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『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』ギョーム・カネ自らリメイク”ノワール”

2015-03-24 20:43:45 | 犯罪/ノワール

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾
BLOOD TIES(2013年アメリカ、フランス)
 監督         ギョーム・カネ
 脚本         ギョーム・カネ
             ジェームズ・グレイ
 原作         ミッシェル・パペ
             ブリュノ・パペ
 出演         クライヴ・オーウェン
              ビリー・クラダップ
             マリオン・コティヤール
             ミラ・クニス
             ゾーイ・サルダナ
             ジェームズ・カーン

 ■ストーリー■
 1974年、ニューヨークのブルックリン、殺人事件で服役していたクリスが出所してくる。出迎えた弟のフランクはニューヨークの警官となっていた。クリスは堅気となって地道に生活を送ろうとするが、社会は前科者に厳しく、結局会社もクビになってしまうのだった。そんな時、昔の仕事仲間から仕事をするよう持ちかけられるのだった…。

 ■感想■
 ギョーム・カネ監督のノワール”Les liens du sang”(2008年)を、自らセルフリメイクしたノワール物。

 原作はブリュノ・パペ、ミシェル・パペの”Deux freres, un flic, un truand”。

 オリジナル版は未見なのでわかりませんが、リメイク作の今作は、舞台はニューヨーク、時代設定は1970年代になっています。
 ノワール物としては、1970年代のニューヨークがイメージにピッタリだったんでしょうね。

 作品の雰囲気としては、1970年代のアメリカのTVシリーズ「刑事コジャック」からコジャックのキャラクターを外して、2話分を1本の映画にした感じ。これって、ほめているのか、けなしているのか、全然イメージ湧かないですよね!!
 大体、今の若い映画ファンに「刑事コジャック」って言っても分からないですね。

 とにかく1970年代の雰囲気が良く出ているってことです!
 街並みはもちろんのこと、画面のざらついた感じとか良くここまで1970年代風に作ったもんだと感心しちゃいます。キャスティングも、クライヴ・オーウェンにビリー・クラダップが良い感じです!しかもジェームズ・カーンも!!

 1970年代の雰囲気が好きな映画ファンにはオススメです!!

 最後のクライマックスの駅での、タイミングピッタリの展開がいかにもフレンチノワールぽくて、フランス映画ファン以外には 「タイミング良すぎ」とか突っ込みが入りそうですけど、自分はこういう展開は大好きです!! 60点

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