『オーメン黙示録』
L' ARCANO INCANTATORE(1996年イタリア)
監督 プピ・アヴァティ
脚本 プピアヴァティ
原案 プピ・アヴァティ
出演 ステファノ・ディオニジ
カルロ・チェッキ
アンドレア・スコルツォーニ
■ストーリー■
中世、神学生でありながら若い娘を妊娠させてしまい教会から追われる身となったジャコモは、自分を助けてくれるという条件で、わらにもすがる気持ちである契約を結んでしまうのだった。
田舎の大物で閣下と呼ばれる主の助手をすることで身を隠すことになるが、前任の助手のネリオは謎の死を遂げたばかりであった。館では不思議なことが起き、ジャコモは秘かに閣下やネリオのことを調べ始めるのだった。
■感想■
先般、オーメンシリーズ番外編ということでドイツ映画(正確にはTVムービー)の『オーメンミレニアム』(1998年)を記事にしたので、今日は同じくオーメンシリーズ番外編のイタリア映画『オーメン黙示録』を記事にします。
番外編と言っても、日本タイトルに「オーメン」の文字があるだけで、「オーメン」シリーズとはまるっきり関係ない作品です(当然)
監督はイタリアホラー映画ファンには有名なプピ・アヴァティ。
ホラー映画『ゼダー死霊の復活祭』(1982年)や、ジャッロ”La casa dalle finestre che ridono(笑む窓のある家) ”(1976年)が有名です。
”La casa dalle finestre che ridono”は日本未公開作なのに、「笑む窓のある家」という邦題がなぜか有名な作品ですがなぜなんでしょう??
TV放映や、VHSやDVDスルーのソフト公開もされていないのになぜこんなタイトルが??
イタリア語は全然わからないですが直訳なんでしょうか??
それにしても「笑む窓」って表現、インパクトがあって考えた人、映画タイトルのネーミングのセンスありすぎですね。普通は「笑う窓」とか全然違う表現しちゃいますよね。
プピ・アヴァティ監督の作品は自分は今作が初めてだったので、1作だけでは何とも言えないですが、マジメな作品を撮る感じのする監督って印象です。
イタリア映画や香港映画の監督は何でも撮っちゃう監督が少なくないから、たまたま今作だけこういう感じなだけで、実は違う作風ってことも大いにあり得ますからね。
1996年に、こんなユッタリとした、ゴシックホラー系の作品を堂々と撮っちゃって、すごいです。ストーリーも大したヒネリもなく(←ミステリー映画的な意味で)淡々と進んでいくのに、退屈させないあたりはけっこうすごいかも??
中世のイタリアでは、神学生が若い娘を妊娠させたら、宗教裁判で厳罰だったんでしょうか??厳罰だとしたら、やはり契約しちゃうかもしれないですけど、いくら状況が厳しいからといっても、契約するときはもっともっと深く考えないといけないですよね。 60点
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