『ブラッド・ブレイド』
BLOOD QUANTUM(2019年カナダ)
監督:ジェフ・バーナビー
脚本:ジェフ・バーナビー
出演:マイケル・グレイアンズ
フォレスト・グッドラック
キオワ・ゴードン
エル=マイヤ・テイルフェザー
オリヴィア・スクリヴェン
■ストーリー■
1981年先住民居留地レッド・クローでは釣り上げられ、はらわたを取った死んだサケが元気に飛び跳ねていた。また殺した犬が凶暴になり襲ってくるなど奇妙なことが起き、その現象は人間でも起きていた。
6か月後。世界は謎のウィルスが蔓延し、ゾンビがあふれていた。レッド・クローでは免疫を持つ先住民と逃げてきた人々が暮らしていた。ある日、3名の生存者がレッド・クローに助けを求めてやってくる。1人の少女はゾンビに噛まれていたためその場で殺し、父親は自殺する。そして、もう1人の少年もゾンビに噛まれていたが、そのことを隠し住民たちの中に入り込むのだった、、。
「ゾンビ映画」はどんな作品でも好き!
また、今作『ブラッド・ブレイド』が好きな映画ファンの方は読まないで下さい!あまりほめてません。
■感想■
カナダの2019年のゾンビ映画。
なぜか1981年が舞台に、、、。
「なぜ?」
現在が舞台でも全然OKな気が、、。
先住民には、ゾンビウィルスに対する免疫があるという設定です。なので先住民はゾンビに噛まれても感染しません。でもゾンビに噛み殺されれば当然死にます、、、。
主人公のバカな長男ライソールのために町が修羅場になり、阿鼻叫喚の世界に、、。(というのを描きたかった??)
それにしても、そう見ても危なそうな性格だったから、ちゃんとライソールのことは見張っておかないと、、、。
ゾンビウィルスに免疫があるためか、外の世界から逃げ出してきた人間に対してすごーく検査がルーズ、、、。油断しすぎッ!!
とりあえず裸にして噛み傷がないかチェックするとか、ある一定期間部屋に軟禁するとかしないとダメでしょー、、。
ライソールより何より、ここが1番の問題かも??
数名の登場人物が生き残るものの、数十人の犠牲者が、、。
このあとの展開の方が気になっちゃいます。
ところで、今作を観るとゾンビ映画として、、全然進歩してません、、。
突然のゾンビウィルスによるパンデミック、生き残った人々の争い、結局数人が生き残る、、、。
今作が2000年の作品と言われても、全然おかしく思わない(気づかない、、)。
2010年以降の作品でも、わずか60分強の長さですけどしっかりホラー映画してる『ベルリン・オブ・ザ・デッド』(2010年)、パルクールするゾンビの恐怖を描く『ラン・オブ・ザ・デッド』(2010年)、ゾンビ狩りがレジャーになったテーマパークを描く『ゾンビ・サファリパーク』(2015年)、アフリカを舞台にしたオーソドックスな『ゾンビ大陸アフリカン』(2010年)、インドを舞台にしたその続編『ザ・デッド・インディア』(2013)、ゾンビを人間に戻す治療薬をめぐる『ゾンビ・リミット』(2013年)、ゾンビから人間に戻った人々がいる世界を描いた『CURED キュアード』(2017年)等々、傑作がいくつもあるのに、、、。
なんで、こんな作品が2019年に作られちゃったんでしょう、、。
自分は好きな作品ではないですが、恋愛系??の『ゾンビの中心で、愛をさけぶ』(2018年)、「マッドマックス2」+「ゾンビ映画」の『マッド・スピード』(2015年)等々、それなりに変わったテーマでゾンビ映画を作ろうとしている作品もあるのに、、、。
まぁ、こういう作品もないと、、、ゾンビ映画はZ級でも観ないと(ほとんど義務感ですが、、)。