ監督の描くSFスリラー。
色んな映画祭で賞をとったSF映画です。
【ナショナル・ボード・オブ・レヴュー】
新人監督賞 受賞
【ブリティッシュインディペンデントフィルムアワード】
作品賞 受賞
新人監督賞 受賞
【シッチェス国際映画祭】
作品賞 受賞
主演男優賞 受賞
美術賞 受賞
脚本賞 受賞
【シアトル映画祭ゴールデンスペースニードル賞】
男優賞 受賞
【ディナードブリティッシュ映画祭】
シルバーヒッチコック賞 受賞
【エスポーシネ国際映画祭ヨーロッパ・ファンタジー映画】
金賞グランドプライズ賞 受賞
【エジンバラ国際映画祭】
新人作品賞 受賞
【アテネ国際映画祭】
ゴールデンアテネ賞 受賞
【英国アカデミー賞】
作品賞・監督賞・脚本賞・視覚効果賞・音響賞
編集賞・美術賞・撮影賞・音楽賞・主演男優賞 10部門ノミネート
【ロンドン映画批評家協会賞】
新人監督賞・監督賞 2部門ノミネート
【シカゴ批評家協会賞】
新人監督賞 ノミネート
【第36回サターン賞】
SF映画賞ノミネート
主演男優賞ノミネート
いや~!賞を獲りすぎ!
そういえば、最近、こんなに正統派のSF映画無かったから、受賞しちゃったんでしょうかね??
いかにも1970年代チックなSF映画です。低予算だけど、ていねいに製作しているところを含めて、『スターウォーズ』以前の1970年代のSF映画っぽいです!
製作年度を知らずに鑑賞したら、1974年くらいの作品と思ってしまいそうです!!まさに、そんな作品です。
ところで、月面の基地内で、サム・ロックウェル演じる主人公が2人になって、クローン人間だってコトが分かった時点で先が読めちゃいました!
ていねいに作りすぎです!!
SF映画を多少観なれている映画ファンだったら、クローン人間の存在が分かった時点で、先の展開が少し読めてしまうのが難点です!!
でも、たまにはこういう地味でマジメなSF映画も良いですね。
主人公の労働拘束期間が、3年間って言うので、てっきり主人公たちは、3年間しか生きられないなかな??と思ったんですけど、そんなオチでも無かったです。つい考えすぎちゃいました。
主人公(2番目のサム・ロックウェル)が地球に着いたら、破壊された自由の女神が砂浜にあったりとかするのかな??とも思ったんですけど、そういうコトも無かったです。
とにかく、ひねったオチとか、ドンデン返し系のオチもなく、マジメに淡々と主人公を描いていくのに、退屈させないのは、さすがなんですけどね。
今作は、なんだかんだ言っても「宇宙を舞台にしたSF映画を観るのも良いな」って思わせるだけのパワーはあります!
退屈はしませんでしたけど、でも、この内容でランニングタイム97分は少し長すぎかも???あと15分くらい短かい方が良かったのに。
1970年代のSF映画ファン必見。 70点